IHIがSiebelからオープンソース・ベースのSugarCRMへ移行,「コスト50%以上削減」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080513/301487/


[2008/05/13]

ケアブレインズは2008年5月13日,IHIが同社の顧客管理システムをSiebelからSugarCRMへ移行したと発表した。IHIでは移行によりコストが50%削減できたとしている。

 SugarCRMは米SugarCRM社が開発した顧客管理ソフトで,Community Editionはオープンソース・ソフトウエアとして無償公開されている。ケアブレインズは代理店としてSugarCRMを販売するとともに,Community Editionを含めた日本語化を行っている。

 SugarCRMに移行したのはIHIの原動機事業部メンテナンス部門。2004年にSiebelを導入し利用していたが,保守費が高いこと,使い勝手が悪いこと,カスタマイズ性が悪いことから移行を検討。Salesforce.comも検討したが,機能面では優れていたものの,コストと,自社で運用できないSaaSとい形態が障害となり」(IHI),SugarCRMを選択したという。

 IHIでは「コストは従来に比べ50%以上削減できた」としており,従来のシステム保守費用内でリプレースが完了したという。原動機事業部のほか複数の事業部門でSugarCRMの採用を決定したとしている。

 SugarCRMのカスタマイズおよび運用はIHIの情報システム子会社であるIHIエスキューブが担当。SugarCRMは富士通および富士通ソーシアルサイエンスラボラトリが販売している。

(高橋 信頼=ITpro) [2008/05/13]