福田首相が、景気低迷へのテコ入れとして、総合経済対策を練るという話になるやいなや、既存利権的な項目の要求が各省庁から成されて相変わらずだなぁ。。。なんて考えていたら、それを全うする以前に、ご承知のように福田氏は突如辞任を表明してしまいました。
国会召集も近く、早速自民党次期総裁選びが始まっています。
ど本命の麻生氏は、小派閥で総裁を目指すことから、目立つ反面、党内での人気は今ひとつです。
麻生氏を勝ち馬と見て乗る動きがある反面、派閥を超えて麻生氏に対抗しようという動きもあり、小池元防衛大臣を担いで総裁選に臨もうという姿勢のようです。
論点は「景気対策」が中心になりそうな気配なので、早くも財政に対する両陣営のスタンスの違いが報道されはじめています。
麻生氏は「積極財政路線」、小池氏等のグループ(中川秀直氏等)は「上げ潮路線」と言われています。
これは、どちらかというと両者とも安倍・福田路線の否定の考え方です。
と言いますのも、近年の政府の方針は「財政均衡路線」だったのです。日本の国家の借金があまりにも増えてしまい、国債(借金)の利息だけで、大量の金額を浪費してしまい、税収だけでは追いつかないので、更に国債を発行して借金を重ねているのが現状だからです。
しかも、EUのように加盟各国の財政状態を整備して体制を整えたところがそれなりの成果を収めていましたので、財政を引き締めて、火の車である日本の体制を整える必要が叫ばれていたのです。
ま、あまり成功したとは言い難いのですが。。。。
しかし、景気が低迷して、しかもモノの値段が上がるというスタグフレーションの状態が始まってしまい、今までの路線では国民の生活に問題が発生するという意見が台頭して、財政均衡路線の否定の動きが顕在化してきたのです。
とは言え、既得権のある道路等に財政を出動させても、今は状況は全く違うので、それは費用対効果は悪いように感じます。
経済対策についての卑見は、また機会があらば述べたいと思います。
それでは、タイトルのタイや韓国を嗤えないというのは、どういう意味でしょうか。。。
それについては、恐縮ですが次回以降とさせていただきます。
取り敢えず、参考となる記事だけ提示して、今回は終了とさせていただきます。
「新興国、通貨安で介入 輸入価格上昇防ぐ」http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080903AT2M0200G03092008.html
「韓国ウォン急落 通貨危機再来説も 政府、不安払拭に全力」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080903-00000014-fsi-bus_all
「韓国、8年ぶり純債務国に転落へ」http://www.chosunonline.com/article/20080521000010
雪風拝