こちらの画像は鹿留湖に泳いでいた大型のF-1です。
体中に白く『やけど』の痕があります。
尾びれが水面を出てしまって、泳ぐのがやっとの状態。
残念ながらこの魚は回復することなく、死を待つのみとなります。。。
おそらく、リリースが上手くいかなかった為だと思われます。
この『やけど』ですが、
・人の手に直接触れる
・乾いた地面に魚を置く
などによるものが主な原因となります。
この2点の事をやってしまうと、せっかくリリースをしてもほぼ間違いなく死んでしまいます。
ここでは、魚を殺さないやさしいリリースのやり方、魚の撮影のやり方などを解説させていただきます。
注意)当施設レギュレーションはシングルフック(1本針)・バーブレスフック(かえしなし)使用となっております。
その① リリーサーを使用する
リリース専用のアイテムを使用し、魚に触れずしてリリースできます!
魚へのやさしさ度 ★★★
リリーサーはその名の通り、魚をリリースする為のアイテムです。
各メーカーから販売されており、デザイン性も良く、中・上級者の方なら間違いなく携帯しているアイテムです。
1,000円前後の手ごろな価格でもラインナップされてます。
カラナビリールと合わせて、ベルトループやバックなどに装着すると、使いやすく、オシャレで尚且つ失くしにくいですよ!
使い方は以下の通り↓↓↓
1 リリーサーの凹んでいる部分にフックを引っ掛ける。
2 リリーサーを引っ掛けたら、ラインを張ったままの状態で竿を横に倒す。この時、リリーサー側は動かしません。これで簡単に外せます!
※竿を倒しても外れない場合は、さらに竿を倒すか、軽くリリーサーを揺すってください。
原理としては・・・・
フックの針先に注目してください!針先は上を向いてます。
リリーサーをフックに引っ掛け、
竿を倒すことでルアーも横を向き、フックの針先も横を向きます!
これで簡単に外せるんですね!
魚へのダメージは最小で手で針に触れることもないので安全です。
スマートにリリースしてたらカッコイイですよね(*^.^*)
その② ランディングネットを使用する
魚へのやさしさ度 ★★☆
魚の粘膜(ヌメヌメ)を取らないようネットがラバーのものが主流です。
不意の大物が掛かった際など、リリーサーではラインブレイクの可能性が高まってしまうので、中・上級者の方はほぼリリーサーと合わせてラバーネットも携帯しています。
※ネットインの前は必ずネットを濡らしてから使用してください!
※ネットの中のお魚は時折予測不能な動きをします。針を外す際は細心の注意を!
※ここまでの手順でせっかくネットインしても、手でお魚に触れてしまったら意味がありません。魚に触れないようにご注意ください!
番外編
ネットインの際にアタフタせずにスマートにネットインする為の小技ですv(。・ω・。)ィェィ♪
↓↓↓
お気づきでしょうか?
上の画像はリールが下を向いてます。
この場合、肘がくの字に固まってしまい、左手はこれ以上引くことはできません。
下の画像はリールが上を向いてます。
こちらの場合は肘をまっすぐ伸ばすことができます。
ということで、ランディング(リリーサーを使用、ネットを使用)する時はリールを上に向けた方がより魚を手前に寄せやすく、ランディングがやり易くなるということですね☆
写真撮影時のお気遣い。。。
大きな魚が釣れた。
キレイな魚が釣れた。
こんな魚を写真に収めたい。
釣り人なら誰しもが思うことです。
ただし、冒頭のやけどだらけの魚の画像。
ほぼこの写真撮影の際に、魚を地面に落とす、乾いた手で魚に触れるなどの原因となる事が起こります。
リリース前提ならば、以下のようなお気遣いをしてもらえると、お魚も管理側も助かります。
撮影前にはよく手を濡らす。
ラバーネットの下からやさしく持ち上げる。直接手に触れない。
※強く力を入れると魚も暴れ、落下する恐れがあります。
また、魚単体の撮影の場合はラバーネットを水の中に入れた状態で撮影していただけると、魚もほぼノーダメージとなります。
万が一落下させてしまった場合、十中八九リリースは不可能です。
その場合は持ち帰っておいしく食べてあげてください。
大変長くなりましたが、意図せず魚を殺生してしまっては釣り人も魚もただただ悲しいだけです。
これを機会にやさしいリリースを実践していただける方が増えると非常にうれしいですm(_ _ )m