今日明日と、仕事関係がちょっとあって、事実上お仕事に復帰。

 合間に見るとも無しに、箱根駅伝の中継を見ていた。。。。


 とりわけ、最終5区で、東洋大学の福島出身の1年生ランナーが、飛躍的な走りで、上位校を引っ繰り返して、往路優勝を遂げた。

 ウチの大学の陸上競技部のコーチをしているBクンは、かつて箱根で5区を走り、そこでトラブルから歩いてしまい、母校の順位を大幅に下げてしまった経験の持ち主だ。

 海賊ちゃんの今日の日記にもあるが、小田原から国道1号を芦ノ湖畔まで駆け抜けるなどということは、そもそも常人の感覚ではない。

 また、23校も走って、21チームが10分以内の差しかないという、実力伯仲ぶりも凄まじい。


 レベルが高いんだなぁ。。。。


 かねて申し上げているように、ウチの大学の陸上競技部も数年前より箱根や全国大会での出場を目指して、選手を集め、トレーニングを日夜繰り返している。

 監督のKクンは駒澤大学で箱根駅伝を目立った経験があるし、コーチのBクンは申し上げたように箱根の山登りで大東文化大学から出場した経験を持つ。

 共に20代。実業団の現役選手であった人達を、ご縁あってスカウトしてきた人間だ。


 こういう指導者がいるからか、クラブも成果を収めだした。しかし、駅伝競技は沢山の選手が必要で、箱根で10人走るなら、各大学とも20人は選手を用意している。

 ウチのクラブは如何せん予選会に出る選手の人数がまだ足りない。。。。


 しかし、監督によれば、学連選抜のタイムを超えて来ている選手もいるので、もしも予選会に出場して、その子等が実力を出し切れれば、今でも学連選抜に出られるのかもしれないのだ。


 部長先生を務めていながら他人事のようだが、彼等はよく練習しているし、チームの礼儀もしっかりしている。

 もしかしたら、数年後はこんなところでお正月に仕事している場合では無くなるのかもしれない。

 

 因みに、ボクは変わり者なので、監督のKクンに対して、採用の時に出した条件が風変わりであったと周囲から言われた。

 「こういうことはゴールから逆算した方が早いと思うんだよ。だから、いつかキミが箱根駅伝で総合優勝した時に、ひとつだけ条件があるんだ。すぐに監督を胴上げするんじゃなくて、レースが終わったら全員で一礼をキチンと出来るチームにしてもらいたいんだ。そういうチームにさえなっていたら、きっとキミも一年間満足して指導を粘れるはずだから。。。」

 小さな大学は、少子化の時代に、これからの趨勢すらままならない状況に立たされている。

 学生諸君が、小さい大学でも誇りが持てる環境が少しでも整ってくれたら、風向きも変わっていくのかもしれない。。。。


 なぁんて、年初だけに、色々と思わされる箱根駅伝でした。

                                        雪風拝