景気が悪い、という声を最近よく耳にします。
景気が悪い、という状態は
良いことなのか?
悪いことなのか?
様々な見方があります。
有名な経済学者は、
自由経済の良い点は景気・不景気の波があることであり、
より素晴らしいのは不景気を体験できることである。
と言っていました。
資本主義経済は本質的な部分に向上・発展を核とした「競争原理」があります。
当然、完全なる競争市場では格差問題など様々な社会問題が出てきます。
何でも行き過ぎは良くありません。
この行き過ぎがサブプライム問題、リーマンショックから始まる
金融恐慌を招いてしまったのではないでしょうか?
一方、社会主義の本質には信頼を核とした「協調原理」があります。
しかし、社会主義国家は次々と崩壊し、市場経済を導入し事実上資本主義化しています。
双方の「競争原理」 「協調原理」の良い部分を織り込んだ
経済が統制され、社会保障の確立した資本主義
もしくは、市場自由度の高い社会主義
のような社会が理想的だと考えているのですが・・・
いづれにしても、どちらに偏ることも無く
双方の目的をバランスよく調和させることのできる正しい視点と
悪、不正を増大、増長させない、最強の理念である「正義」が
あればどちらでも良いと思いますが。
生物の世界では人が手を加えないことで調和が保たれています。
生物学の世界では有名な話ですが・・・
暗黒大陸のアフリカをヨーロッパがしきりに探検していた頃
ある探検隊がサバンナにたどり着いた
可愛らしいトムソンガゼルがのんびりと草を食べ
のどかな風景でした
と突然ライオンが現れ
たちまち一頭のトムソンガゼルが餌食になってしまった
それを目撃した探検隊は、なんと残酷な、と思い
ライオン狩りに取り掛かった
結果、その地方のサバンナからはライオンが姿を消してしまった
それから何年かして
探検隊が再びそのサバンナを訪れた
一行は、可愛いトムソンガゼルの群れが草を食べている
平和的な風景を思い描いていたそうです。
ところが、トムソンガゼル姿が一匹も見当たらない。
それどころか、サバンナもすっかり荒れ果てて砂漠化している
調べてわかった事は
ライオンはいつもハンティングしているわけではない、
腹が減った時だけ狩りをします。
そして、腹が減って狩りをする時捕まるのは、
走るのが遅いとか、
体が弱い、奇形であるとか劣勢な要素をもったものになります。
つまり、それによって群れが強化されていく作用があったわけです。
ところがライオンがいなくなり
本来ならライオンに食べられてしまうものも生き残り、
群れの体質が弱くなってしまった。
そして、弱い体質が淘汰されないままに、
数が爆発的に増えた。
サバンナの草の量は増えないから、
食料の需要と供給のバランスが崩れた
それで、数が増え体質が弱くなったトムソンガゼルの群れは一挙に滅亡してしまった。
つまり、天敵の存在は、繁栄していくために必要なものということになります。
その競争がないと、弱くなり滅亡してしまう
とても興味深い話ですよね。
わたしたちは、好景気の恩恵を受けると同時に
われわれの体質の弱さの度合いを少しづつ増していたのです。
不景気になり、突然にして椅子取りゲームの椅子が
ほとんど取り上げられてしまった様なものです。
好きな時に、気に入った椅子に座れば良かった状態から
椅子そのものが見当たらない状態へと・・・・
10年間で売上高が6倍超という成長と遂げた日本電産の永守重信社長は言います。
景気の良い時は、景気という風が吹いてくれて、凧は勝手に上がってくれていた
ヒモをその辺に繋いで、脇で一杯飲んでいても全然平気だった
しかし
残念なことにその風が止んでしまった
そこで、どうするか?
ヒモを持って我々が走ればいいんだ
そうすれば、凧は落ちないで上がり続ける
私たちは、今までのツケを返すために
走らねばなりません
また競争です。
しかし、資本主義経済の行き過ぎた結果の最中にいる私たちは
過去を反省し、学ばねばなりません。
競争の中で勝たなければならない相手は
私たち自身
利己的な考えを持っていた、過去の私たち
ではないでしょうか?