コラボは話し手と聞き手でもそうです | きるろいの快刀乱麻を断つ

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温故知新 

主に近世日本と落語ネタを綴っていくことを目標にして開設。最近は食いもん系が多いです。2024年はちょっと慎重に動きます(`_´)ゞ

最近観たテレビでのこと。
数人の芸能人による食レポの番組だったと思う。

ほかのメンバーは誰だったか忘れたが、一人は芸人の平野ノラ。

お店は中目黒の有名店。
オムレツなのだが、ビーフストロガノフ?
ビーフシチュー?がルーとしてかかっている。

単なるソースとしてではなくお肉たっぷりラブ
映像で観ただけでも、タマゴとビーフとの見事なコラボ感が伝わってきたグッド!
(写真は資料映像です。実際のお店の提供品ではありませんm(_ _)m)

メンバーの一人がコメントする。
「どっちがどっちかの良さを殺すことなく、両立している見事な共演。どっちも主役ですね〜」

平野ノラ、すかさず
「うん、W浅野!」

思わず笑ってしまった。
バブル時代をネタにしている彼女だからこそであり、観ていた私もその時代の共有者としてつられてしまったてへぺろ

今の若い人だとどうか?
あの食レポを観ていたとしても、その時代を感じる人でないとわからないだろう。

結局、笑いとは話者と聞き手が共有できるものがないと成り立たない。年齢に関係なくお笑いが好きな人でも落語が好きとは限らない。

たぶん、私が落語が好きなのは子供の頃に祖父との共有時間が多く、明治生まれの人間の影響があるかもしれない。

その時代に生まれていないから、こういう言い方は適切でないかも知れないが、私には懐古趣味的な趣好がある。

その人が言うから面白い、ということもある。

毒舌でお笑いの世界を築いた北野タケシさんだったら毒舌がウケる。

むかし、とんねるずの『迷惑でしょうが』という歌がヒットし、ベストテン番組に出演した時のこと。

「ホントに、迷惑ですねー」と毒舌でウケを狙ったつもりか、司会のアナウンサー。

タケシさんレベルなら面白いが、案の定、大ハズシ叫び  シーン。へんな空気しか無かったね。

おそらく番組終了後にはとんねるずファンからのクレームもあったんじゃないかなと推測する。

そのアナはカリスマ性などなかった。ファンでない私も「アナウンサーふぜいがウケを狙って芸能人のマネしなくていいんだよ!」と一瞬不快になった記憶がある。爆弾