報道等によれば、本日の慶應義塾評議員会において、塾長選挙の結果が承認され、現在商学部長である清家篤先生が次期慶應義塾長に選任されました。

http://www.keio.ac.jp/ja/news/2009/kr7a43000000v693.html

 一般的には地味なニュースですが、現在塾長の安西祐一郎先生が、予備選挙で4位になる等、現職としては異例の敗戦となり、注目を浴びていました。2チャンネルにスレッドが立ったくらいです。


 慶應義塾長とは、大学の学長と慶應義塾の各学校を束ねる理事長とを兼ねた職務です。現任の安西先生は、文科省最大の有識者会議である中教審の責任者等も務める重鎮でしたが、150周年に絡めた「ハコモノ」作り等の拡大路線に異を唱える幹部の先生が多数出たり、経済学部の某教授が週刊誌に批判を書いたところ、慶應義塾として弁護士を通じて内容証明を送り謝罪を要求する等、過剰な反応にも批判が出ていました。人事を巡っても、色々と問題が出ていたようです。


 まるで政治家の世界です。難しいものなのでしょうね。。。。


 因みに、ボクは小中高は違いますが、大学・大学院と慶應義塾に11年間お世話になりました。学部は商学部でしたから、清家先生と学生時代にお話ししたこともあります。

 更に、学校の違いは大きいにしても、ボクも大学学長と各学校(幼稚園・中学校・高等学校・短大・大学・大学院)を束ねる理事長を職務としていますので、まさしく「同業者」ということになります。

 恥ずかしながら、とても他人様を嗤える状況でもありません。


 しかし、慶應義塾がボクの母校であることは一生変わりません。

 自分の仕事をさておいても、母校の健全な発展は願ってやまないことなのです。

 是非、一流校であることにあぐらをかかず、新しい体制の先生方も着実な努力を重ねていただきたいものです。

 そして、自分も自分の学校の卒業生の方々からのご期待に応えて頑張りたいと念願しております。

                                        雪風拝