設定にかなり無理がある。
電気代が高いと愚痴を言う犯人が爆発物をたくさん作る資金がどこにあるのか。
セキュリティが高いテレビ局や個人情報(携帯電話番号など)をどうやって入手したのか。
ラストの折本のセリフまでは面白かった。
誰でも、叩けば埃が出る生き方をしている。
それが笑って許せる範囲であるか、嫌われてしまう程度なのか、憎まれてしまうくらいなのか、犯罪者となるものなのか。
折本も同様であっただけ。ただし、折本の意思ではなく、そうしなければ生きていけなかったと言うことだ。ラストの問題のセリフの直前に公開した折本をそうさせた3人を暴露したことは素晴らしい。それが真の事実の報道だと思ったのに。
私は、そのラストの折本のセリフで、それまで観ていた内容が全てなくなってしまったように思えて一瞬で覚めてしまった。
犯人の思いや、事実を報道するテレビマン達の思いが、結局、偉いさん(財界、政界、テレビ局の人や)が自分たちの都合よく隠蔽してしまうことで伝わらないんだと感じた。
最後に折本に、そんなセリフを言って欲しくなかった。
だけど映画の本意はそうじゃないと思うんだよね。事実を事実のままに報道するから楽しいと言いたいんじゃないかと思う。私には、そんな風に聞こえなかった。
だから、とても残念。
これなら、ロズの方を見りゃ良かったかなあと思うくらい。
最後のセリフの後のエンドロールのパヒュームも意味不明。主題歌らしいが、わざわざ、内容に組み込むほど?









