暗闇の中に一筋の光が差し始めてきた。

PHOTO by 湘南☆浪漫　from TORCIDA FURIA SHONAN

リーグ戦同様、川崎相手に80分過ぎてもリードしていたが、勝利することができなかった。

勝てなかったどころか、逆転を喫して敗戦となってしまった。

天皇杯では勝利しているものの、Jクラブ相手となると2か月以上も勝利がない。

ルヴァンカップグループステージを勝って突破したい、という思いもあったが、

グループステージ突破は清水vs浦和の結果次第ということもあって、

とにかくただ純粋に「勝ちたい」という気持ちのほうが強かった。

選手も同じように「勝ちたい」と思ってプレーしていたに違いない。

それが残り約20分で3発叩き込まれて、逆転されてしまった。

ショック療法にしては刺激が大き過ぎる…。

内容的には前半から川崎のほうがよかった。

しかし大橋祐紀がゴールを奪ったのに対して、決めきれない川崎。

大橋祐紀が2点目を決めるまでは、湘南がしばしばやられている展開だった。

湘南だったら、内容がいいのに相手にワンチャンスを決められて失点したら、

そのままズルズルと行ってしまい、勝点を奪うことができないことが多い。

しかし川崎は湘南とは違った。瀬古樹がミドルを決めて、反撃の狼煙を上げて、

その勢いのまま同点、そして逆転。

湘南の途中出場の選手は、鈴木章斗と若月大和以外は歴戦のベテラン。

山口智監督にしてみれば、3人のベテランを投入して、

相手に行きかけている流れを止めて、試合を落ち着かせてほしかったはず。

しかし残念ながら、そうした働きを見せてはもらえなかった。

茨田陽生が放ったミドルシュートはそれほど勢いもなくGK真正面。

一撃で決めた瀬古樹とは対照的だった…。

しかし川崎相手に88分までリードしていたことも事実で。

ここ最近にはなかったことで、天皇杯を除いて、相手をリードしたのも1か月ぶり。

先制点を奪ったことは約2か月ぶり。

そして何より、大橋祐紀の決定力と山本脩斗の統率力、危機管理能力が

負傷明けであっても健在だったことは数少ない湘南の光明。

どれだけ出場できるのかわからないけど、髙橋直也の存在感も増している。

決して暗闇の中で迷走し続けているわけではない。

暗闇の中に一筋の光が差し始めてきたと思う、そう信じている。

この川崎戦の劇的な敗戦をきっかけに上昇局面に入ってくれることを期待したい。

ゴール裏の雰囲気、とてもよかったと思う。だからこそ結果に繋がってほしかった。

すごくがんばって応援していても、なかなか結果に繋がらないから、本当に悔しい。

多くの湘南サポーターの頑張りも、選手の頑張り同様、報われてほしいと思う。

選手と一緒に勝利のダンスを踊っているサポーターの笑顔を純粋に見たい。

うなだれて肩を落として引き上げていく湘南の選手も見たくないし、

がっかりした表情で帰る湘南サポーターも見たくない。みんなで笑いたい。

そのためにも、本当に心折れずにみんなでがんばろう。

逆風に立っている状況、高い壁にぶち当たっている状況。

乗り越えるのは簡単じゃない。いつもの数倍の頑張りが必要。

強い気持ちで湘南の勝利のために。いつも以上の声量で。

次戦からはリーグ戦後半戦に突入（すぐ前半戦の未消化試合があるけど…）。

みんなで反攻の狼煙を上げよう。

おれたち湘南は絶対にここから這い上がる。

湘南2-3川崎