しばらくして、彼(偽ツインレイ)はバスのりばに現れました。


私は彼を見つけて手を振りました。

嬉しそうに駆け寄る彼………


ではなかった。


「あれ?帰ったんじゃなかったんだ?」


そのままバスに乗る人の列に並びます。

気を取り直してバスに続いて乗り込みました。


長距離バスなので通路を挟んで2列。始発停留所で乗車しましたがこの日は割と空席がありました。


彼が窓側の席に座るなり、背負っていたリュックを隣の席に「ドサッ」と下ろし。


隣座れると期待してた私はがっかりを隠せませんでした。頼まれていたわけじゃない。だけど…


1時間も待ってたのに。


バスが動き出してから、窓に反射して彼の姿が浮かび上がります。誰かとLINEしているみたい。


しばらく大人しくしてたら急に

「Wi-Fi繋がる?なんかさっきから途切れるんだよね」


顔を向けると椅子と窓の隙間から話してきたびっくり


「あ、んーと、どうかな…」

全く予想外の話されてどう返していいか戸惑う私。


結局大勢が同じルーターを一斉に使うために誰かが繋がらなくなる現象が起きていたようで、降りるまで繋がることはありませんでした。


むしろその流れで連絡先教えてほしかったよ…笑い泣き


なんだろう?

大事にされるどころか普通の人でももうちょっと親切にしない?


なんとなく扱いに違和感を感じつつ、私は途中下車、彼はそのままバスに乗ってその先へ。その日は家に帰りました。



それから数ヶ月後、また彼と同じシフトで仕事が舞い込みました。


前回のリベンジ。

いつもどおりスマートな声掛けとお客さんへのサービスの案内でけっこう忙しいまま一日が過ぎました。あと一時間くらいかな、というとき


「俺今日、他のメンバーと予定あるから先帰るわ」と。


え?!そんなんあり💦?!

避けられてるのか?


そう言うと彼は、そそくさと荷物を回収して帰ってしまいました。残された私含め数人の女性派遣スタッフ。呆然…


日中にもう手が触れそうなほど近くに並んできたり、少し離れたところから振り返ってアイコンタクトしてまっすぐ見つめてきたあの視線何だったの??


だんだんと相手の気持ちがわからず不安が増していきます。

 

それでも彼は次いつ会えるのか私に聞いてきました。


ますますわからない。


もしかしたら(いや、7割くらい)彼女さんがいるんじゃない?

だったらなんで私にテレパシー送ってきたり甘い顔するの??


余計わからない。


そして運命の時計はどんどん針を進めていきました。