一晩同じキャンプ場に泊まった方は、ものすごい超人的な方だった。昨年9月に高知県を出発。基本的に徒歩だけで「裏百名山」をトレッキングしつつここ礼文島に至った青年、岩井くん。
朝方、テントを手際よくたたみ、すべての荷物をザックにしまい込む後ろ姿を眺めていた。ふと視線を感じて振り返った時に声をかけた。見た目は控えめそうな青年だ。
だがその実は、とてつもなくタフな精神力の持ち主だ。前日?利尻島の利尻富士を登頂し、脚がパンパンに張っているにもかかわらず、今日は礼文島を徒歩で一周するという。
今日も昨日ほどではないが強風は続いた。でも天気は晴れで気持ち的に行けるかな?という感じ。私は、島の東岸を北に向かって走った。向かい風ではあるが、荷物をテントに置いてきたし平坦な道なのでさほどキツくはない。
15kmほど走ってスコトン岬に。波が穏やかであればアザラシが見られることが多いようだが残念。なんだこれは?と思わせる景色が。冷たい強風が北限の厳しさをより強くする。
ここまでの行程、食事処はおろかお店ひとつ開いてなかったのだが、北限に来て「島の人」というお店が開いていた。ここのお兄さんが優しく、礼文コンブの出し汁を試飲させてくれ、アザラシやトド肉のことなどいろいろ話してくれた。あんまり優しいので一緒に写真を撮ったのだが、あれ?写ってない。せめてお店だけでも。。。
この後、岩井くんに再会。8時間コースを歩いたって、速すぎるだろう。4時間くらいしか経ってないし。。
その後向かった澄海岬(すかいみさき)。ここはその絶景は驚愕だった。断崖絶壁、青い内海、水色の空、黄緑の草木、澄み渡った空気、ありとあらゆる汚れを吹き飛ばしきった風。
あとは、利尻富士。後ろの太陽が沈んでくると山頂付近が赤らんで十三夜月が登り、カモメが横切る。寒風吹き荒ぶ中でもいつまでもみていた。
身体が冷えまくり、5km離れた日帰り温泉に行ったが、緊急事態宣言解除にも関わらず17日から休業とのこと。。これは痛かった!
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