今日は全く嵐ごと関係ないです。
昨日お会いさせていただいた先生とのお話の中で、「あー、そうだったんだ!」と妙にストンと心の中に入ってきたことがいくつかあったので、自分のメモも兼ねて書いています。
ここでもずっと書いてきましたが、外では頑張っている息子ちゃん、でも家では・・・。
自分の育て方が悪いのか?
自分の接し方が悪いのか?
私と息子ちゃんと相性が悪いのか?
私は息子ちゃんの母親としてふさわしくないのではないか?
押しても引いてもダメ、料理じゃないけど煮ても焼いてもダメ、ホントに八方塞りでした。
2歳の頃には診断がついていた息子ちゃんなので、それからいろいろな関係機関にお世話にもなってきているし、相談もしてきています。それでも、この母子関係を解決できる人はいませんでした。
で、昨日お会いした先生は、息子ちゃんのような特性はもちろん、心の問題を抱えていたりする子どもと向き合うことを専門としている先生。何度か勉強会などでお話を聞いたことがあったので、一度ご相談してみたいと思っていた先生でした。
短い時間だったので、お会いできることが決まってから、どうやったら問題点を端的にお伝えできるか・・・毎日考えて、メモも作って準備しました。
1時間弱の中でこれまでの診断や療育の経緯、家庭環境、息子の様子などをお伝えしたところ、きっと手に取るようにイメージが沸いてくださったのか、ホントに状況を理解してくださっている、というのが伝わってきました。
そして先生がおっしゃっていたことは
お母さんが指導者になってしまっている
ということでした。
本来ならば指導者は家庭の外、学校などにいるべきなのだけれど、お母さんが誰よりも息子さんのことをわかっていて、大きくなったときに困らないために、今向き合いべき課題は、などが見えているから、家でお母さんというより指導をする役割になっていますって。
そう言われてみればホントにそう。
息子ちゃんの課題を見つけ出し、家で指導してました。
それじゃあ息子ちゃんも窮屈だし、甘えのある母親に指導されたって、そりゃあ反発しますよね。
私だって母親として息子ちゃんに甘えて欲しい、仲良くしたい、笑顔で過ごしたいって思うのに、私がなんとかしつけなくっちゃ!将来困らないようにしなくっちゃ!って、しつけのつもりが窮屈な指導になっていってしまっていたんですね。
2歳からずっと息子ちゃんを見てきた人間は私だけなので、息子ちゃんにとってもお母さんは何でも僕のことがわかっている相手という意識があるから、甘えもワガママも出るし、母親がこの役割を担うのは無理があるんだそうです。
また父親や祖父母、親戚など母親以外に障がいや特性を理解して横から息子ちゃんの問題行動を厳しく注意できる人がいないのも母親の負担が増えている原因だって。
そして息子ちゃんがこの先自立をするためにも、母親ではない第三者で、かつ息子ちゃんの多弁に動じない、息子ちゃんが一目置く存在が必要だと。
そこで今後はこの先生が息子ちゃんと向き合って下さることになりました。
まだ息子ちゃんがお会いしたことのない先生だし、何より息子ちゃんが一目置くだけの雰囲気をお持ちの先生なので、私としてもこの新しい取り組みに期待が持てます。
これまでもたくさんの先生方が息子ちゃんにかかわってくださってきましたが、幼稚園の先生方ややさしい先生、療育センターの先生もやさしくて一緒に遊んでくれる先生、病院の先生は忙しいからあまり関わってくださってないし、学校の先生は勉強を教えてくれるのと、学校生活で問題があると注意をする先生という感じで、家庭内での息子ちゃんの態度に苦言を呈する先生はいませんでした。
なので、この先生が今後はこの部分に入って下さいます。
とはいえ家庭内。先生が一緒に住むこともできません。
そこで今後の流れとしては
1)私からもう少し詳しい資料をお渡しします
これまでの検査結果や家庭内で息子ちゃんがやるべきことなのに文句を言ったり、ダラダラしたり、反論してトラブルの火種となっている事柄のリストなど
2)先生がそれを見ながら、息子ちゃんが自分自身で家庭内で取り組む課題をいくつか作ります
3)先生と息子ちゃん、そして学校の支援学級の先生とで面談をします
ここで、今のままじゃ母子関係も家庭の中も壊れてしまうから、そうならないために、先生たちが助けるから、息子ちゃんはこの課題に自分で責任をもって取り組んでほしいというようなことを伝えます
息子ちゃん本人も自分の行動が間違っていることも頭ではわかっていて、直したいという気持ちは持っています。
4)これらの課題を毎日チェックします
息子ちゃんの家庭内での様子を私が毎日チェックをして(母親は絶対に嘘は書いてはいけなくて、書いたら母親がとても叱られることも息子ちゃんには伝えるそうです)、そのチェック表を息子ちゃんは自分で学校の支援学級の先生に毎日提出(結果報告)します。
5)結果に応じて、小さなご褒美、大きなご褒美が用意されています
今のところ小さなご褒美はエレベーターのカタログの追加(たくさんのメーカーがあるので、ホームページからダウンロードして印刷します)
それより大きなご褒美はまだ考えているところですが、どこかの長いエレベーターや古いエレベーターに乗りにいく・・・という感じでしょうか。
先生がおっしゃっていたことですが、お母さんがこれまでやってきたことも、とってきた対応も100点どころか150点なんです。だからこそ、お母さんよりも息子さんのことを理解して指導できる人がいなかったということにもなってしまっていたと。
そりゃあ2歳で診断が出てからずっと息子ちゃんを見てきたのは私だけだし、息子ちゃんの得意も苦手もよく見えました。同時に、息子ちゃんが通常発達の人たちの中で生きていかないといけない将来も考え、たとえ障がいの特性のために苦手なことだったとしても、息子ちゃんがやりたいことを仕事にしたり、幸せな人生を送るためには、今のうちに苦手を克服しておかなくちゃ!という考えもあって、母親じゃなくて指導者になってしまっていたってことですよね。
先生も、発達障がいが世間一般に知られるようになったとき、特性だから仕方がない、無理をさせない、ありのままで・・・という考えが広がったけれど、それは間違っていたとおっしゃっていました。できないことを無理にやる必要はないけれど、社会で生きていくためにその子どもたちの障がいの度合いに合わせてどうしても身に付けなくてはいけないこと(我慢やルールを守ること、時に自分で自分を律することなど)は、難しくても大変でも取り組まなくてはいけないことなんだと。
私も同じ考えで、それをこれまで一人でもがいてきたので、昨日先生にお会いしてお話したことで、なんだか目の前の靄が1枚消えた気がしました。
まだスタートラインにも立っていませんが、「指導者の役割をこの先生に少しお渡しして、家の中でもっと母親でいられる時間を増やす」ことが、母子関係の改善につながるのかもしれない、という明確なルートが見えただけでもこれまでに感じたことのない大きな前進を感じています。
最近は息子ちゃんの障がいのことはあまり書いていなかったので、ここには障がい関係のことでいらしてくださっている方も減っていますが、私にとって新しい物事の見方だったので、誰かのヒントになるかもしれないと思って書いておきました。
母親じゃなくて指導者
とても短いこの言葉が、ここ数年ずっと悩み続けてきた母子関係の答えになるといいな。