カウンセリングやコーチングをしていると、
意外と多くの人に共通していることがあります。


それは…


話している内容が、

実際に起こった 「事実」 なのか、

ご本人の 「意見」 なのか 

あるいは、「想像(又は思い込み)」 なのか


あまり明確にせずに話をされることです。


例えば…


 
クライアントさんがこう言ったとします。


「~したから、○○になったのよ。」


言葉だけでは、最初が「原因」 で後半が 「結果」のようにも思えます。



? 「~したから、(きっと)○○になったのよ。」


もしかしたら、こんな風に この位置で "きっと" が
省略されていることもあり得ます。


すると、違う意味にも受けとれたりします。


“~した”から “○○”になったのではなく
そのふたつの出来事は偶然、起こったことであって、
その断定しようとしたふたつの関係性は、「想像」なのかもしれません。


? 「(きっと)~したから、○○になったのよ。」


"きっと" という言葉が最初の位置で省略されているとしたら

最初の内容は、本当は「起こっていない事実(想像)」なのかも
しれません。


もちろん、


「それは “思い込み” じゃないですか?」


…なんてことは言いません ^^



ご本人にその区別を認識して頂くために質問をします。


そのままの言葉を用いた質問

「 "~したから、○○になった" のですか?」


ふたつのことが 「事実」かどうかを確認するための質問

「 ~ と ○○はそれぞれいつ起こったのですか?」


すると、クライアントさんは、

「うぅん、そうじゃなくて、そう思ったの。」

とか

「~したんじゃないかなぁ~って思うのよ。だから、そうなったのよ。
 だって、いつもそうなんだもの。」


と、表現を変えておしえてくれます。


それが事実とは異なった場合は、
普段のやり取りの中での過去の経験をもとにした
判断(想像)によるものになるわけです。
 

私たちは、ある出来事の体験を言葉にする時、

実際の経験を思い出し、言語化するまでの過程で

以下の3つのプロセスが起こることがあります。


 「省略」: 内容を省略することであり、人によって省略箇所が異なる


 「一般化」: ひとつの例をあげてその他のことも代表して表現する


 「歪曲」: 必ずしも事実ではない意味づけ


表面化した言葉だけで判断するのではなく、

この3つのプロセスが起こりうるのだと理解して
人とのコミュニケーションを図ると

強い信頼関係を築くことにつながります。


人と自分の間には共通点もあると思いますが、全く一緒ではありません。


育った環境も出逢った人たちや物、経験もそれぞれ異なります。


その違いを理解すると、人との会話や交流を
もっと楽しめるかもしれませんね


実は…昔は、人見知りだった私…

今では、本当に人との交流が大好きです

相手と相互理解して心が通じ合うと

会話をしていても本当に心地良いです


皆さんも人との交流を楽しめますように…