創世記に「バベルの塔」の話があります。


有名な話なのでご存じの方も多いと思います。


短い話なので全文を紹介します。



世界中は同じ言葉を使って、同じように話していた


東の方から移動してきた人々は、シンアルの地に平野を見つけ、そこに住み着いた


彼らは、「レンガを作り、それをよく焼こう」と話し合った


石の代わりにレンガを、しっくいの代わりにアスファルトを用いた


彼らは、「さあ、天まで届く塔のある町を建て、有名になろう


そして、全地に散らされることのないようにしよう」と言った


主は降ってきて、人の子らが建てた、塔のあるこの町を見て言われた


「彼らは一つの民で、皆一つの言葉を話しているから、このようなことをし始めたのだ


これでは、彼らが何を企てても、妨げることはできない


我々は降って行って、直ちに彼らの言葉を混乱させ、互いの言葉が聞き分けられぬようにしてしまおう」


主は彼らをそこから全地に散らされたので、彼らはこの町の建設をやめた


こういう訳で、この町の名はバベルと呼ばれた


主がそこで全地の言葉を混乱(バラル)させ、


また、主がそこから彼らを全地に散らされたからである




マルクスは『共産党宣言』において


「共産主義者は、これまでの全ての社会秩序の暴力的転覆によってのみ、


自分の目的が達せられることを、公然と宣言する」という叙述があります。


私的所有の廃止、つまり私的財産を取り上げてしまうのは行き過ぎで


新たな問題が起こることは必至です。


一方、資本主義経済の行き過ぎが招いた結果は


金融危機を引き起こし、世界同時恐慌へと突入していきます。


この世は相対的世界であり何事も偏り過ぎると歪みが生じます。




先日テレビ東京の「日経スペシャル カンブリア宮殿」に


日本共産党の志位和夫委員長がゲストで出演していました。


その中で、トヨタ自動車幹部らに


「派遣切り」中止を要求する志位氏の映像などが映し出され


日本経済のあり方が議論になりました。


あれ?


志位委員長なら当然ご存じのはず


マルクス経済学では、「恐慌無しの資本主義は無い」と


マルクスは『資本論』の第3巻第3編第15章第3節でこう書いています。


労働人口に対して資本蓄積が過剰になって労賃が騰貴し、


利潤率が突然低落して急性的な恐慌が発生する。


リストラを徹底的にやらなければ恐慌は避けられない、と。



この世界大恐慌は


マルクスによって予言されていたということになります。


労賃の騰貴・・・


金融危機の発端である米国の経営者の平均年棒は10億5900万円だそうです。


経営破たんしたリーマンブラザーズのCEOファルド氏は年収72億円


バンカメに救済合併し、経営破たんを免れた


メリルリンチのCEOジョン・セイン氏は昨年9億3千万円を会社に求めていました。


ビッグ3のひとつ


フォードのアラン・ムラーリーCEOは昨年年収は18億6千万円


この異常ともいえる経営者の年棒が恐慌の間接的な要因になっていることは


間違いありません。


マルクスにしても創世記の予言にしてもそれが現実になっています。


ならば、


それを回避することができた物語も同時に存在しています。


大洪水を回避したノアであり、


塩の柱にされずに逃げきったロトですね。



この恐慌を乗り切るキーワードは


過去の良き時代への未練・執着を断ち切る意味での「決断」と


だからこそ、正しい在り方をを貫き通す「信念」


この2点にあると考えています。


外回りをしていると


他業種の方々の緊張感がいろいろなところから伝わってきます。


なんとかこの危機を乗り越えよう行動に移している企業


何もできずに大変だ大変だと騒いでいるだけの企業


淘汰の波を乗り越えるヒントは


「行動」の中に隠れています。




弊社の今月の目標もラストスパートになります。


明日も気を引き締めてまいります。