例えば、ひきこもり症状が見られる精神疾患のひとつに統合失調症があります。統合失調症では、幻覚や妄想といった特徴的な症状とともに、無気力状態が続いてひきこもりになる場合があるのです。
統合失調症は、思考や行動、感情などを1つの目的に沿ってまとめていく能力、つまり「統合」する脳
の力が落ちたために、幻覚や妄想、まとまりのない行動が現れる病気です。
また、脳
の力が消耗することで感情や意欲が沸きにくくなり、無気力になるような症状も出てきます。
どの年齢でも発症しますが、10代から20代半ばまでの発症が多いとされています。症状が続く期間は人によって異なり、数年続く方もいますし、10~20年間治療を続ける方もいます。
以前は“治らない”というイメージの強かった病気ですが、近年では新しい薬物が開発されるなど治療方法も発展し、学校や職場で日常生活を送ることができる方も増えてきています。
統合失調症という病名が使われるようになったのは2002年からです。それまでは精神分裂病や分裂病と呼ばれていました。しかし、病名に対してネガティブなイメージがあることから、統合失調症へと変更されました。
