心中屋っていう漫画をなんやかんやずっと描いてて。以前ブログであれは商業でやらないよーって描いたんだけど。やっぱ描きたくなっちゃってさ。


やらないと言ってた理由は技術的な問題と、私が暴走しちゃうから。「アングラ表現は商業では〜」っていうしょぼくせぇ理由じゃないよ。


でもさ、5日にTwitterにアップした心中屋のデータ整理してたらさ、すげーんですよ、描き込みが。髪の毛の流れやスーツの陰影が。あー俺、心中屋好きなんだなって再確認して。





生きるのってこんなにつまらなかったかな。





心中屋を描いてるときは死ぬほど生きてた。



多分、心中屋描かなきゃこの先どんなに成功しても人生つまらないと思う。悟った。漫画を書くってことが、つまらなくなる。


もちろん今までの心中屋以外の作品をつまんなく描いてたって意味じゃなくて。ネームも作画も楽しいけど、あれ?って。


でもさ、俺も大人だから「この漫画と心中する!」って勇気は無くてさ。けど、そんな勇気欲しいと思う。



じゃあ趣味で自由に描けばいいじゃないって?そんなぬるいことはしたくない。ボツ続きの作家だけど水面下商業でずっとやってたから自己満足じゃもう物足りないんだよ。戦場で滾るタイプです。



左腕ズタボロにしても描きてぇよ。そうだ、描きてぇんだよ。心中屋・黒咲クダクを描きてぇんだよ。左腕なんてくれてやるわ。




死んでもよいいよ、生きれるなら。




今打ち合わせしてる漫画も気は抜かない。プロだから。君を楽しませるプロだから。全力投球を×2で2作同時進行すればいいだけ。



朝になるたび、残高を見るたび、こんなワガママで描いてる場合じゃないと意識を取り戻す。俺も若くない。


でも心中屋を描けたら「なんの為に生きてるんだろ」っていう虚無にも答えが出るんだ。お前は俺にしか描けないよ。いやそれはちょっとぬるいか。お前を高クオリティで描けるのは俺しかいないよ。



プライド高いね。気は抜かない。独りよがりもしない。君の音楽になりたいから。


漫画家は裏方。テル密は前に出るな。後ろで操作しろ。考える事を辞めず、君を狙う。


全力で確実に、射止めましょう。


あぁ、反動の巻き添えで死んでやるさ。