
【よさく】に着いたのは丁度19時。
この店へは15年前に一度訪れたことがある。
その時も思ったのだが店の入口を見た限りでは暖簾も掛かっていないし、やっているのかがよく分からない。
恐る恐る戸を横へスライドさせていくと、やっていた。
人気店なだけあってそこそこ賑わっている、表の通りのあまりの人気の無さから少し不安だったのは杞憂でよかった。
中へ入るとやはり懐かしい、左手に奥へ向かって長く続くカウンターがある。
そのカウンターに案内され腰を下ろす。
長いカウンターの中にはそれぞれの年代の男性の板前さん三人が入っている。
どうでもいい話しだが15年前にいた田中邦衛さん似の人は居なかった。
この店は馬肉関連のメニューが揃っていて前回は馬肉、タテガミ、レバー3種の刺身を食った記憶がある。
今回はレバ刺しとハツ刺しを注文したのだが残念なことにハツ刺は品切れとのことだった。


馬のレバ刺し。
まさにあの時の味だ、コリコリした食感に独特の何とも形容しがたい風味がある。
甘いというか何というか、豚や牛や鶏とはまた違う不思議な味だ。
そもそも豚牛鶏はもう完全な生では食えなくなったけど馬はまだ食えるというのが嬉しいではないか。
この店の名物にもなっていて、器が全てアルミ箔で出来ている。
だからなんだって言われると困るが、これはこれでありなのではないだろうか。
味は薄味でほんのり香るアサリとバターの風味が日本酒のアテには良い。
酒は末廣の生貯蔵、ビンで出されたのは少し興醒めしたが、まぁ良いだろう(笑
余談だが日本酒のメニューに「もっきり」という言葉が使われていたので、おばちゃん店員さんに聞いてみたら彼女も分からないとのこと。
多分会津の方言かなんかなのだろうと軽く流していたが後日やけに気になって調べてみると…
「升の中にグラスを置き、なみなみと日本酒を注ぐ飲み方」とのことだった。
もっきりという語呂に合っていて妙に納得した。
今の世の中、何でもネットで調べられるから便利だ。
大分酔も回ってきたので店を出て再び静かな会津の街をホテルに向かって歩いていく。

居酒屋はもう無理なので駅の近くでラーメンでも食おうかと思い、ホテルの受付にて美しくて愛想のよい元TBSの山本アナウンサー似の従業員さんに訊ねたら、親切丁寧に場所を教えてくれた。







