雨の１日は、お昼に近所のお好み焼きのお店に。ネットで「近いお好み焼き」で検索。数件出て、なんとなく温かみがありそうなお店「お好み焼き 辰」へ。
小さなお店。畳一畳ほどの鉄板の前にカウンター席3つ。座敷席がテーブル囲んで2〜4人。私は男の方2人に挟まれたカウンター席へ。
マスターは焼きながら右の方と親しげに。私は「肉そばトッピング野菜、生イカ」を注文。左の方にも親しそうに釣りの話などしている。あー常連の方なんだな。
セルフでビール瓶を後ろの冷蔵庫から出して栓を抜き一杯やりながら焼くのを見てるうちお二人食べ終わって退席すると私に話を振ってきた。「観光？雨でかわいそう」みたいな話だったので、「梅雨の時期だからしょうがないし、その分ゆっくりできていいんだ」というと「長く旅行？」と。「自転車であちこち回ってかれこれ2年」たいそうびっくりし羨ましがって話を聞いてくれた。
焼き上がったお好み焼きは鉄板の上のまま、渡された小さなコテで一口大に切って特製マヨネーズをかけて食べる。
食べはじめは話に夢中で写真も撮らず、かなり乱雑になってから。でも焼きそば入り、野菜たっぷり、豚肉に生イカ、出汁も効いてて美味しいぜ。
勘定を済ませて「ご馳走様、美味しかったあ」と退席しようとしたらマスター感じ入ってか、ちょっと待ってと「もらいもんだけど」とお土産まで。
あっ！もみじ饅頭！
これ、「元祖もみじ饅頭」ね。どちらも甘ーい。
これはゲストハウスで何度かすれ違いざま会釈するも、会話に発展しなかった方。キッチンで一人テーブルに座って静かに納豆ご飯を食べてたので「もしよかったらどうぞ。昼にお好み焼きに行っていただいたものですが」小さなお好み焼きのお店でカウンター越しにマスターと喋りながら食べる様子を想像して「そんなお店があるんですか。いいですねえ」と答えた5歳年上の彼は、福岡の方で「通りもん」はよくご存知。高校の頃からずっと定年退職まで自転車(ママチャリ)で通学通勤通したそうだ。今回は一人所用で広島にきたが、普段は奥さん運転の車で一緒に旅をするという。
若い時分から「お金をかけない旅が好きだった」と。私と同じ静かにしていたいタイプのようだが、これだけ聞いただけでも、ああ話しかけてよかった。」と思う。