最近、身近が結婚ラッシュだ。


 零細組織なので、ボクには特定の企画スタッフはおらず、教員・事務員が兼務して企画の小グループ兼秘書を構成している。

 企画でコンスタントに活躍してくれる者が4名、事務と兼担して秘書をしてくれる者が2名だ。

 
 そこで、ななんと、ボクと同じ年のリーダーを除いた5名の内、4名が今年度中に結婚することが、この数ヶ月でバタバタと判明した。

 30代前半から20代半ばまで、確かにそんな時期ではあるのだろうが、今までそんなラッシュは一回も無くて、正直驚いている。


 ボクは、あまり結婚しろとか、若い奥様がいるから早く帰れとか、そういう事情に絡めて会話をするタイプではないので、相手にもよるが、決まったことの背景や理由を差し支えない範囲で時間をかけて聞くように心懸けている。

 そこから浮き彫りになる事情は、当然ながら千差万別だ。

 年齢から来る形に押されていることが感じ取られたり、相手が強くてそういう雰囲気になっているケースもあるようだが、

 はっきり言えることは、自分が決めたということをはっきり自覚することだ。


 41歳のこの歳になるまで、こんなボクですら色々とあった。他人のせいにしないまでも、かつては「なんでオレがこんな目に」と思ったことも一再ではなかった。

 でも、最近年齢のせいか、周囲が見えるようにもなってきたのか、「輝いている人」が見つかるようになってきた。


 その人達は、等しく「受け止めて、理解している」のだ。

 その人の深い事情や、辛い苦悩は、色々とあるのだろう。

 そんな人でも、他人や周囲に納得いかないこともあるのだろう。

 でも、被害者では無いのだ。勿論、加害者でも無い。

 その人達は、自分が自分の人生の「責任者」であることを熟知しているのだ。


 ボクが最近最も惚れ込んでいる魅力たっぷりの方は、外見も素晴らしいし、知識も人格も素晴らしい「誰にでも愛される方」なのだが、ボクはその成果が一番素晴らしいことだとは思っていない。

 その方は何しろ「自分自身に対しての責任感」が滅茶苦茶強いのだ。それが素晴らしい。

 深く付き合えば、その人にも色々な部分はあったりするが、それでもその人とだと、全てが楽しい。

 そして、それは、周囲へのサービス精神が豊富だけでなく、自分が自分に対して果たす責任を自覚してしっかりと考えておられるから、輝きと美しさが溢れて、それを周囲が感知しているという図式で、周囲が楽しいのだ。

 ご苦労もあるだろう。でも自然体なのだ。だから自然と楽しいし、美しく感じる。


 結婚する仲間達に、アドヴァイスする見識を持ち合わせてすらいないボクではあるが、

 男性でも女性でも、その方のような輝きを、他人に対する責任でなく、自分に対する責任を果たすことで勝ち取って欲しいと、ボクは願っている。

 きっとそれが大人の魅力なんだろう。

 ボク自身も零細組織の責任者として、一人の大人として斯くありたいと、Mind Setに努める日々である。^-^

                                雪風拝