田端には、シネマ・チュプキ・タバタという日本一小さな映画館がある。
目の不自由な人も、耳の不自由な人も。小さな赤ちゃんを連れてる人も一緒に楽しめるユニバーサルシアターを銘打って2016年善意の寄付金で設立された。
定員わずか16席。今日は、「ようこそ、革命シネマへ」というフランス、スーダン、ドイツ、チャド、カタール合作のドキュメンタリー映画を鑑賞しに行った。
植民地支配から1956年独立したにもかかわらず、1989年軍事独裁政権が誕生し、表現の自由が奪われ、映画は発禁処分。スーダン映画を制作してきた世界的にも著名なイブラヒムなど４人の男も思想犯と疑われたり国外へ亡命したり。20年以上の時を経て母国で再会した彼らは映画館復活の行動を起こす。
屋外上映のために少しずつ、機材やベンチなどが集められていく様子と上映への熱い思いなどがタンタンと語られながらすすむ。圧政への怒りは押し殺し絶望の淵に立ちながらも一筋の希望を頼りに前を向く年寄りたち。
そんな心を動かされる映画なのに、気の利いた語りに目をつぶるとそのまま眠り込んでしまうことを何度も繰り返す愚かな私。
文化や芸術に疎いというか、全然わからないに等しい私だが、それでもここ東京ではしばらく滞在してそうしたものに触れていきたいと思ってる。
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