古今亭志ん生
春錦亭柳櫻
桂文治
に興味を惹かれた。
となると他の2人も根多が書いてあるはず。
しかしながら志ん生、文治のが読めない
5代目志ん生なら私もわかりそうなものだが、便覧に明治17年とあるからもちろん違う。当時が何代目であるかを調べてみるしかない。その他もついぞ読めないので史料に頼ることにする。
明治17年は西暦で1884年ごろ。どうやら、
古今亭志ん生→2代目(1832〜1889)
春錦亭柳櫻→初代?(1818〜1884)
桂文治→6代目(1843〜1911)
であると推測できる。彼らについて得意ネタとする噺を調べ、文字を照合しながら確認することにした。
3文字目「ら」が流れて次の文字に掛かっているから尚更一見すると横棒があるようにも見えて「さ」と紛らわしい
この字母が「多」である「た」は元は漢字らしいとすぐにわかるものから
このようにニョロニョロっとしていて元の漢字がわからないものまで、くずし方のバリエーションが激しい
濁点 ゛が打ってあるから「だ」
次の行、緑〇は「之」で「し」濁音で「じ」
「けん」はすぐにわかる。
これも結局は知らなければわからない
史料により得意根多に『桜田事件』というのがあると判明
内容は検索しても出て来なかったが「桜田門外の変」を扱った講談調の噺かななどと勝手に推測する。
春錦亭柳櫻
四ッ谷がわかっているから、あれかなぁ
と想像できるが、一応確認
しかしお隣りの青〇と同じ「だ」とわかれば
「四ッ谷くわいだん」と分かる。
この人は怪談噺を得意としたのだろう。
桂文治
また拙宅のくずし字辞典を紐解いてみよう。
「も」の字母は「毛」1種類。ところがかなりくずし方にはバリエーションがある。