今回は資本主義に関するお話です。
というよりは、資本主義なるものをいかに学ぶかというお話です。そこまで堅苦しくないようにお話ししたいと思います。
さて、以前にも書きましたが、資本というものは増殖する価値の事でしたね。以前は簡単のために、資本は労働により増殖すると書きました。厳密にいうとあれは、当たらずとも遠からずといった具合の答えです。確かに労働が源泉であることは間違えないのですが、それ以外にも資本は増殖するという分析はあります。しかし、少し長くなる上、かなり学術的になってしまうので、とりあえずの理解では上に書いた感じの理解で大丈夫です。
ここまでは前回の復習で、ここからが本題。資本主義とは何かを学ぶのに、何が良い方法はないだろうか?参考図書は?などの疑問が湧くと思います。
一番良い方法はマルクスとエンゲルスにより書かれた、資本論という本を読むことです。
しかし、非常に長い上に難解で、忙しい人にはとても読むことができないと思います。
そんな時に役に立つのが解説書です。賛否両論ありますが、とりあえず手早く理解したいというのであれば、解説書を読むことをお勧めします。初心者向けコースと中級者向けコースを書こうと思います。上級者?上級者の方は是非そのまま資本論を読んでいただいて、、、。ウルトラ上級者?その方は、ドイツ語で読んでください。では、いきます!
【経済初心者向け】
『資本論』の核心 純粋な資本主義を考える (角川新書) https://amzn.asia/d/6fv8kFi
この本がお勧め本となります。そこまで難しくなく、かつ内容は押さえるべきところを押さえている良書です。価格の安さも売りの一つですが、何よりも著者である佐藤優さんの、資本論への理解がしっかりしています。資本論への読み方(解釈の仕方)は色々あるということを前提に、自身の立場を明かした上で話を進めていくので、内容が偏っているという印象もありませんでした。
【中級者向け】
中級者と書くと少し理解がしづらいので、日経新聞がある程度わかるレベルくらいだと考えてください。下が推薦図書です。
『資本論』を読む (講談社学術文庫) https://amzn.asia/d/gifJ4j1
恐らく手にとって読まれた方は、「んん!?これが中級者!?」と思われるかもしれません。確かに難度高いですが、著者の資本論への理解はかなり高く、これが読みこなせればかなりの程度資本主義を語れます。これを中級においたのは、上級を以下のように定義するからです。
上級者 : 資本論が書かれた当初あるいはそれ以前の、比較的原型に近い資本主義を理解した上で、現代資本主義を自分なりに把握する力を持つこと。
これができたら本当にすごいですね!ですが上級者になるには、資本論だけ読んでいて、、、というだけではまだダメです!新聞やニュースを把握しながら多くの著書に触れて、思考を巡らして自分なりの意見持たなければならないと思います。まあ、一朝一夕でできる芸当でもないので、気長にやりましょう。
ということで今回ここまで!次回は少し時事問題を入れようと企んでます。
読んでいただきありがとうございました!