経済学というのはいくつかの学派に分かれています。ケインズ学派、新古典派、マルクス学派等々。それぞれの学派がそれぞれの力点を持ち経済を語っているため、どれが良くてどれが悪いとも言い難いです。ですが、このような学派に分類されずとも、非常に巧みに経済の要所をつく人物は実際いるし、「学派」なる立派な様相を呈している割には重要な部分が抜け落ちているものもあります。
「経済を学ぶ上で、経済学はひとつのツールであっても、それを過信してはいけない」
経済の本やさまざまなものに触れた結果、私はこのような結論に達しました。何故なら経済現象起こすのは結局のところ人間だからです。経済学は人間の一側面をみて経済現象を語っているに過ぎず、本来は経済はもっと包括的に見られるべきものだと感じます。
人間の側面と言えば、ある人の信念であったり、職種であったり、家族構成であったり、出生だったり、趣味であったりと色々です。しかもそれは人によって千差万別です。
画一的に人間見ることは、かなり非現実的です。ならば人間の行動の結果である経済現象もまた、画一的に見られるべきでありません。
ところが、経済現象の一般法則を見出そうとするのが経済学ですから、画一的に見ざるを得ません。
では、どのようして経済なるものを学ぶべきか?経済という分野に問わず政治、宗教、社会、科学、との繋がりの中で経済を見るしかないのです。これは非常に手間がかかる作業ですが、残念ながらこれが最高の近道だと感じます。他分野との関わりの中で経済の輪郭を捉えること。そうすることで徐々にですが、経済の構造を、ひいては社会全体に対しての経済の立ち位置を俯瞰さて見る知見を手に入れることができるのです。
必死に勉強しても、早くても3年から5年、あるいはもっと時間がかかるかもしれませんが、社会の構造を捉え、経済の本質を体感するには辛抱が必要です。
ブログを読んでくださる方には、なるべくそのような知見を手に入れることができるように、本など紹介したり、自身の分析を書きますが、やはり時間はかかります。なので、焦らずじっくりと、経済以外のことにも手を伸ばしながら、経済の輪郭捉えられるようになっていただければと思います。
かくいう私も、まだまだではありますが、、、。