12時50分 千客万来に到着する。



予想はしていたが、かなりの混雑ぶりだ。
やはり外国人が多く色々な国から来ているようで多種多様な人種が混ざりあい歩いている。
しかし思いの他、中を覗いてみるとメインの通りの人混みに比較して店舗自体はそれ程混んではいないように見える。

やって来たはよいが露頭に迷うことの無いように、事前に何軒か良さ気な酒を飲める店をピックアップしておいたのは良かった。
一通り場内を見て廻ってからお目当ての店に入ろうかとも思ったのだが、どうも酒の虫が騒ぎ始めてしまっている。
腹も減っている、朝から缶コーヒー1本だけでは無理もないことだろう。
なので最初に目に付いた調査済みの店へ入って見ることに。



【江戸 深川屋】

メインの通りに面した店で、テイクアウトもしているが中で食事も出来るスタイル。

千客万来ではこのタイプの店が殆どだった。


小柄で可愛らしい東南アジア系の店の女の子の後を着けるように入店する。

店内は思ったより広くてテーブル席、カウンター席が半々くらいの数で配置されている、客入りは少なく4分の一にも満たない感じだ。


壁に対して座るような形になるカウンター席に腰を下ろす。

マスクを外した時の顔の傷を人に見られたくないという羞恥心がまだこの時点では働いていたのだ…



まずは生ビールで喉を潤す。
うまい!飲みたい欲求を貯めに貯めてから飲むビールは本当にうまい!
難を言うのならグラスが小さいのと泡が多過ぎたこと、値段は普通なので許容範囲ではあるが。


鳥の唐揚げ。
無難な1品、普通に美味い。
可もなく不可もなく。


鯛漁揚げ。
大が鯛になっているオヤジギャグ的な…
銚子の嘉兵衛で売っていそうなやつだ。
壁にお勧めの料理として貼られていたので注文してみたが、フワフワと弾力があり名前からして鯛のすり身が入っているのだろう、甘みがありかなり美味かった。
ワサビを付けすぎてしまいツーンと胸が噎せたのはご愛嬌である。

もう一杯生ビールを追加して店を出た。



次は【築地銀だこ】
言わずと知れた例のたこ焼き屋さんのちょっとした居酒屋だ。

千客万来はメインの通りの他に店舗を挟んだ形で左側の屋内にもう一本通りがあり、銀だこは屋内の道を挟んでテイクアウトと居酒屋が隣り合っている。
奥の居酒屋へ案内され二人掛けのテーブルへ座る。
店の規模は小さくメニューも少ない。
居酒屋の方は元気のよいオバちゃんが一人で担当していて、居酒屋側ではドリンク系、テイクアウト側で各種料理と分担しているみたいだ。
若い女性の1人客とかいて、そこそこの客の入りだった。


腹に溜まりそうだったが、たこ焼き屋でこれ頼まなかったら怒られそうだったから(笑


生クラゲ柚子ポン酢。
あれば食べたい生クラゲ、コリコリしていて美味しかった。

ここでは生ビールとハイボール(もちろんタコハイ)を飲んで店を後にした。



外へ出ると何やら賑やかだったので行ってみると太鼓の催し物をしていた。
外国の人達からしてみれば珍しいのだろう、大勢集まって仕切りに写真を撮っていた。
メインの太鼓を鳴らすお姉さんの分厚い化粧がちょっと怖かった。



3軒目は【牡蠣や粋】
粋をせがれって読んでいた自分が恥ずかしい。
本当に牡蠣を専門的にやっている店で牡蠣以外のメニューは殆ど無かったと思う、たぶん。
メニューの写真を撮ってくれば良かったと後悔するが、メニューには色々な産地の独特の名前の付いた牡蠣がズラリと並んでいる。
この店は立ち食いスタイルで、隣の女性グループなんかが楽しそうに店員さんに色々と何を頼もうか質問していたりする。

銘柄は沢山あるがどれを頼んでよいものか迷っていると、女性の店員さんにセットを勧められる。
2種類のセットがあり、よく分からないがコッチだ!と決めたのが室津×2、マルエモンのセット。
後で調べてみると確かに個別で注文をすると2350円するのだがセットだと1650円とかなりお得な価格になっている。


2つ平らげてから写真を撮っていないのに気付き、今更ながらカシャ!

味の違いはよく分からなかったが牡蠣どれも美味く上品な味だった。
それにしてもこんなに牡蠣の種類があるが、日本酒好きが銘柄に拘るように牡蠣もこだわる人がいるのだろうか。

最後は客自分一人しかいなくなってしまい、店員さん同士の私語の勢いが増してしまい居心地が少々悪かった。
しかし牡蠣自体はどれも美味しく、値段的にも決して高くはなかった、話のネタに1度行ってみるのにはよい店なのかもしれない。
生ビールを一杯飲んで店を出た。


この千客万来という施設、出来た当初はかなり話題になりテレビ等でも盛んに取り上げられていたが、最近では外国人向けのインバウンド価格が祟り客足がかなり減ったなんて噂をきいていたのだか。
実際にこうして訪れてみるとそんなことは無く、賑わっているし値段も総じて特に高いとうこともないと思う、海鮮丼などはどうなのかは知らないが。


次は4軒目、まだまだ飲むのだ!



4軒目【炙り屋せん】
ここは何気に前を通ったときに様子を見てみたら、中々の良さ気な雰囲気だったので入ってみた。

カウンターに座りメニューを見てみると、奇をてらったと言ってはなんだが、変わった品がいくつかありおもしろい。


カサゴの丸揚げ、確かそんなネーミングだったような。
丸揚げというから大きくてトゲトゲしいやつが出てくるのかと思ったら、思いの他可愛らしいのが出てきた(笑
昔新潟の寺泊で食ったノドグロの串焼きは全身凶器で、骨やヒレの棘を呑み込まないように食べるのにおっかなびっくりでホントに大変だったからなぁ。
こちらのはサイズ的に物足りなさはあったが頭の先から骨ごと全部バリバリ食えて美味しかった。


これまた変わり種のアブラボウズの燻製。

アブラボウズはかなり前に寿司ネタで食ったような記憶があるが味は覚えていない。
東京でこの魚を食えるなんて思っていなかったし、しかも燻製である。
小さく切られた身を口に入れると脂の乗った美味い魚特有の甘みが感じられ、燻製の渋みとの相乗効果でメチャクチャ美味い。
あっと言う間にペロリと平らげてしまって店員さんにもこれ凄く美味いね、なんて上機嫌で言ってしまった。
生ビールを飲み終えて店を出る。


最後に向かったのは一番奥にある【ペアリング酒場 米三角】

名前からして少し洒落た居酒屋という印象。
そもそもペアリングとは何ぞや?と思いググッてみると…
「酒と料理の組み合わせ、お互いの香りや味を引き立てる」ことを言うのだそうな。
わざわざそんなことを言葉にする事もないと思うのだが。
その前に日本の居酒屋なんだからカタカナじゃなくて漢字での表現に出来ないものなのだろうか、なんて思ってしまう。
まぁ親父の戯言である。

入り口を入ると中は広くてテーブル席が数席あり、そこへ腰を下ろす。
往来の少ない最奥というのもあるのだろうか、自分以外には客はいない。


真鯛の刺盛り
大きくて切られた皮付きの身が綺麗に盛られている。
これを醤油と麹ポン酢でいただく。
程良い鮮度の鯛はネットリト柔らかく、2つの漬けダレで味の変化を味わいなが美味しくいただいた。
ここの生ビールは普通の生ではなく東京クラフトビールという変わったビールで飲みやすかった。


というわけで豊洲の千客万来での飲みはこれにて終了。
美味しい料理を味わいながら、5軒をハシゴして6杯の生ビールとハイボールを飲んで充分に満喫できて満足であった。

1つ気掛かりなのはこの千客万来という施設、店内外の混雑ぶりが全く釣り合っていないように思える。
外国人が多く見学目的で、店側で言うところのひやかしみたいな客が多いのではなかろうか。
場所柄、都心からは少し外れているし、オフィス街などもなく新橋のように仕事終わりに一杯という人はいないだろうと思う。
かといってわざわざここまで電車に乗って酒を飲み来る人もそう居ないだろうと想像してしまう。
自分のように話のネタとして来場する一見さんをずっと取り込めていられるうちは良いのだが、今後もインバウンド需要がずっと続くとも限らないし、どうなっていくのだろうか。


次は今晩の宿のある船橋へ向かい、そこで飲み直す。