金融のニュースを中心に、経済のニュースを見ることは多い。日経新聞に限らずとも、各新聞含むメディアが経済を取り扱っているが、どれだけの大人が経済ニュースを理解できているだろうか?また、より本質的な経済というものへの理解が、どれだけ人々の中で共有されているかという点についても、疑問が残る。
はっきり言って義務教育課程の公民の内容が頭に入っていたところで、もしくは高校レベルの経済の内容が入っていたところで、経済ニュースは読み解けない。
中には投資が経済の本質だと勘違いしている人も多い。確かに投資は資本主義社会において必須だ。しかし、例えば「資本」というものについて一定の理解を持っている人は、投資家の中でもかなり限られる。また、投資は経済に関わる卑近な例の一つではあるが、経済=投資と片付けられるほど簡単な話ではない。
このブログでは経済に関する本や経済ニュースを追ってきた著者が、丁寧に経済について記す。とはいえは著者である私もまだまだ知らないことが多いので、限界はある。だが、世の中の経済的事象を、他の分野との関わりの中で論じることで、読者はより立体的に経済を理解することができると考える。
大学で扱われているようなマクロ・ミクロ経済学の抽象的で画一的すぎる経済感に基づいた経済ではなく、きちんと血の通った経済そのものを体感できるように尽くすつもりだ。
おりに触れて時事問題を引用し、また本の紹介などを挟みながら解説していく。また、読者のご意見を賜りながら、内容もグレードアップさせていくつもりだ。