残るあとひとつのカスタムに取り掛かることにした。
それはワタシにとって未踏の領域である、ECUチューニングである。
今のところ、VITPILENにフルコンはない。
だからサブコンの導入となるわけだ。
サブコンはパワーコマンダーが有名であるが、今回導入するのは、COOBERである。
COOBERのECUは通常のサブコンとはちょっと違う動きをする。
一般的にサブコンとは、本体のメインECUに割り込んで、標準の燃料噴射マップの補正を行う装置のことだ。
つまりエンジン回転数とスロットル開度などに合わせて燃料噴射量を設定してあるマップに「ここは少し濃く」とか「薄く」という補正を加えているのだ。
しかしこれをいらうのは素人にはとてもハードルが高いのがわかる。
パソコンを繋いで設定していくわけだが、どこを濃くするのか、薄くするのか、まったくわからない。
話によると、先人の知恵を借りてネットには情報があるようだが、試行錯誤するのが面倒くさい。
対してCOOBERはそういうマップ補正をするのではなく、マップそのものを入れ替えてしまうのだ。
ゆったりとツーリングしている時は標準マップを使い、急にアクセルを開けた時にCOOBERのパフォーマンスマップに切り替わる。
瞬時に切り替わるため、ショックや継ぎ目のようなものは感じないらしい。
COOBERはKTMと親密な関係にあり、MOTO GPの車両もCOOBERがマップ作成を行っている。
そのためエンジンにダメージを与えない範囲でエンジンをフルパワー化し、排気ガスの濃度を変更することもなく、エラーのランプも出ないようになっているそうだ。
実は5月に海外のネットサイトから既に注文していた。
注文してからわかったことなのだが、COOBERは受注してから作り始めるのだ。
1ヶ月近く何も言ってこないので、どうなっているのか問い合わせると、ファームウェアのアップデートをしていたから遅くなったと返事がきた。
それからDHLの手に渡って2週間で手に届いた。
心配なのが、日本のハイオクのオクタン価でちゃんと動くかである。
取り付けとレビューはまた今度にする。