開放的な夏型住宅が、日本の気候風土に適していると思い込んでいる人は多いものです。それは「徒然草」の中に、「住まいようは夏を旨とすべし」とあるからだと思います。

それは六百年以上も前の話であり、熱帯夜の続く東京には当てはまらないことなのです。

戦後、日本の生活様式は大きく変わりました。

この変化を忘れて六百年前の思想を引きずることは意味がないのです。

当時の家は隙間だらけの家で、断熱姓も気密性もなく、暖房設備もありませんでした。

人々は我慢強い生活をしていたのです。

夏はクーラーもなく、うちわで暮らしていたのです。

また家の中で風呂を沸かす習慣もなく、換気設備がなくても自然換気で十分だったのです。

アルミサッシに囲まれて、換気ができない住宅とは、まったく異なる生活をしていたのです。

冷暖房設備が普及した現在では、夏型住宅が日本の気候風土に適した家だとはいえないのです。

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