BOYS END SWING GIRL、大特集!!

 

10月某日、千葉県にある某リハーサルスタジオには、その日も彼らが練習する姿があった。千葉県の成田市で産声を上げて8年、BOYS END SWING GIRLは今、さらなる大きなステージへと飛び立とうとしている―。そんな彼らに、ライター三浦智文がインタビューを慣行。この記事ではその様子を掲載する。

 

インタビュー・文:三浦智文(Twitter:@xxxtomo1128xxx)

 

 

 

BOYS END SWING GIRL、怒涛の1年を振り返る!!

 

昨年12月、BOYS END SWING GIRLは、若手バンドの登竜門的イベントである〈ROAD TO EX〉での優勝の勢いそのまま、今年5月には、エレファントカシマシ、サカナクション、あいみょんなど、そうそうたる顔ぶれが並んだ〈METROCK FESTIVAL〉への出演を果たし、大きな反響を呼んだ。さらに4月には渋谷Eggmanそして、8月には代官山UNITでそれぞれ、ワンマンライブを行い、こちらもバンドとしての成長が感じられる、堂々としたパフォーマンスを披露した。そんな彼らに、今年1年を振り返ってもらった―。



 

――今年は、4月に渋谷Eggmanでのワンマンライブがあって、そのあと5月にはメトロックの出演。さらに8月には代官山UNITでのワンマンもありました。そんな今年1年を振り返ってみてどうですか?

 

飯村昇平(以下飯村):Eggmanのワンマンまで何やってたっけ?レコーディングだっけ?

 

冨塚大地(以下冨塚):うん、『NEW AGE』作ってた。今年はね、バンドをやっていて、一番あっという間だったかもしれない。〈ROAD TO EX 2017〉に優勝して活動が大きくなってきたっていうのもあるけれど、去年は助走している感じがあって。チョロQをグイっと引っ張ってる感じというか。でも、今年1年っていうのはそれを離して、レールに乗ってスーッと走っていく感じだった。もちろんワンマンライブを頑張ったというのもあるけれど、どちらかというと、去年まで引いてきたものを今は開放している最中っていう感覚が強いな。

 

飯村:Eggmanまでは、気持ち的に今年の中では楽なほうだった。でも、それが終わって代官山UNITのライブが決まってからというのは地獄の日々という感じで。だから今年はより一層、一つ一つのライブを引き締めてやっていこうという気になっていったな。

 

白澤直人(以下白澤):今年が一番変わった感じがする。Eggmanぐらいまでライブの仕方とか、見せ方みたいなのが確立されてなかったんだよね。で、それがEggmanとかメトロックぐらいで、ライブってこうやったほうがお客さんが楽しんでくれるんじゃないかな、っていうのがだんだんと分かってきた感じがあった。だから、今年は一番変わった年でもあり、成長があった年でもあるな。

 

鍔本隼(以下鍔本):俺はあんまり覚えてないな(笑)。でも、印象的だったことは、冨塚が病気になって、3人でライブをやったことが一番かな。

 

冨塚:あれは一大事件だったね(笑)。『NEW AGE』の発売1週間ぐらい前に、具合が悪くなっちゃって。そのあとのリリースの日もいないっていう(笑)。



HOW TO MAKE “BOYS END SWING GIRL”?】

 

作詞、作曲の大半を行う冨塚大地は、なによりも文学作品のバックボーンが大きい。その造詣は古今東西、幅広い分野に及ぶ。純粋で快活な語り口調に、きらきらと輝く目をした彼の姿は、小説の世界からそのまま飛び出てきた少年を思わせる。ここでは、“平成の文学少年”の創り出す音楽がどのように作られていくのか、そしてその音楽の真髄へと迫っていきたい―。

 

 

日常の中で感じることを、“私小説的”に曲にしていく―“平成の文学少年”冨塚大地

 

――まず、曲作りに関してなんですが、曲はどこで作るというのが多いというのはありますか?

 

冨塚:俺はどこで作るっていうのがなくて、どこでも作ってるなっていうのがあって。っていうのも一か所に同じところにいるっていうのがあんまりなくて。サッカーしたりだとか、あとは走ったり散歩したりもしてるし。でも、その中で常に曲について考えてるっていうのがあるから、曲を作るのはその時によって場所も時間もまちまちかな。

 

――曲の作り方に関して、どんな風に作るというのはありますか?

 

冨塚:最初にテーマを見つけるっていうのが一番最初で。自分の中では、どんなことを曲にするのかっていうのが一番大事だと思ってるから。例えば、人の背中を押したい曲を書くってなったときに、次に、誰に対して、どんな世代の人に向けてなのかというのを考える。それが決まったら、こんな季節に聞きたい、だとかこんな時間帯に聞きたい、だとかテーマをどんどん細かくして行くっていうのを最初にやってるかな。

 

――それってすごく小説的な作り方ですよね。

 

冨塚:確かに、そうかもしれない。で、テーマが決まった後は、必ず風景を思い浮かべる。夜の帰りの電車に聴いていたらいいなとかを考えて、それに浮かぶ言葉を当てはめていくっていう感じ。自分の場合、曲を作り始めるまでの期間が結構ないと、きっかけが生まれないから大変だな、っていうところはあるな。

 

――季節や風景と、音というのはすごく親密な関係がありますよね。

 

冨塚:最近、ユーミン(松任谷由実)の曲って絶対季語が入っているってことを知って。それがすごくいいなって思ってて。逆に、自分の作る曲って季語を入れている曲が全然ないんだよね。だから、次の作品は、季語を入れたものを作ってみたいなってのはある。俺、今まで桜とか一回も歌詞に使ったことないんだよね。そういうところにもう少し意識したら、もっとみんなが曲の風景をイメージしやすくなるのかな、とは思ったね。

 

――僕は、ボイエンの良さっていうのは、逆に時代性とか季節性のなさかなと思ってて。そこがいいところかなとも思ったんですけど、その辺はどう思いますか。

 

冨塚:それはうれしいね。確かに、今まではいつでも聴ける曲を作ろうと思ってて。そこからやっと、限定していっても曲として広がりが出るのかなって、最近思えるようになってきたってことなのかもしれない。

 


日本語の美しさが好きだから、それを伝えられたらいいー“日本語ロック”の後継者として


――続いてお聞きしたいのが、ボイエンの曲はほとんどが日本語の歌詞で構成されているというところで。それに関して、何か思い入れはありますか?

 

冨塚:俺、塾で国語の先生やっていたんだよね。大学の専攻も日本語日本文学のコースで。そこで、万葉集を勉強していたときに、その美しさみたいなのに気が付いたというか。道に石が落ちていて、その石に苔が生えていて、それを美しいと思ったことを、あなたに伝えたいと思ったから、あなたが好きになりました、みたいなことが書いてあるんだよね。それって、すごく詩的だなって思って。


(※「奥山の 岩に苔むし 畏(かしこ)けど 思ふ心を いかにかもせむ(奥山の巨岩に苔が生えていて、その厳粛なさまは畏れ多いけれども、それに触れてみたいという、この気持ちは一体どうしたらよいのだろうか)」ー万葉集, 巻7-1334, 作者未詳

※高貴な女性に恋焦がれた男の歌。苔むす岩を身分違いの高貴な女性に重ね、そのさまがいかにも神々しく、近寄りがたいかを詠っている。)

 

そういう美しさをずっとみてきたというのがあったから、自分も日本語でそういうのを伝えられたらいいなというのはあると思う。だから、詞のつながりを意識して書くことは多いかもしれない。

 

――ボイエンは、文法が破綻している部分が全くなくて、文章として完成されている印象があります。

 

冨塚:うん、そこはすごく意識している部分で、間違った日本語は絶対に使わないようにしてる。特に、「ら抜き言葉」だけは使わないようにしてる。あと、「てにをは」はしっかりしたいっていうのがあるね。でも、「が」と「の」は逆でもいいなって思ってて。それは古典文学の影響なんだけど。

 

――とすると曲は、日本語の音のリズムではなくて、正しい日本語の上で言葉の持つリズムを使って作っているという感じですか?

 

冨塚:そうだね。そっちのほうがいいなとは思う。でも、メロディーがあって、そこに音のリズムに合わせて言葉をいじくることも好き。例えば、3文字のメロディーのところに、4文字の言葉を入れるとなったときに、どうやったらうまくメロディーにはまるかとか。そっちの制約ってなんかゲーム感覚でやっていく感じに近いものがあるんだよね。昔からパズルとかすごく好きだったからさ。

 

――そういった曲作りの上で、ボイエンをCDやライブを聴いたとき感じたことが、歌詞を聴き取りやすいというところで。その辺の意識はありますか。

 

冨塚:言葉の頭ははっきりと歌うようにしてる。それこそ、文節に区切るっていうのがあるけれど、その区切りの最初ははっきり歌うのを心がけてるかな。あとは、実のところ結局、歌詞なんて聴いてもらえないだろうっていう諦念が実は根底にあって。その前提の中で、とりあえず歌詞を聞いてもらおうという努力をするように歌うっていうのがあるね。



BOYS END SWING GIRLを形成したものとは?】


彼らの音楽人生に影響を与えた作品とは何だったのか。ここでは、そこからボイエンを形成しているものが何なのかを紐解いていきたい。今回は、メンバー全員に、自身のターニングポイントとなった作品を、音楽以外も含めて挙げてもらった。すると、四者四様、それぞれが全く別のバックグラウンドを持っていることがわかった。

 

そしてそこからは、違うジャンルの中でも、自分の好きなものをなんとか入れようとするせめぎあいのようなものが生まれている。プレイスタイルの根底にあるものが違う者が集って、一つの音楽をやろうとすること。それが、BOYS END SWING GIRLの音楽性の幅広さにつながっているのだ―。

 

 

 

冨塚大地(Gt./Vo.)

1. 重松清『白髪のニール』


前にリリースした『KEEP ON ROLLING』(2016)が、重松さんの『先生』っていう短編集の「白髪のニール」っていう小説の一節からとったものなんだけど。その話は、ニール・ヤングが好きなおじいさん先生が、生徒たちからギターを教えてもらうんだけど、その生徒たちが大人になってもう一度先生に会うんだよね。そこで、先生がお前らまだロックしてるか、ロールしてるかって言うんだよ。そこが自分の中ですごく響いて。

 

あと、自分は純文学よりも大衆小説が好きで、大衆で受け入れられるものが好きだから、そういう音楽を自分も作ろうっていうのがすごくあって。だから、そこに関しては重松さんの影響がすごく大きいかな。



 

2. シェル・シルヴァスタイン『ぼくを探しに』

 

家に絵本がたくさん置いてあって、それの影響がすごく大きくて。この絵本は一部が欠けた真ん丸の子がいて、そのかけらの形に合うものをどんどん探していくっていう。で、大きな子だとはまらないし、小さい子がいると外れちゃうっていう。そんな感じで転がりながら色々な人に出会っていく話なんだけど、道を進み続けるというところから、『KEEP ON ROLLING』のジャケットがインスパイアされたこともあった。

 



3. Mr.Children『HOME』

 

今まで生きてきて、すごく不幸を感じたことってまだなくて。ずっと人に恵まれて、幸せに生きてきた感じがあって。そこに対して昔、暗い気持ちを歌にしたほうがいいとか言われたことがあったんだよね。そんなとき『HOME』を思い出して。このアルバムは、桜井さんがいろんな経験をしたうえでの幸せだから、ちょっと違うんだけど、このアルバムを聴いて、今の自分の中から出るものをそのまま出していっていいんだって思えた。

 



4. LUNKHEAD『FORCE』

 

中学生のころ、TSUTAYAで友達と借りて。そのときLUNK HEADは俺とその友達2人しか知らなくて。それをみんなで聴かせようっていうのでみんなに聴け、聴けってやってた(笑)。そのなかでも、このアルバムは最高。ロックとポップが一番混ざり合っているアルバムで、これが一番好きかな。




白澤直人(Ba.)

浦沢直樹『20世紀少年』

 

自分には影響を受けたって言えるバンドがなくて。バンドじゃないんだけど、この作品の影響は少なからずあるかもしれない。作品の中に、The Rolling StonesとかThe Beatlesがたくさん登場するんだよね。この話って、ちょうど1970年代の話だから、古い音楽ってかっこいいんだなって、そこで認識させられたな。

 



飯村昇平(Dr.)

Foo Fighters『Wasting Light』

 

サウンドがすごくいいんだよね。ドラムの音に関して言うと、モダンになったなっていう印象がある。1枚目とかはデイヴが叩いてるっていうのもあるけど、いい意味でグランジを引きずってる感があって。だから、このアルバムが一番影響を受けるって言えるのかな。あとはドラマーのテイラー・ホーキンズの「ロック魂」みたいなプレーに憧れがあるな。あの、男気!って感じが好きなんだよね。

 



鍔本隼(Gt.)

おとぎ話『FAILYTALE』

 

大学の先輩が、部室でドレスコーズのライブのDVDを流していて。そのときのライブでギター弾いていたのが、おとぎ話の牛尾健太さんで。すごくいい音だなって思って。このアルバムは、レスポールのサウンドなんだけど、一番好きだね。


②へつづく



NEW ALBUM 『NEW AGE』、その全貌に迫る】

 

ただのポップバンドでは終わらせない、新しい扉を開けるんだ―。

 

2018年、彼らは4作目となるミニアルバム『NEW AGE』をリリースした。今までのストレートなギターロックサウンドから一新させたポップなサウンドの今作は、「全年齢対象バンド」という彼らのコピーを最も体現できているように思える。

 

そして、なんといっても、彼らを語るうえで欠かせない、枕詞的フレーズ「清涼感」、そして「さわやかさ」。もちろん今作も、海面をキラキラとなびかせる潮風のように心地の良いサウンドは健在だ。たが今作は、そこから脱却するかのごとく、自身のイメージとの格闘も随所にみられる。かわいらしい歌詞が散りばめられた「Magic」では“後ろめたさ”を滲ませ、「蒼天を征け」では、『三国志』の登場人物をモデルにし、さらに歌詞には漢文を引用し、“男らしさ”を前面に出した。

 

また、冨塚は今作、限りなく自分自身に向き合い、そこから見えてきたものを素直に吐き出した。ただ、不思議なことに、文学的なエッセンスが加わったことで、そうしたノンフィクション的なものは、フィクション性をもったストーリーへと昇華されている。そしてそれは、本を読むとき、読み手がそれぞれに違う顔や、風景を思い浮かべるように、聴き手にその想像を促す効果を生み出しているようにも思える。

 

ありとあらゆる“鍵”を使って、扉を何とかしてこじ開けようと模索した『NEW AGE』。そんな彼らの強い意志が感じられる今作に迫るべく、メンバーにインタビューを行った―。

 

 

――今まで3枚ミニアルバムが出ましたけれど、このアルバムが一番の傑作と思いました。

 

冨塚:あら、ほんとに?

 

――演奏隊がタイトでヘビーな音を出しているんですけど、冨塚さんのポップな声でバランスがとれているっていう良さが、今回も感じられました。その辺の意識はどうですか?

 

冨塚:結構何歌っても、声のおかげで割とポップになるから、演奏隊が割と好き放題やってもいいんだなっていうことに気が付いて。

 

飯村:結構がっつりシンセサイザーを使ってて。これまでの3枚とはだいぶ毛色が違う印象があるよね。

 

冨塚:そうだね。今回からだいぶイメージは変わった感じはあるかも。

 


Track.01 MORNING SUN

―サウンドを含めて新しいことに挑戦することができた

 

――そんな『NEW AGE』、1曲目から順番にお聴きしたいんですけど、「MORNING SUN」が一曲目ですけど。これはメトロックで初めて披露して、そこだけ別ベクトルの気合みたいなのをすごく感じました。何か意識したところはありましたか?

 

冨塚:新しいのを作ろうっていって作ったのがこの曲だから、やっぱりそこが一番かな。だから始まりの感じを出したいと思っていて、朝日が昇るのをイメージして、『NEW AGE』っていう名を打つからには、もう一度始めないといけないなと思って。

 

――シンセサイザーの話がさっき出ましたが、そこもたくさん入れようと思って作ったんですか?

 

冨塚:これはアレンジャーの方と話して決めたんだけど、最初はシンセがないほうがいいんじゃないかってもめたよね。ロックなものが好きだったし、ピコピコする感じの洋楽は好きだったけど、自分たちがそうした音楽をやるっていうことに最初は違和感があったね。でも、一回やってみようの精神でやってみたら、めちゃくちゃよくて。

 

――じゃあ最初はシンセがないバージョンで?

 

冨塚:そうそう、最初はアコギの曲だったね。こっちのバージョンもよかったから、それを使ってまた違う曲を作ろうと思ってるんだよね。それこそ、ミスチルが『REFLECTION』の時に「足音 ~Be Strong」から「Starting Over」が派生したみたいな感じでさ。

 


Track.02 Magic

―かわいらしさの中に潜む、等身大の自分

 

――次の曲は、「Magic」ですけど、歌詞に〈いつだって僕は現実主義〉ってあるんですが、それは誰を指しているんですか?

 

冨塚:完全に自分自身(笑)。ポップな曲だけど、自分自身のことがすごく出ていて。〈いつだって僕は現実主義 誰も信じないように 心の奥に鍵かけて 自分を閉じ込めてる〉っていう歌詞は、ちょっとマイナスから入る感じがあるんだけど、そこがこの曲の“ミソ”になっているかな。かわいらしい歌詞の中に、実はそういうとこが入ってますよ、っていう。

 

――そこの部分が浮き彫りになっているという感じはしますよね。ただやっぱり、歌詞はかわいらしいという。でもそこを、かわいらしく歌わず至ってさらっと歌っていますが、歌い方を工夫したところはありますか?

 

冨塚:基本こてこてにはしないようにしてるからね。ポップなものにはどこかに毒を入れたいっていうのはあるよね。今までひねくれた人生を歩んできたから(笑)。パッと見たり、聞いたりしただけで判断されたくないってずっと思っていて。「本当の俺は、お前が見ているそれじゃないんだよ」、みたいな感覚をずっと持っているから、そこは工夫というよりは、にじみ出てるのかもしれない。

 

――最初歌詞を見ないで、聴いた時はすごくポップでさらっとした感じの曲だなって思ったんですけど、歌詞見ると意外とかわいらしい感じの歌詞になっていて、しかもそこの中にマイナスなこともいれたりしてるっていう。だから、何回も聞いてその良さがわかるというか、より深く知ることができるような曲だと思います。

 

冨塚:うれしいね(笑)。

 


Track.03 蒼天を征け

―『三国志』史上最大の悪役、曹操を描く

 

――そして「蒼天を征け」なんですけど、これもすごくいいですよね。

 

冨塚:これは、『三国志』をモチーフにした曲で。〈烈士 暮年 壮心已まず!〉って歌詞が出てくるんだけど。これは、曹操っていう悪役がいるんだけど、彼の言葉で。『青年の大成』っていう本を読んだときに、「烈士暮年、壮心已まず」っていう言葉がすごく頭に残っていて。

 

――このフレーズ、かっこいいですよね。でも、調べてもあまり出てこない言葉で、その作品を読んでないと知る由もないっていう。

 

冨塚:そうそう(笑)。で『三国志』を読んでいた時に、またこのフレーズが出てきたんだよね。あ、これは奇跡だと思って、絶対歌詞に入れようと思ったよね。

 

――曹操って悪役だから、それを曲の主人公として持ってくるのか、と思いましたね。

 

冨塚:うん、やっぱり曹操が一番好きだね。その誇りというか、悪役と言われてでも自分を貫いて、行く姿勢がかっこいいなっていうのはあるよね。

 

――〈烈士殉名〉という歌詞がサビの最初に登場しますけど、ここが気持ちよくはまっている感じがあります。漢文を歌詞に入れることに関して考えたことはありますか?

 

冨塚:どうしたら気持ちよくはまるかっていうのは考えたよね。漢文を歌詞に入れるっていうのはあまり聴いたことがないんだけど、いざ入れてみたら意外とよかったっていう感じかな。あとは、聞いている人が読んでいてわかんないかもな、と思いつつ、誰かが調べてくれたらうれしいな、という感じで入れたっていうのもあるね。

 

――今後も四字熟語を使っていこうというのは、ありますか?

 

冨塚:それは考えているところではあるね。なんというか、「男らしさ」っていうのは出したいんだよね。実は、「さわやか」って言われるのが嫌で。これはもうしょうがないんだけど、そこを脱したいなとは思ってる。とはいえ、好きなものはさわやかのものになってしまうんだけどね。ただ、そこだけじゃ絶対終わらないぞっていうのはあるかな。

 

――途中、「いざ出陣じゃ~」っていうセリフが入るじゃないですか。そのあとにもセリフが続くんですが、あれは誰がやったんですか?

 

冨塚:あれは全員でやったね(笑)。

 

飯村:そうそう、大地、隼、直人、俺の順番でやったね(笑)。

 

冨塚:「いざ出陣じゃ~」って言って殿役の俺が走っていくわけ。そしたら殿が矢でやられちゃって、で手下の隼が「手当を早く~」って叫ぶのね。そのあと、敵の白澤直人さんが来て「取り囲め~」って言って自分たちを取り囲むんだよね。で、俺のもう一人の手下の昇平が「殿がやられた~」っていう物語がそこには入っているんだよね。

 

――それを知ってもう一度聞いてみると面白いですね(笑)。

 

冨塚:俺じゃなくて、敵の白澤さんが勝つっていうギミックというか、俺が行くんじゃなく、結局やられるんかい、というところが面白いところになってると思う。


 ③へつづく


Track.04 雨宿りの恋

―現実とメタファー、並行してゆく2つの物語

 

――そして、「雨宿りの恋」に続くんですけど、歌詞がまさに児童小説のような感じで美しいなと思いました。

 

冨塚:この曲は今までで一番歌詞に力を入れたかもしれない。この曲は「雨」と「傘」がテーマなんだけど、一つは普通に降っている雨で、雨宿りしてるときは二人でいられるねっていう意味があるんだよね。もう一つの雨は女の子に降る悲しみの雨っていう意味で。その間は、俺という傘を使って雨宿りしていいよっていう意味があって。最後に、どっちにも傘がいらなくなったねっていう風にできたのは、自分の中でうまくいったところかな。

 

――この曲は最後ハッピーエンドですか、それともバッドエンドですか?

 

冨塚:ハッピーエンドではないかな。傘がいらないっていうのは、もう今までのところに戻っちゃうってことだから。元の男のところに戻るから、俺はもういらなくなっちゃったねっていう。でも、それを湿っぽくじゃなくて淡々と終わらせたかったんだよね。

 


Track05. Beasts

―俺はまじめでただの優等生じゃない、本当の自分がここに

 

――この次の曲で、「Beasts」というすごくダークな印象の曲にガラッと変わるんですけど、その辺は考えたりしましたか?

 

冨塚:やっぱそこが一番キモになってるよね。「雨宿りの恋」からの「Beasts」っていうのがキモというか、ハッとさせられるところというか。

 

――〈王様の耳を 飼い慣らしていく本能〉があったんですけど、これはもしかして『王様の耳はロバの耳』から来ていたり?

 

冨塚:そうそう(笑)。

 

――今作では、この曲に限らずそういう文学のサンプリング的な引用が随所に見られますよね。

 

冨塚:それね、すごくうれしい(笑)。そういうところを入れるのが、すごく好きなんだよね。みんなが昔読んだことあるような、みんなが知っているけど、どこか抜け落ちているところを拾って思い出させてあげるというのはものすごくきれいなものだと思うな。

 

――歌詞も「接ぐ」、「蠢く」、「縋る」など、難しい感じを多用して、かなりハードなイメージがありますけど。

 

冨塚:この曲はハードルが高い曲だよってあえて思わせたかったんだよね。だから、ちゃんと歌詞を読んで聴いてほしいっていう意図はあった。基本は小学生でもわかるような歌詞にしようと思っているんだけど、この曲は難しい曲なんだって思わせたいっていうのはあった。

 

あと、この曲はね、「俺はまじめでただの優等生じゃないんだ」っていう本当の気持ちを出せた曲なんだよね。ずっと自分のことはだれもわかってくれないっていう感覚で生きてるし、多分この感情っていうのは死ぬまでずっとあると思うんだけど。このテーマはずっと歌い続けていくような気がする。

 

――演奏もかなり激しい感じですよね。

 

飯村:この曲はベースのリフが決まったのが大きかったよね。Bメロでベースリフを適当に弾いたのがすごくよくて、そのまま使うっていう感じになったね。

 

――バンドサウンドとしてすごく際立っている曲になっている感じがします。

 

飯村:プレイヤーとしていいフレーズを持って来ることができたのがよかったかな。

 

冨塚:このバンドのリズム隊は、演奏はもちろんなんだけど、フレーズのセンスがめちゃくちゃあるなと思ってて。それをただのポップ・バンドで終わらせないようにしたいっていうのがすごくある。だから、そこに焦点が当たる曲を1曲必ず入れたかったんだよね。

 


Track06. Shannon, oh my love

―表現したかったのは、“異国情緒”

 

――そして終盤、「Shannon, oh my love」という曲なんですけど。これはすごく異国情緒を感じさせる曲ですよね。どこかモデルにした場所はありましたか?

 

冨塚:この曲はね、2年前にロンドンに行ってて。その時にいろいろ経験した中で生まれた曲なんだよね。

 

――意外と語り部的な感じだと思っていたんですけど、自分の体験を書いた感じなんですね。歌詞には、〈帽子の国/赤いレンガ〉が登場しますが、これもイギリスがモデルになっているんですか?

 

冨塚:そうだね。イギリスって自分の中でずっと、紳士が被るような帽子のイメージがあって。あと、赤いレンガは、電車から見えていた赤レンガの家の風景をそのまま歌詞にした感じかな。だから、曲に関しても、イギリスのイメージをそのまま出せるような曲にしようっていうのを心がけたな。

 

――それってイギリスのどの辺りなんですか?

 

冨塚:ロンドン郊外かな。空港からロンドンまでの風景だね。

 

飯村:結構不思議な感覚になるよね。UKが舞台になっている曲のはずなのに、音に関してはすごくアメリカっぽいというか。

 


Track07. ほしのかけら

―生と死は今後向き合わないといけないテーマ

 

――最後の曲、「ほしのかけら」ですけど、先日のライブのMCで、亡くなった恩師の方を思う気持ちが、この曲につながったと言っていましたが。

 

冨塚:そうだね。俺は死とかそんなに経験していないんだけど、その唯一が、俺が一番尊敬していた恩師と友達で。生と死に関しては歌っていかないといけないなっていうのがあって、それを今思う状態で書いたって感じかな。だから、ふわふわしているというか、自分でも意味がよくわからないというところがある。

 

――そのふわふわしたところが、逆にうまく曲にはまっていますよね。

 

:曲に引っ張られるというかね。その中でも、知恵の輪のポイントは一番最初にできたのかな。知恵の輪昔からやっていたんだけど、外したままでおもちゃ箱にしまうんじゃなくて、必ず元に戻してしまうっていうところがあって。そのメモがずっと残っていたんだよね。それを見たときに、これが普遍的なものなのかもしれないと思って書いたかな。

 

――すべてが同じ場所に戻るというか。この曲は『銀河鉄道の夜』と『星の王子様』が醸し出すイメージにぴったりのような感じがしました。抽象度が高くて、宗教的な匂いがするというか。考えすぎかもしれないですけど、この曲にはそういった、輪廻転生のような、また再び戻るというところがあるなと思ってて。

 

冨塚:それはあるかもしれない。いままで、時の流れみたいなのをテーマにすることはあったんだけど。例えば、大人になることの不安、葛藤、みたいなこととかね。でも、別れにフォーカスするっていうことは今までなくて、これが初めてかもしれない。そういう意味で、この曲では、別れることの悲しさがあるけれど、いつかまたどこかで会えるっていう希望を歌えているとは思う。

 

――こんな感じで聞いてきましたけれども、初めてこのアルバムを聴いた時、僕は語り部的な、第三者視点でやっているのかなと思っていたんですけど、意外と私小説っぽいというか、その面が強いなと思いました。

 

冨塚:第三者の視点で曲を書くことはもちろんあるんだけど、やっぱり基本は自分が歩いていく中で、考えることとか出会ったことを歌にしたいっていう思いがあるかな。歳をとっていくにつれてどうしても上からの視点になってしまうだろうから、俺は今書けることをそのまま書いていこうと思ってるね。

 

――今回の『NEW AGE』のコンセプトについて最後お聞きしたいんですけれど、どうでしょうか?

 

飯村:サウンドに関しては、リスナーから「どうしたのボイエン⁉」って思わせるようにしたかったのが第一かな。

 

冨塚:新しい扉を開きたかったし、タイトルも最初『NEW ERA』っていうタイトルで、そこから曲を絞っていったんだけど。このタイトルが決まったから、新しい音楽を作りたいというのがあった。だから、俺の中のコンセプトは「今までにやっていないことをやろう」っていうので。それは歌詞に関してもそうで、恋の歌も今までそんなに書いていなかったし、死とか別れの曲も作ったことがなかったからね。その意味でこのアルバムは、そういうことに挑戦できたっていう一枚っていえる。

 



2018.07.25 ON SALE

VAA88-004 / ¥1,677(+tax)

 

【Track Listing】

Track01. MORNING SUN

Track02. Magic

Track03. 蒼天を征け

Track04. 雨宿りの恋

Track05. Beasts

Track06. Shannon, oh my love

Track07. ほしのかけら






正直な話をします。



BOYS END SWING GIRL
8月31日 ワンマンライブ
代官山UNITが埋まりません。



これは、LINE友達だけに配信している。俺たちを本当に応援してくれている人にだけ、届けたいから。


あと俺の個人的な、言ってしまえばちょっと暗い部分も出てしまうから、キラキラしてる俺のままでいてほしい、っていう人は、読まずにいてもらったほうがいいかも。




この文は、
本当の俺が書いている。








dpdpdpdpdpdpdp


漫画が昔から好きでさ。
ベタだけど、ワンピースが好きなんだ。まさに「努力・友情・勝利」ってやつで、憧れてた。



中でも特に好きなシーンは、序盤のアーロン編。母親を目の前で殺され、誰にも頼らずにひとりで生きてきたナミが、ルフィにはじめて「助けて」と言うシーン。



当たり前だ!(ドン!)
ての、ルフィがすっげーかっこよくて。



でも俺が感動したのは、
ルフィよりもナミなんだ。



たったひとりで戦ってきたナミが、積み上げてきたものも全部失って、プライドも全部捨てて、ただただ仲間を信じて「助けて」って言うところ。






...いまだから言うけど、絶対言いたくなかったけど、ほんとはずっと隠していたかったけど、言う。





これはメンバーも、家族でさえもきっと、知らないこと。






おれは中学二年生のときに、半年間クラスの誰とも、ほとんど喋ってもらえなかった時期がある。きっかけは、忘れた。たぶんそれくらい小さなことだったんだと思う。


路傍の石になって、それこそドラえもんの石ころぼうしみたいな、自分がいるのに自分がいないクラスで過ごした半年間のあと、俺は人の前で自分の気持ちを出すことをやめちゃった。思うことがあっても、心の中だけ。空気を読むことが得意になった。そしたら、人間関係もうまく、上手にやれるようになったから。



あ、その期間に出会ったのがBUMP OF CHICKENの音楽で、同時にギターなんだけどね。ほんとに、救われた気がしてさ。狂ったように音楽にハマって、毎日すぐ家に帰って、ギターを弾いて、歌詞を書くようになった。



詞の中なら、自分の言いたいことが、気持ちが言えるから。





中学生の一時期の話。そのあとはすぐ輪に戻って楽しく卒業したからもう誰も覚えてない気がするんだけど、俺という人間は、確実にあの半年間で変わった。いい意味も悪い意味でもね。いい意味では「ひとりで何でもできるように」なった。悪い意味では、「ひとりだけで何でもする」ようになった。




人に頼って生きることが苦手になっちゃったんだよね。




それは、大人になった今も同じ。出会ってきた人たちのおかげで、すこしずつ変われた自分も、もちろんいる。



けどね。

根本にはまだ残ってるんだ。




だから、話は戻るけどナミのあの一言が俺にはすごく響いた。あ、助けてって言ったら、助けてもらえるんだな、って。




...






実はさ。おれたちいま、キツイんだ。最高傑作だと心から思う『NEW AGE』も思ったより全然届いてないし、8月31日のワンマンライブもまだまだ埋まってない。




代官山UNIT。
550キャパって、でかいなあ。eggmanが250だからね。倍だもん、でかいわ。四ヶ月で倍は、そりゃあ普通無理だ。



でも、いきたかった。いきたかったし、やれるとこをみんなに見せたかった。みんなの好きな音楽は、間違ってないんだぞって、証明したかった。



でも、このままじゃ無理でさ。最低でもあと100人はいないと、バンドは大赤字。また敗北で、降り出し戻ってやりなおし。だからさ。







だから、











助けてって、言ってもいいかなあ。







強がりでかっこつけで見栄っ張りな俺も、いまは「たすけて」と言ってもいいだろうか。





バンドを続けていくこと
最高を更新していくこと




簡単だと思ってたそれは、すげー大変だった。それこそ早稲田の入試なんかより何倍も難しかった。半年で得た知識じゃなく、25年積み重ねた人生で解く試験、いや試練。



挑戦と、敗北。それを繰り返して大人になった。



心が折れそうになることは何度もあって、いや実際ほんとに何度もあって、全国流通したときも、ROAD TO優勝したときも、もう心のHP0 瀕死の寸前まで落ちたところをみんなに助けてもらって、延命させてもらった。




だからもっかいだけ、助けて欲しい。




俺はBOYS END SWING GIRLが大好きで、応援してくれるみんなが大好きで、みんなと一緒にライブするあの時間が、一瞬で終わる楽しいのになんだか寂しい花火みたいなあの時間が大好きでさ。もっともっと、ずっとずっと続けていたい。






代官山UNITワンマンまであと14日。
お願いです。



ライブにきてください。
CDを買ってください。







どんなにかっこ悪いと思われても、ダサいと言われても、もうどうでもいいや、まじで。おれは、このバンドで大きくなりたいし、みんなにはこんな天邪鬼で弱虫の俺のまま、正直に向き合いたいと、思ってる。





たすけてほしい。
最後にもう一回。


8月31日 代官山UNIT 開場18:30
そこに君がいてほしい。
BOYS END SWING GIRLの
メンバーとして。




あ、あと。
みんなも辛いときは、同じようにみんなも助けて、って言ってくれ。俺は言えたよ。きっと君が動いてくれるように、誰かが動いてくれる。


そして俺の音楽も、言葉も、きみを助ける。

そんな感じで、一緒にがんばろーよ。



おれはもう、
かっこつけるのやめました。


8/31、代官山UNIT
よろしくお願いします。



Tomizka





p.s.
最初に暗い話をしてしまったけど、いま、俺は毎日すげー笑えてる。だからこれを読んだ中にもし、(そんな人がいないことを願うけれど)もし同じように苦しんでたり、辛いことがあっても、きっと大丈夫。おれは今なかなか人気者で、人生最高だなって毎日思ってて、そしてかなりモテる笑。...そんなふうに、きっときみの人生もうまくいくよ。ってことを証明するためにも、おれは音楽続けなきゃな。だめだめだったおれが、キラッキラになってステージ立つから、それを見てちょっとでも元気あげられたらいいよね。

そう考えるとほんとにすげーな、音楽家ってのは。なるぞ、みんなに勇気を与えられる男に。


まさにルフィみたいなさ。



(ほんとのほんとに)おわり


チケット購入はこちらから→
http://eplus.jp/besg/
こんばんは。BOYS END SWING GIRLギターの鍔本隼です。

8月31日代官山UNITでのワンマンライブについてのお話です。

僕たちBOYS END SWING GIRLは昨年、ROAD TO EXというライブイベントに出演し、見事優勝をしてEXシアター六本木というものすごく大きなステージに立つことが出来ました。

今年に入ってからも成田市の成人式に呼ばれ、新成人のみなさんの前でライブをしたり、5月にはメトロックという夢のような舞台にも立つ事ができ、バンドの勢いは物凄い事になっていました。



なっているつもりでした。



7月25日に発売した「NEW AGE」の売り上げは前回よりも落ち込んでいたのです。

代官山UNITのチケットの売り上げも前回の渋谷eggmanのときよりも売れていません。

とても驚きました。とても落ち込みました。


しかし、これは僕たちに原因があります。
僕たちは宣伝活動をあまり真剣にやっていなかったのかもしれません。

ツイッターの更新もほとんどせず、ライブをするにもお客さんを呼ぶでもなく、ライブをすることは当たり前、誰かしら見に来てくれているだろうという気持ちになっていたのかもしれません。



7月24日、「NEW AGE」発売の前日に大事件が起こりました。


ボーカルの冨塚大地が体調を崩し、ライブに出ることができなくなりました。

その日はボーカルがいないならライブは出来ないんじゃないかという判断で、僕たちの出演はキャンセルにしようという話になっていました。

しかし僕は白澤と昇平に3人だけでもライブに出ようと言いました。

その日、見に来てくれている人たちに全力で応えるにはライブをするしかないと思ったからです。

「フォーエバーヤング」を一曲だけ3人で歌いました。

ライブが出来るという事は当たり前ではないんだなと気付かされました。

メンバーがいて、スタッフがいて、共演者がいて、ライブを見に来てくれる人がいて、そこで初めてライブが成り立つのです。

いつも僕たちを支えてくれている人達への感謝の気持ちを忘れてはいけないなと思いました。

バンドを続けられていることも当たり前ではないんだと気付きました。

毎日をもっともっと大切に生きていかなければいけないなと思いました。





8月31日、代官山UNITでワンマンライブがあります。



前回ワンマンライブをやった渋谷eggmanの2倍の人数が入るようなとても大きなライブハウスです。1人でも多くの人に見に来て欲しいです。僕たちにはまだまだみなさんの応援が必要です。



8月31日、代官山UNITワンマンライブ、見に来てください。お願いします。



鍔本 隼