住宅性能表示制度 や外断熱ブームなど、断熱・気密への関心は建主と建築業者の区別なく高まっています。

これまでは、先進的な工務店が高断熱高気密住宅の研究に取り組んでいましたが、大手ハウスメーカーも漸く重い腰を上げ始め、断熱化・気密化への流れが一挙に加速する様相を示しています。

既に、断熱・気密工法の数は五十以上にのぼり、建築業者でさえ、どの工法を採用すべきかを迷うばかりです。

そんな中で外断熱工法の建物が外断熱ブームを起こし、従来の断熱工法を欠陥住宅として指摘しています。

これまでの断熱・気密に取り組んでいない建築業者は、外断熱派と内断熱派に分かれて、お互いの欠陥を指摘し合う形で論争を続けています。

断熱・気密工法は、あくまでも手段であって目的ではありません。

本来の目的は、健康で快適な室内環境をコントロールすることであり、断熱・気密工法について論議しても自分の家が快適にならなければ意味がないのです。