第二話
 
「ガーガー泣き続ける子猫」がクツシタさんを追います。クツシタさんは逃げます。家の中をしばらく2匹はそんなことを続けます。成猫からは逃げないクツシタさんが、逃げ続けます。なぜ!?
 
ガーガー泣き続けるこの子が恐いの?
聞いたことのない荒れた声をあげて、ただただ一直線に追って来る圧力に飲まれそうなクツシタさん。
 
ついに振り向いたと思ったら、出たビックリマーク猫パンチパンチ!
子猫の顔をわずかにかすりました。
それでも子猫は泣きながら追います。
理由はすぐにわかりました。
子猫を手のせて。
 
私の手の半分も余る位の小ささに驚きました。
軽すぎる、、、
そして、撫でた時。
 
背骨が、くっきり数えられるくらい突出していて。
どのくらいの時間食べていないのか?寝ていないのか?それが何週間なのか?
 
ただ、その声の意味は「飢餓と孤独」なんだと。
追い続ける理由は、これが生きる最後のチャンスなんだと。
 
でも、クツシタさんムキーいくら未確認生物が恐くても、自分より小さな者にパンチグーはいけません。
子猫はそれほど切迫していて圧力があって、チキンなクツシタさんにはたえられなかったのでしょうが、しかしねえ。滝汗
 
こんなことで、2匹を一緒に置けないことは明白でした。
 
この日から「ガーガー子猫」は二階の長男の部屋に住まわせることになりました。
長男は大学四年生になると節約 も兼ね、自宅から車で一時間少しの長野市に通っていました。とは言うものの半分は自宅から、半分は友人のアパートもしくは車中泊し、放浪の大学四年生でした。(笑)
 
久しぶりに自宅に帰ってきた長男も、私たちと同様、例外なく、この子に驚きました。
そして、「ガーガー子猫」の世話は長男の日課になりました。
 
朝、長男「部屋がオシッコだらけだよ!!」と。
それからの毎日、私は寝具の洗濯台風Tシャツと布団干しが始まりました。長男は起きると先ず、あちこちのオシッコを探して片付けることから始まります。
 
子猫は長男に寄り添って眠るようになり、「ガーガー」が「ミャーミャー」に変わり、薄汚れていた毛はふわふわになっていました。
 
 
 
枕元にある小さなブラシで子猫が寝付くまで、そっと撫でたのでしょう。
 
 
 
 
今回のお話は、
 
私=いとこ
長男=いとこの息子さん  と置き換えてお読みください。
 
 

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