あと少しで、2016年が終わります。
今年の元旦、例年通り集まって楽しく過ごした息子たちが帰った後、足腰が痛くて立てなかったのでさすがに歳かな~と思っていたら、大きな病が隠れていたことが1か月後に判明。
お腹にできていた巨大な腫瘍を見て、ドクターは「卵巣がんですね」と冷たく即答。
その時の気持ちは、昨日のように覚えています。
手術を受け、抗がん剤治療が始まり、流されていく自分。
副作用に苦しむ毎日。
苦しくて辛くて、なのに、なぜか泣くこともできなかった。
いっそ意識がなくなって欲しい、もう命を消して欲しい、といくら思っても昼間は目を閉じても一睡もできなかった。
睡眠剤の力を借りても、眠れない夜。
痛みやだるさや味覚障害や、何に対しても動かない心や、黒ずむ爪や肌や抜け落ちた髪。
でも、まだ歩ける、まだトイレに行ける、まだお風呂に入れる・・・と、
出来ることにひとつずつ感謝しながら、
もっともっと苦しい闘病生活を送っている方のブログを見てはパワーをもらい、
患者の集いがあればできるだけ参加してみたり、
体調がいい時は数時間でも会社に行って仕事をしてみたり、
買い物に連れて行ってもらったり、
安定しないけれど毎日が自分と時間との戦いであり共存だったかな。
そしてその頃は、こうして年の瀬が迎えられるなんて、まったく想像もできなかったのに、12月30日まで仕事をやり遂げた自分がいる。
ほんとうに嬉しいしありがたいと思います。
これは30日に出勤した女子だけに取ってくれた出前のお寿司です
営業職などは29日で仕事納めで、一部の事務職のみの出勤なんです。
あれほど何の味もわからなかった数か月前が嘘のように、おいしくいただけました
電話を取りながら、自分のデスクで(笑。
たまにしか書けないブログなのに、負けないで、頑張って、といつもメッセージをくださった方にはあらためて心からお礼申し上げます。
温かい言葉を送ってくださるたびに、とても大きな力を与えられました。
まだまだ本調子ではないものの、お正月にはまたお雑煮を作ることができそうです。
今日は久しぶりに掃除もしました。
お餅を買ったり、食材をそろえたりしている自分が不思議な感じですが、頑張りすぎないで何とかやってみようと思っています。
2017年も、ゆっくり焦らず身体を整えていきたいです。
穏やかで健やかな年になりますように!