映画「雪風 YUKIKAZE 」

655本目・劇場鑑賞



1942年6月、ミッドウェー島沖。沈没目前の巡洋艦「三隈」に駆逐艦「雪風」が近づき、先任伍長・早瀬幸平(玉木宏)の指揮のもと、二等水平の井上壮太(奥平大兼)ら、海に投げ出された三隈の乗員が救出される。翌年10月、雪風に水雷兵となった井上や新しい艦長・寺澤一利(竹野内豊)が配属されるが、寺澤がミッドウェー島沖の救助をとがめたことから、彼と早瀬の間に緊張が走る。


実在した大日本帝国海軍の駆逐艦「雪風」にフォーカスしたドラマ。ミッドウェー海戦、レイテ沖海戦など、太平洋戦争の激戦をくぐり抜けてきた、雪風の乗組員やその家族らの姿を描く。メガホンを取るのは、助監督として『空母いぶき』などに携わってきた山田敏久。『シン・ゴジラ』などの竹野内豊、『沈黙の艦隊』などの玉木宏、『か「」く「」し「」ご「」と「』などの奥平大兼のほか、田中麗奈、益岡徹、石丸幹二、中井貴一らが出演する。


出典:シネマトゥデイ



キャッチコピーが良い

「生きて帰る 生きて還す」

「たった80年前、海は戦場でした。」

「必ず、この海から救い出す。」



どうしても日本の戦争は「戦死」を美化してしまう。戦時中は軍人以外の国民でも「お国のための死」を喜んで讃えないといけなかったから。

戦争は始まったら止められないと作中のセリフでもある。

片道の燃料で戦地には行けない、全員救って帰ることを宣言して出航した雪風、そして宣言通りに帰還した。

作品は地味だが、内容は良かった。

1970年の万博の映像が織り込まれていたが、必要だったのだろうか。

1980年頃に寺澤艦長の娘(有村架純)が自衛隊で任務にあたっているシーンだけで良かったような。



戦時中は南方へ何度も出航し数日で帰還するって、どんなスピードで航行していたのだろうか。

今よりハードスケジュールじゃないのかな。

映画の中では「台風で沈没」とだけ表現されていたがWikipediaでは戦後、復員船として活躍して中国に引き渡され中国でも稼働していた。日本から返還を求めていたが中国から「台風で破損したから解体した」「錨と舵輪だけ返還するわ」との連絡があったらしい。

錨と舵輪は広島県江田島市の旧海軍兵学校に展示保存されている



またスクリューは台湾海軍軍官学校に展示保存されている