新年そうそう大変夢のある衛星のニュースです!

宇宙に飛ばす小型衛星KKS―115~21歳の学生12人が作り、本日の午後に温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」を搭載したH2Aロケットの余力を生かした「相乗り」で宇宙に旅立ちます!!


若い人の夢を乗せて、宇宙に衛星を載せたH2Aロケットが旅立つ瞬間は、1月23日12時54分から13時16分です。

詳細はこちらです

JAXA いぶき打ち上げ特設サイト
www.jaxa.jp/countdown/f15/index_j.html
23日(金)は12:30からライブ中継スタート



公募衛星:6基「旅立ち」間近 H2Aに「相乗り」、技術衛星「いぶき」と /鹿児島
1月21日17時3分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090121-00000284-mailo-l46


 中小企業や学生たちが作った小型衛星6基が22日以降、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられる。温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」を搭載したH2Aロケットの余力を生かした「相乗り」で、公募で選ばれた衛星がまとまって宇宙に飛び立つ初の試みだ。【山田大輔、西川拓】
 「宇宙は子どもたちの夢というが、衛星作りは長年企業で勤め上げた『熟練工』にしかできないものだった」。今回最小の約3キロの衛星「KKS―1」を作った東京都立産業技術高専の石川智浩准教授は話す。これまで人工衛星の開発は各国の宇宙機関や大手メーカーが担ってきた。衛星を夢見る学生には、まず就職の壁がある。しかも、通常の衛星は複雑で開発に10年前後かかり、研究生活をかけて1、2基を打ち上げられればいい方だ。これに対し、小型衛星なら2~3年で開発できるため、低コストで最新の技術がいち早く試せる。
 KKS―1は、火薬をレーザーで燃やして衛星を姿勢制御する世界初の技術をテストするのが目的
。成功すれば、次の衛星で紙テープに火薬を塗って試す予定。引き金を引くと大きな音が出る、おもちゃの巻き玉火薬鉄砲のような仕掛けだが、衛星の制御装置が格段に小型化するとあって海外の宇宙機関も開発を狙っているという。
 衛星作りは、15~21歳の学生12人が工夫を凝らした。打ち上げ時の振動試験をクリアするため、衛星を台車に載せて道路を走った。回転速度センサーの試験にはディスコなどで使うレコード用ターンテーブルに載せて回した。「これで正確なデータが取れた。開発費はアイデアで補えるもの」と石川さん。
 東北大の「スプライト観測衛星」は、高層大気に向かって放電される雷の一種「スプライト」を真上から観測する世界初の衛星だ。通常なら開発に5年はかかるが、小型衛星は1年で完成。高橋幸弘准教授は「欧州や台湾も同時期に開発を始めたが、我々が真っ先に観測できる」と意気込む。
 こうした小型衛星が注目されている。民生品で衛星が作れるようになった技術の進歩が背景にある。KKS―1の開発費は2500万円、衛星の材料費は200万円。東北大衛星の開発費も1億5000万円で、開発費ベースで通常の100分の1以下だ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が06年に衛星の公募を始めたのも、この流れを受けた対応だ。
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 ◇今回打ち上げられる公募6衛星◇
■スプライト観測衛星 (1)東北大(2)約45キロ(3)高層大気の発光現象の解明
■SOHLA―1(愛称まいど1号)(1)東大阪宇宙開発協同組合(2)約50キロ(3)雷予報
■かがやき (1)ソフトウエア会社ソラン(2)約28キロ(3)オーロラ観測
■航空高専衛星KKS―1 (1)東京都立産業技術高専(2)約3キロ(3)衛星移動装置の実験
■STARS(愛称KUKAI) (1)香川大(2)親子機計8キロ(3)宇宙用ロボットの実験
■PRISM(愛称ひとみ) (1)東京大(2)約8キロ(3)望遠鏡による地上観察
 ※(1)開発主体(2)重さ(3)主な目的

1月21日朝刊