完全分離型の二世帯住宅に、義父母の世帯と私たち夫婦+子どもの世帯に分かれて住んでいます。
地方都市のため、車は必須です。
最寄りと言える駅はなし、バス停は徒歩7分にあるものの1時間に3~4本。
新築時に、43坪の土地に駐車場を4台分作り、義父は車1台乗っていました。
義母は元々車の免許を持っていませんし、原付バイクや自転車に乗っていたものの、同居と同時に乗り物は卒業。
・・・さて、義父の車は、かつては活躍しました。
食材の買い出し、通院、美理容室、子ども(孫)が小学生の頃には夏休みの短期水泳教室の送迎など。
しかし、高齢者のブレーキの踏み間違い事故、道路の逆走などニュースで報道されるようになると、我が家でも「免許返納」の話題を時々していました。
案の定「車がないと困る」「大丈夫!」とのことで、平行線!!
どのくらいの期間、平行線だったかというと、義父の車の車検のたび、免許返納の話題になり、「・・・では、次の車検では返納しましょう」という結論が2度。
3度目の車検の時期に、もうこれ以上は・・・という事になり、まず車を売る手続きを先行しました。
乗る車がないと、運転できないでしょうから・・・
この時、義父は86歳。
勿論、免許の自主返納の制度も説明していました。
失効する前に返納すると、タクシーチケットをもらえたりと、少しは足しになる特典があります(地域によって違うはず)
さて、いよいよ義父の車が我が家から無くなった直後、義父の免許の更新期限が近づいていました。
免許更新しないと失効するし、失効した免許証では「返納」にはなりません。
※「運転経歴証明書」の発行は、失効した免許証でも可
※運転免許証がなくても本人確認書類として使用できるのが「運転経歴証明書」
どうせなら自主返納してタクシーチケットとかもらったらいいのに・・・とは思っていましたが、「自主返納」なので本人が手続きをする必要があるし、運転する車が無くなった後の判断は、本人に任せていました。
※入院中などやむを得ない場合、委任状があれば代理人でも自主返納手続きはできるようです。
しかし、突然に「自主返納したい」と言ってきました。
それと、運転経歴証明書がほしいとのこと。
免許更新期限も迫っていたため、大慌てで調べました。
(今現在とは違っているかもしれません。地域差もあるかも)
- 最寄りの警察署で手続きできる
- 平日のみ
- 本人が手続きに行く(本人が同意していることを確認するため)
- 運転経歴証明書の発行には写真が必要
え?!平日のみですか?
しかも、自主返納の窓口は、朝から夕方までではなく、昼前後の時間帯だけ。土日は開いていない(当時の状況です)
この時、義父の免許失効日までに、”平日は数日”しかありませんでした。
やむなく【平日に仕事を休み】私の車で警察署まで連れて行きました。
タクシーで行ってもらう方法もあったのですが、私が仕事を休めたことと、自主返納手続きが義父1人でできるか不安もあって、義母と3人で行きました。
ちなみに、運転経歴証明書で使う写真も、マイナンバーカードを作った時の予備があったので、義父には伝えず念のため持参してました。もし忘れてた場合に備えて。
警察署の窓口では、あらかじめ調べていた通り、本人に「免許返納しますね?」と念押しして確認あり。
書類の記入も、本人がしなければならないとのことで、私は後ろで立ってみていました。
運転経歴証明書の発行手続きの段階で、義父が持参してきた写真を窓口に渡しました。
ぱっと見ても少し前のとわかる写真。70歳くらいの?
その写真で運転経歴証明書を発行してもらいたかったようです。
案の定、「これは昔の写真ですよね?これは無理です。最近のないですか?」と言われてて、義父は「これでダメなの?」「これがいい」「気に入っているから」と少々粘り腰・・・
写真が×で、また手続きに来るのいやだ~!と思った私、念のために持ってきてた写真(数か月以内に撮影)を、義父の肩越しにサッと出しました。受理!
後日、運転経歴証明書が郵送されてきたそうです。
高齢者の免許の自主返納のポイント
- 「自主返納」は失効前でないと返納にならない!
- 本人の意思を窓口でよ~く確認され、記入も原則本人なので、本人が納得していることが重要
- 免許証の代わりの「運転経歴証明書」は失効免許でも発行可
写真が必要(本人確認できる写真を)
■後日談
義父は車を運転しなくなってから、急激に足腰が弱りました。致し方ないとはいえ、驚きです。それまでは、何かと用を見つけては1日数回ちょっと外出をしていたらしいのに。あっと言う間に、すり足、杖の購入となり、逆に数か月前に運転していたと思うとぞっとしました。
■余談
実母は運転免許持っていましたが、70歳くらいの時「うっかり失効」してしまい、そのまま「もう免許なくてもいいわ」となり、自主返納もできず(特典享受できず)、今は電動アシスト付き自転車に乗っています。
失効するも返納するも、人それぞれですね・・・という話でした。
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