映画「ショウタイムセブン」



国民的報道番組「ショウタイム7」の人気キャスターとして活躍するも、ラジオ局に左遷された折本眞之輔(阿部寛)。ある日ラジオ番組の生放送中に爆破予告の脅迫電話を受け、いたずら電話だと軽くあしらった直後に爆破テロ事件が起きる。電話の相手から交渉役に指名された彼は事件をキャリア復帰の好機と考え、テレビ局プロデューサー・東海林剛史(吉田鋼太郎)を説得して生放送中のショウタイム7に乗り込み、自らがキャスターとして犯人との通話を独占生中継する。しかし、そのスタジオにも爆弾が仕掛けられていた。

国民的報道番組を降板させられた元人気キャスターが、爆破テロ事件の犯人から交渉役に指名されるサスペンススリラー。ラジオ番組にかかってきた爆破予告の電話が、キャスターの運命を左右する。『テロ,ライブ』を原作に、『岸辺露伴』シリーズなどの渡辺一貴がメガホンを取った。主人公を『異動辞令は音楽隊!』などの阿部寛が演じ、『ぐらんぶる』などの竜星涼、『モエカレはオレンジ色』などの生見愛瑠のほか、井川遥、吉田鋼太郎、安藤玉恵、平田満らが共演する。








設定にかなり無理がある。

電気代が高いと愚痴を言う犯人が爆発物をたくさん作る資金がどこにあるのか。

セキュリティが高いテレビ局や個人情報(携帯電話番号など)をどうやって入手したのか。







ラストの折本のセリフまでは面白かった。

誰でも、叩けば埃が出る生き方をしている。

それが笑って許せる範囲であるか、嫌われてしまう程度なのか、憎まれてしまうくらいなのか、犯罪者となるものなのか。

折本も同様であっただけ。ただし、折本の意思ではなく、そうしなければ生きていけなかったと言うことだ。ラストの問題のセリフの直前に公開した折本をそうさせた3人を暴露したことは素晴らしい。それが真の事実の報道だと思ったのに。


私は、そのラストの折本のセリフで、それまで観ていた内容が全てなくなってしまったように思えて一瞬で覚めてしまった。

犯人の思いや、事実を報道するテレビマン達の思いが、結局、偉いさん(財界、政界、テレビ局の人や)が自分たちの都合よく隠蔽してしまうことで伝わらないんだと感じた。

最後に折本に、そんなセリフを言って欲しくなかった。

だけど映画の本意はそうじゃないと思うんだよね。事実を事実のままに報道するから楽しいと言いたいんじゃないかと思う。私には、そんな風に聞こえなかった。


だから、とても残念。

これなら、ロズの方を見りゃ良かったかなあと思うくらい。


最後のセリフの後のエンドロールのパヒュームも意味不明。主題歌らしいが、わざわざ、内容に組み込むほど?