兄と妹(あにといもうと)はヨーロッパに広く伝わる物語。『グリム童話 』に収められているBrüderchen und Schwesterchenが最も知られている。AT分類 480[1] 。
明確な年齢区分がなされていないため、姉と弟(あねとおとうと)とすることも多い。
誕生から200年以上経った今も愛読されるグリム童話
姉と弟
意地悪な魔女である継母に虐待されていた兄妹は2人で家出をする。喉の渇いた兄は泉の水を飲もうとするが、「この水を飲んだものは虎になる」という声を聞いた妹は、兄が水を飲むのを止めさせた。しばらくして兄は、再び泉の水を飲もうとするが、「この水を飲んだものは狼になる」という声を聞いた妹は、兄が水を飲むのを止めさせた。もうしばらくして兄は、また泉の水を飲もうとする。妹は飲まないように忠告したが、泉の水を飲んだ兄は鹿に変身してしまう。妹は靴下留めで作った首輪で兄が変身した姿である鹿と自分をつなぎ、小さな空き家に住み込み始めた。
ある日、森に放していた兄である鹿を追いかけて来た猟師達に小屋が見つかり、妹はその国の王に見初められて結婚することとなった。継子達の幸せに嫉妬した継母とその子は妃となった妹を殺し、それを隠すために隻眼 の娘を后の身代わりにさせて王を誤魔化した。その日の夜から妃は幽霊となって生まれたばかりの子供を世話しては消えるようになったが、その最後の日に王と出くわした妃は生き返り、妃の継母は火刑 、隻眼の娘は八つ裂き刑にそれぞれ処せられ、鹿となった妃の兄は元の姿に戻る。