ダン・ギルロイ監督。第87回アカデミー賞脚本賞にノミネートされたサスペンス。事件や事故現場に急行して捉えた映像をテレビ局に売る報道パパラッチとなった男が、刺激的な映像を求めるあまりに常軌を逸していく。報道の自由のもとで揺らぐ倫理という重いテーマが、観る者の胸をざわつかせる。
人脈も学歴もないために、仕事にありつけないルイス(ジェイク・ギレンホール)。たまたま事故現場に出くわした彼は、そこで衝撃的な映像を撮ってはマスコミに売るナイトクローラーと呼ばれるパパラッチの姿を目にする。ルイスもビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しては、事件現場、事故現場に駆け付ける。その後、過激さを誇る彼の映像は、高値でテレビ局に買い取られるように。やがて局の要望はエスカレートし、それに応えようとルイスもとんでもない行動を取る。
※ネタバレしない程度の感想
純粋に面白かった!物語が進んでいくにつれ、ルイスの言葉巧みに周りの人達を丸め込め、ねじ伏せる感じと、段々とやり過ぎていく感じに最後までハラハラさせられた。ラストも衝撃的。
『わたしに会うまでの1600キロ』
ジャン=マルク・ヴァレ監督。1,600キロの距離を3か月かけて1人で歩き通した女性を演じたヒューマンドラマ。第二の人生を歩むために、自然歩道のパシフィック・クレイスト・トレイルに挑んだ実在の女性、シェリル・ストレイドのベストセラー。美しく壮大な情景、過酷な旅と共につづられるヒロインの人生を体現したリースの演技に圧倒される。
砂漠と山道を徒歩で旅することにしたシェリル(リース・ウィザースプーン)。旅をスタートさせる少し前、シェリルは母の死を受け入れられず、薬と男に溺れる日々を送り、結婚生活は崩壊してしまう。シェリルは人生について思い直し、自分自身を取り戻そうと決意。こうして彼女は旅に出たが、寒さが厳しい雪山や極度の暑さが体力を奪っていく砂漠が彼女を苦しめ……。
※ネタバレしない程度の感想
実話を元に映画化された作品。旅っていいなぁと(笑)女性の一人旅程危険な物はないと思うからこそ、凄いと思った。旅を始めてからの葛藤や、どんどん疲弊していく感じなど、とても良かったと思う。ただ、怒りに任せて大事な物を山の上からぶん投げてしまうのはどうかと(笑)でも、自分もあんな状況になったらそうなってしまうのかな(^^;