ディバータ、飲食店舗向けサイト作成サービス「ぐるぺ」--課金方式は「ページビュー保証型」
岩本有平(編集部)
2008年11月10日 13時52分
http://v.japan.cnet.com/news/article/story/0,2000067548,20383253,00.htm


 ミクシィがmixi OpenIDの提供を開始した翌日、CMS制作を手がけるディバータが同OpenIDに対応したサービス「mixGroup」を公開したのはご存じだろうか。

 mixGroupはmixi OpenIDのコミュニティ認証を利用し、特定のコミュニティ参加者限定のサイトを作成できるというもの。サン・マイクロシステムズとリクルートが共催するMashup Awards 4では特別賞を受賞している。


 このサービスのベースになっているのは独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の2008年度中小企業経営革新ベンチャー支援事業にも採択されているディバータのCMS「RCMSプラットフォーム」だ。


 RCMSは「Relational Contents Management System」の略

このプラットフォームは通常のCMSと異なり、さまざまなコンテンツを項目ごとにXMLデータとしてデータベースに格納、項目ごとに自由に関連づけて扱うことができる。たとえば、食べ物に関するブログエントリーを書き、そのお店の地図や写真、店舗情報などを関連付けすることで、自動的にそれらを集約したページを作成するといった具合だ。

 ディバータでは11月10日、このRCMSプラットフォームを飲食店舗向けにカスタマイズしたウェブサイト作成サービス「ぐるぺ」の提供を開始した。

ぐるぺで作成したサイトのデモ。テンプレートは20程度あり、今後はさらに追加される予定だ
 ぐるぺでは、料理メニューや店舗情報、クーポン情報、お知らせ、地図、採用情報などの情報をRCMSで管理し、テンプレートと組み合わせることで、飲食店舗向けのウェブサイトを構築できる。ほかにもメールマガジンの発行やブログ、予約や問い合わせといった機能も提供する。提供はSaaS形式となっており、独自ドメインでの利用も可能だ。

 ぐるぺには料金体系にも大きな特徴がある。それはページビュー(PV)保証型の課金だということだ。ユーザーはまず、初期費用を支払うことで、3000PVまでのサイト掲載が可能。その後PVの増加に応じて、追加でPVを購入していく。

「ぐるぺ」の管理画面。消費PVの予測値なども表示する※クリックすると拡大します
 ディバータ代表取締役社長の加藤健太氏は「通常飲食店舗がサイトを制作する場合、数十万の制作費用が必要となるが、ぐるぺは使った分だけ請求するというクラウド的なモデル。見られるか分からない状態で大きな費用がかかるのではないため、見られた分だけ払うので店舗も試しやすいのでは」と語る。なお、料金の詳細は以下のとおり。

初期設定+3000PV:5万円(11月30日までキャンペーン価格の2万5000円)
追加PV(2万5000PV):8万円
追加PV(5万PV):14万円
追加PV(10万PV):25万円
 同社ではぐるぺの反応をふまえて、医療業界など他業種に向けたサービスも提供していくとしている。