超人的な記憶力には「
脳の黄ばみ」とも呼ぶべき嫌な記憶を人より多く鮮明に溜め込んでしまうデメリットもあります。昔の出来事を当時の感情も含めて思い出せるほどの超記憶症候群だと、例えば小さい頃にケンカした時の記憶でも当時の感情までぶり返してしまうため、記憶のせいで感情が不安定になってしまうのです。そのため、メディアなどの取材を一切受けない人も居ます。
「忘れる」という機能は、記憶を削ぐことで人の精神を守る仕組みでもあります。一度経験したことを決して忘れない能力は、見方を変えれば「忘れる」という機能に欠陥のある状態と言えるでしょう。ゆえに、シンドローム(syndrome)が付かないのに「症候群」と付いているのかもしれません
超記憶症候群(ハイパーサイメシア)というものが世の中にはあります。これは見たもの全てを詳細に記憶し、過去の些細なことまで細かく覚えているという超人的な記憶力です。フィクションでも偶にそういった能力を持つ登場人物が見受けられますが、超記憶症候群は診断済みだけでも世界に20人と極めて少数ながらも実在しています。

