今回は価値と価格の話をしようと思います。とはいえ、実はこの分野は(この分野に限らずですが)特にわかっていないことが多く、核心ついたことは言えません。ただひとつ、ここで知っていただきたいのは、価格決定論と価値決定論は全然違うということです。
この二つについて詳しく語ることはしませんが、まあ、違うということだけ理解していただければ幸いです。
皆さんの直感では、価値があるものほど価格も高いというのが普通だと思います。それはある程度あっていて、ある程度間違いです。確かに価値と価格には相関関係があるのでしょう。しかし、価値とはなかなか測定できるものではありません。適切な価格を設定するということも実は難しく、その国や地域での需要と供給の関係だったり、文化だったりで、それに価値があるかどうかは変わってきます。従って価格もつけにくいのです。
市場で取引されている商品は、価値に基づいて価格が決定されていると思いがちですが、その商品価格が価値に見合ったものなのかを誰もが真剣に考えているわけではないです。だいたい、ほとんどの人は何となく価格を適切だと思い、何となく売ったり購入したりしているのが現状です。
じつは賃金に関しても同じことが言えます。世の中には賃金が安い仕事と高い仕事があるますよね?そのような差がどうして生じるのかといえば、その職業に関して一般的に人が価値を感じていたり、特殊技能が必要だからだったりします。しかし、ここで挙げたのは、あくまで賃金に影響与えるものの例をざっくり書いただけで、実際のところはブラックボックスなところが多いです。
実際、インフラ系の仕事や保育士の仕事の賃金が安いという現状はありますが、彼らが他の仕事よりも価値が低いかと言えば、決してそんなことはありません。なければ多くの人が困るでしょう。そういうところこそ、本来政府が介入するべきところなのですが、、、。
ということでまとめです。価格と価値は相関関係があっても、価格=価値みたいな関係にはなりません。色々な原因が複合的に関わり合って、価値や価格が決定されます。もっとも、価値や価格はそれだけで本が一冊(一冊でも足りないかも!)かけるほどなので、ここで書いたのは、あくまで概要です。
読んでいただきありがとうございました!