約7年弱使っていた、タカギみず工房混合栓「JA306MN」が水漏れを起こすようになりました。

この手の混合栓の水漏れの原因はほとんどがバルブの劣化であるので、DIYの得意な私は、自分で直すことにしました。

で、問題の混合栓がこちら

型番を確認すると

JA306MN-9NTN01

フリーダイヤルが書かれたシールが貼っていたので電話して、不具合が起きていると思われる「セラミックバルブ」を注文。

タカギさん曰く、部品の注文は受けるけれども返品はできませんよとのこと。

部品代は代引き送料・消費税を含めて6千円弱でした。

福岡の営業所からの発送のようで、数日で部品が到着しました。

取付説明書のような親切な紙は入っておらず部品のみ。

もう後には引けません。

部品が到着したので、早速交換修理に着手!

ハンドルレバーの赤と青の色が付いたプラスチックの部品を取り外します。

小さなマイナスドライバーを差し込んで手前に引けば簡単に外れます。

次に奥をライトで照らすとイモネジが見えるので、2.5mmの六角レンチで外します。

と、ここまでは順調でしたが、問題発生!

上に引き抜けば簡単に外れると思っていたハンドルレバーがビクともしません。

数十分もの間、格闘していたら、ついにするっと外れたかに見えたのですが、なんと・・・

セラミックバルブの突起が折れてしまいました。

そりゃ折れたから外れたわけですが、こんなのアリ???

当然折れた突起はハンドルレバーに残骸として残ってしまったわけで、取り除かねばなりません。

幸い、ハンドルレバーは金属製なので半田コテで溶かして取り除くことに。

しかーし、突起の残骸はプラスチックとはいえ、簡単に溶けず悪戦苦闘の末、ようやく綺麗に取り除くことができました。

しかし、ここまでは序章にすぎません。

問題なのは化粧リングと呼ばれるプラスチック部品なのです。

プラスチックにメッキが施されており、取っかかりがないうえ、つるつるして滑るし、回しにくいしで最悪の部品。

ゴム手袋をして反時計回りに回せば外れるなんてネットには簡単に書いてあったりしますが、実際にやってみてもほぼ無理、外れません。

しかし、諦めの悪い私は秘策を考えていました。

固着物は脂汚れや石灰質なのだから重曹やクエン酸で溶けるんじゃないか・・・

ということで、重曹を溶かした熱湯を入れて待つこと1分。

爽やかに取り外すことができました。

で、次にセラミックバルブを固定しているナットを取り外します。

これは径が42mmあるので、大きめのスパナが必要ですが、比較的簡単に取り外すことができます。

ナットが外れたらいよいよ問題のセラミックバルブを外します。

ネジザウルスですぽっと引き抜くことができました。

新旧比較してみましたが、同じ部品のようです。

タカギの混合栓は途中からバルブが節湯型に変更になっており、お湯側で3段階のクリックがあります。

バルブを抜いたら交換するだけですが、水垢が必ず付着しているのでそのまま取り付けると水漏れの原因になるため、綺麗にしなくてはなりません。

中に溜まった水をタオルなどで吸い取って接続部を露出させます。

接続部に付いた水垢を取り除きますが、傷を付けないように木の棒や割り箸などでこそぎ取るのがよいでしょう。

綺麗になりました。

新品のバルブの底にあるパッキン部。

ここが劣化すると水漏れを起こすようになります。

新しいバルブをしっかりと奥まで挿入します。

固定孔にしっかりと入っていれば回転することはないので、丸い部分を持って回してみましょう。

さあもう少しです。

固定リングを元通りに取り付けます。

ある程度回してバルブが上下に動かないことを確認したら、元栓を開け、突起を動かして水を出してみます。

しっかりと締め付けない限り、水が止まらないので、徐々にナットを締め付けていきます。

締め付けていくと、突然水が止まりますので、そこから1/4程度さらに締め付けるとよいでしょう。

締め付けすぎるとパッキンを傷めてしまいますので、締め付けすぎには注意してください。

次に化粧リングを取り付けます。

あまり締めすぎるとまた外れなくなる可能性があるので、手で回して止まったところでよいでしょう。

最後にハンドルレバーを取り付けて、青と赤のキャップを取り付けたら作業終了です。

お疲れさまでした。

それにしても難易度の高い作業でした。

くれぐれも覚悟を決めて作業にチャレンジしてみてください。