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梅雨の中休み。良い天気だ。
私は、まんが図書館へ。





はだしのゲン8巻9巻読了。
話は原爆投下後5年以上も経ってるのに、なおも原爆の悲劇が襲いかかる。
ケロイドの顔で人生を諦め心が荒んで自殺が多かったり、覚醒剤に走ったり、元気でいたのに突然原爆症の症状が出て死んでいったり。

それなのに朝鮮戦争の始まりで再び軍備をもち、特需景気で戦争を肯定したり。。

そのたびに打ちのめされるが勇敢に立ち向かっていくゲンとその仲間。
美しい少女に出会い、一目惚れし、思い悩むゲン。偶然再開するが、少女の父親はとんでもない戦争推進者。父親の言いなりだった少女に「自分の意思で動け!」と励ますゲンの弟分。
一度は「父に逆らうことはできない」と破綻になるも、葛藤の末にゲンに恋心を抱く少女。やがて交際は始まるのだが少女は白血病で急死。
フィクションも多いだろうが、作者の実際の体験や他の被爆者の体験に基づいたものゆえ、涙を誘う。感性が豊かならボロボロ泣き、楽天的明るさに思わず笑い、戦争と原爆への怒りを覚える。
作者中沢啓治さんは、6歳の時に被爆。父、姉、弟が倒壊した柱に挟まれ、意識のあるまま焼け死んだのを見たのははだしのゲンに描写されてるとおりだ。
漫画家めざし22歳で上京。24歳でデビュー。でも最初から原爆や戦争ものを描いてたわけではない。悲しみ、恐怖、怒りそうした感情を押し殺し、楽しいだけの漫画を描いてたという。
転機になったのは27歳の時。60歳で死んだ母親の葬儀。お骨を拾おうにも骨がなく白い粉があるだけだったという。

放射能に対する怒りが頂点に達して、原爆や戦争に正面から向き合い、その実態を徹底的に暴いてやろうと腹が座ったそうだ。
広島市内の小学校で使われた平和教育教材「はだしのゲン(一部)」が今年度から削除されたが。。。確かに教材として採用された部分は、被爆の実相が伝わりにくいと思う。どことは言えないが、心にズキンと突き刺さる箇所(ページ)がたくさんある。ここ数日で読んできた私にとっては、絶対「はだしのゲン」を差し替え復活させるべきだと思う。学校での授業をきっかけに興味関心をもって読んでみる。戦争と原爆の実態を深く掘り下げるのに本質的で衝撃的なコミックだ。


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