ボクの故郷、東京都は文京区に「牛天神」と呼ばれる「北野神社」がある。

 賑やかな東京ドームやラクーアのすぐ近くなのだが、通りから少し入ることもあって、いつもひっそりとした小さな神社だ。場所も崖地の上に鎮座しているので、とても狭い。

 ただ、由緒は正しく、源頼朝がその地に宿泊をした夜、夢枕に「牛に乗った菅原道真(天神様)」が現れて、目が覚めたら、そのそばに牛の形に似た石があったことから、そこに天神様を祀ったのだそうである。

 昔は、その崖地の上までが陸地で、その下は海であったとも書いてあったが、流石に皇居よりも内陸の場所まで平安末期に海であったとは考えにくい。。。

 だが、他方隅田川では、伊勢物語にあるように、在原業平が「これなん都鳥」と詠んだくらいだから、大昔から平野で開けていたことだけは確かなのかもしれない。

 JRの駅は豊島区だが、本来文京区であった「駒込」は、日本武尊が遠征をした際に、あまりにも馬が沢山いたことから「駒込」と名付けたとされている。

 また、ウチの実家の氏神様である「簸川神社」も473年の建立らしいから、我が故郷文京区も古代から沢山の人達が通る重要な交通の要衝であったのであろう。


 余りにも話がそれてしまった。。。。絵文字絵文字絵文字

 話は、ひっそりと建つ「牛天神」でした。

 今日、牛天神に行ってみると、正月でも混み合わないはずが、長蛇の列。。。

 兎に角、こんなに行列のある牛天神を、生まれて初めて見た。とてもお参りどころではない。

 テレビでも出たのかなぁ。。。何かキャンペーンみたいに特典があるのかなぁ。。。などと感じていたら、並んでいる方の話が聞こえた。

 「今年は丑年だからねぇ。。。」

 丑年だから、牛天神が大混雑なのかぁ。。。。ホントか??

 
 因みに、牛天神には頼朝が見つけた牛の形の石が現存していて、今日もそれは一応撫でて来ました^^

 後、蛇足ですが、全国でも珍しい「貧乏神」も祀ってあります。

 これは江戸時代にある小石川の旗本が、あまりに貧乏だが、それ以外の災いが無いのは貧乏神のおかげだと貧乏神を大切にしたところ、福がやってきたとのことで、その神が牛天神の脇に祀られています。

 ウィキペディアによれば、西鶴の「日本永代蔵」にも似たようなエピソードがあるとのことで、貧乏神に親切にすると、それが福の神に変わるという話もあるようです。。。


 散漫な話で失礼いたしました。いずれにしても、2009年は丑年サプライズから始まることが出来ました。ちょっといいことありそうな。。。。^-^

                                      雪風拝