皆さんこんにちは。今回は抗ガン剤は効くのかについて考えてみたいと思います。

 

 早速ですが下記グラフは非小細胞肺ガンにおける緩和ケア(無治療)群と化学療法群との生存期間を比較したカプランマイヤー生存曲線です。これを見ると生存者の割合が50%時点を比べると、緩和ケア(無治療)群に対して化学療法群の生存期間が1.5カ月長い事が判ります。確かに化学療法の延命効果が有ることは証明されています。

 しかし、ガン患者さんの気持ちとして1.5カ月の延命効果はあまりにも短いのではないでしょうか。副作用の強い治療を受ける以上は完治を望まれると思います。私が患者ならそう願うでしょう。もちろんガンによっては抗ガン剤で完治するものもある様です。例えば、白血病・悪性リンパ腫・精巣ガンなどがその例です。しかし、一般には固形のガンに対しては抗ガン剤の効果は薄いです。特に前立腺ガンは手術・抗ガン剤で延命効果が無いことが証明された例もあり、欧米の健康診断ではPSA検査はしないそうです。そういえば以前黒沢明監督の赤ひげという映画で主人公の医師である赤ひげ(三船敏郎さん)が、「治療というものは本人の持っている自然治癒力をほんの少し後押しするに過ぎない」という趣旨の話をされていました。確かに、今も昔も同じかと思います。

 結局大切なのは自然治癒力をいかに強くするかという事なのです。人間はガンから逃れることはできません。老衰で亡くなった方を解剖すると100%ガンをお持ちだそうです。しかし長生きされる方は、自然治癒力が強い為悪性度の高いガン細胞を免疫で排除しているのだと思います。その結果長年ガンと共存して天寿を全うできるのです。自然治癒力を高めるためには自分に合った健康法を見つけることが重要です。食事・休養・運動の質を上げれば必ず効果は出てきます。特に活性酸素とAGESは諸悪の根源ですから、私もこれらを減らす健康法を見つけていこうと思います。又良い方法が有ればご紹介しますのでよろしくお願いします。

 

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