土曜ドラマ『ひきこもり先生シリーズ2

前編「どうでもよくない」』を見ました。

 

世間の目を気にして、表面だけを整えようとしている先生達。

クラスの中でみんなと同じように見えるように本音や気持ちを

胸に押し込めて学校生活を送っている子ども達。

 

上嶋陽平先生役の佐藤二朗さんは、11年間ひきこもりから

非常勤の先生で、松田篤人役の寺田心君は、

母が病気のヤングケアラーの生徒。

 

上嶋先生が「苦しい時、辛い時、人に頼っていいんだよ」と言った時、

「じゃ誰に頼ればいい?そんな人いない…」と涙した篤人君。

 

「気持ちが大丈夫って言えないときが、一番気持ちが大丈夫じゃない。

僕それ知っています」

 

って、11年間の引きこもりを経験している先生だからこそ、

言える言葉ですよね。

上嶋先生と篤人君の演技がとても迫力あって心に響きました。

 

きっと、誰でもその人にしか伝えられない”言葉”をもってるはずだと、

感じました。

 

このドラマは、いじめ、ヤングケアラー、ホームレス襲撃、

就活セクハラ、奨学金返済、コロナなどの日本問題が

ギュギュッと詰め込まれている内容でした。

 

そういえば、先週、7,8年前の卒業生から連絡がきて、

現在も奨学金の返済をしていることを知りました。

 

働いていた学校の半分程の学生は、奨学金を借りながら

学校へ通っていました。

日本って、若い人が学校を卒業しても働きながら返済を

しないといけない状況なんですよね。

 

ドラマでは、上嶋先生の娘が就活中の大学生で、

お父さんが引きこもりだったために奨学金を返済していく

という話でしたが、これって、大きな社会問題ですよね。

 

自分には、何ができるのかなと考えさせられたドラマでした。

後編は、24日(土)後編<総合>夜10時~11時13分です。

https://www.nhk.jp/p/ts/767ZXG9LJW/