アメリカの最新の世論調査によると
バラク・オバマ新大統領の就任式直後の支持率は68%を記録
就任直前の84%と比べると16ポイントの減少
オバマブームで盛り上がった一部の人々が冷静になり
あとは、「実績を見てから判断しよう」と考えているのではないでしょうか?
それでも68%の支持率はすごいことですが。
しかし、これは期待が大きく、「支持」というより
むしろ、空前の恐慌の最中、多くの人々の「信じたい」という
願いが含まれているのはないでしょうか?
就任演説の中でオバマ大統領は
究極的には国民の信念と決意が運命を決定づける
と言っています。
あとは、
彼を信じて国民が過去と決別し、私欲を捨て、面倒なことを後回しにせず
そして迅速に行動していくことが求められています。
では、
「信じる」とはどういうことでしょうか?
米国はキリスト教信者が圧倒的に多いのですが
神の存在を 『信じる』 人は多いと思います。
しかし、神の存在を 『知っている』 人はあまりいないと思います。
私たちが、肉体を纏っている以上、「知る」ことはできません。
肉体を一時離れ、臨死体験者が「あの世」を経験したという報告は
多数ありますが、
これさえも、幻覚のような脳内における生理的な現象の可能性も否定できません。
一方、現実に体験しているという可能性もあるのですが・・・
しかし、これは本当の「死」を体験しなければ「知る」ことはできませんね。
であるならば、私たちは「信じる」という立場をとって
生きていくしかないんですね。
では、「信じる」をゆるぎない「信念」に高めるためにはどうしたら良いのでしょうか?
政財界の精神的支柱であった陽明学者の安岡正篤氏は
「経世嗩言」の中で、人物を修め、修練する秘訣について、次のように述べています。
優れた人物に学ぶことであり、その人物に親炙しその人物について学問的に研究すること
すまり、私淑する人物をもち、
愛読書を得ることが根本的、絶対的条件である
と言います。
そして、実践するにあたり
怯めず、臆せず、勇敢に、而して己を空しうして、あらゆる人生の経験を嘗めつくすことが必要である
人生の艱難辛苦、喜怒哀楽、利害得失、栄枯盛衰、
そういう人生の事実、生活を勇敢に体験すること
その中に「信念」を生かして行って
初めて吾々に知行合一的に自己人物を練ることが出来る
と言っています。
オバマ大統領を支持する68%の人々
その支持率の中には「期待」「希望」「尊敬」などがあり
同時に「依存心」も多く含まれていると思います。
私たちは何者かに「依存」するではなしに、
自分が「選択」した「結果」に責任を取ることが求められています。
目の前に起きていることは全て、私たちの「選択」した「結果」
タイヤが丸いのも、いま私が着ている服が青いのも
そして、イラクやアフガニスタンで戦争が行われているのも
その「責任」は
「わたし」の中にあると思うのです。
正しい指導者、有識者、学者、専門家の
著書を丹念に、一冊でも多く読み解き
それを行動の羅針盤として勇気をもって実践していく。
その中で、
「わたし」たちに起る多くのできごと、
「わたし」の外側で起きているできごと、
善も悪、も含めて、
ひとつでも多くの「責任」をとっていきたいと思います。