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大学卒業後、会社員として担当塾を任されたのが2年間。その後、担当塾の営業権を生徒50人ほど在籍のまま350万円で買い取った。買い取り当初数年で100名近くまで増えたもののその後は減少が続き30名を切るまでになったのが買い取り後15年。

 


 

 

つまり離婚後1年半ほど。でその塾を閉鎖。あらたに自宅近くに新教室を開業した。机、イス、コピー機などの物品は全て旧教室から移動。新規に開業とはいえ、資金はさほどかからないまま、順調なリスタートを切った。だが、それも15年ほど経つと難しくなってきた。

考えてみると、旧塾が全盛期を迎えた頃、横浜では「はまっこふれあいスクール」の事業が始まったのだ。これは、放課後の児童の居場所として小学校を開放し、遊びを通して異学年が交流するもの。学校の先生OBや学生、主婦など多彩な顔ぶれが子どもたちのお相手をするものだ。基本的に子どもたちの経済的負担はなく、17時までの時間帯まで学校で過ごすことができる。

やがて新教室を開業した頃には、同じく横浜市で「放課後キッズ」の事業が始まった。放課後の居場所づくりに、遊びにとどまらず、生活の場として子どもたちに学校を解放するのだ。こちらは、NPOをはじめとする運営法人が主体となり、地域代表者、学校の先生との連携を図りながら、きめ細かく子どもらを見守っていくもの。各種イベントも盛りだくさんで、学校先生OBなども雇って、勉強も見ていったりする。もちろん子どもの負担は基本的に無料。

私のような小さな学習塾経営者にとってはたまったものではない。私が、学習塾を通して子どもたちに提供してきたようなことを行政の全面的バックアップでやるのだから、太刀打ちできない。

それでなくても子どもの数は激減してるのに。。やれるとすれば、進学を全面に出すこと。だが私の性に合わないし、能力もない。渡辺個人の魅力で子どもを惹きつけるしかない。魅力などない。優しいだけだ。

 

地域で青少年指導員をした折には、放課後キッズの運営報告と方針案の会議に出席して、学習塾の経営者として生徒を1人でも多く獲得するためにこんな事業は迷惑千万との思いがあるにも関わらず、地域として後押しせざるを得ないような、自分の他の出席者も私の立場を十分わかっておられて申し訳なさそうな感じで発言も控えめで。。

ここに私の居場所はない。2回目からの会議は欠席した。

 

学校は1学年10人前後の超少人数。「ぽかぽかプラザ」なる地域交流スペースがやはり行政の後押しであるのだが、こちらも学習支援を無料で始めた。地域、行政一丸になって「渡辺潰し」にかかってきてる心境だ。

 

それでもどうにか新教室で15年ほどやってきた秋。教室のトイレで水漏れがあった。

大家に修繕をとの電話をしたが、修繕するつもりはないという。教室の建物は、翌年壊してコンビニを新たに作るという。

「寝耳に水」

 

ではない。実は、生徒の親が、「先生、塾辞めちゃうんですか?」と1か月ほど前に連絡をよこしてたのだ。私は否定したが、「酔っ払いがコンビニができるから」って。 「そんなこと一切聞いてない。塾は辞める予定ないですよ。」と答えると「酔っ払いの戯言ですね。よかった。」と。。

その酔っ払い。実は大家だったのだ。。(その7に続く)