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berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

 

 

 

 

「 キラー・コンドーム

ディレクターズカット版 」

 

(ドイツ/1996)

 

 

ホラー・コメディ。

 

「 Amazon配信 」100円セール枠。

 

 

 

アメリカのNY。

「 男性器が 食いちぎられる 」事件が連続して発生。

 

捜査を行う 同性愛者の刑事、ルイージは 現場のホテルでの検証ついでに そこで出会った 男娼・ビリーと寝ようとしたところ、

 

そこに現れた “動くコンドーム” により 睾丸を食いちぎられてしまう。

 

退院した ルイージ“動くコンドーム” が 事件の犯人だと訴えるも 信じてはもらえず……。

 

 

 

当時、ホラー映画 界隈で ちょっと話題になった(?)作品で

押さえておきたかったんですが 機会がなく 未見でした。

 

なので とりあえず観れてよかったですね。

 

 

「 ジャケットのデザイン 」や「 バカバカしい設定 」から

「 派手め 」( 残酷度 高め )の内容かと思っていたら、

 

以外にも「 ハードボイルド風 」やつ「 シリアス調 」な作風。

 

( 観終わった後「 製作国 」が ドイツとわかり すごく納得 )

 

 

個人的に「 バカ設定を マジメ(風)に… 」とか好みだし、

 

ちょっとした「 ミステリーな趣 」も あったりで( 犯人の動機など )結構 好きな「 話 」だったけど、

 

「 展開 」に 波がなく「 サスペンス 」( エンタメ的 )な描写も少なくて 物足りなさも 感じましたね。

 

あと「 DC版 」( 10分くらい増えた )だからか わかりませんが 後半も 少々ダレ気味。

 

最後も「 語り過ぎ 」のきらいが あったけど、そこは 主人公

( =製作側 )も言及していたので 納得はしてます。

 

 

メインの “キラー・コンドーム” は「 引きの画 」は 弱いものの「 アップ 」は なかなか イイ出来だったし、

 

「 丸まった状態 」で 動く様子も 可愛らしかったですね。

 

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』  ドイツ語「 タイトル 」〕

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』

冒頭の 軽めの「 スプラッター 」描写 〕

 

 

上記した様に いろいろと 抑制していて「 残酷度 」は低め。

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』

同性愛者の主人公、刑事・ルイージ( 右 )〕

 

 

同性愛者の刑事、ルイージは「 禁煙エリア 」で タバコを吸ったりと、ヘンに飾ってない( 好かれようとしてない )設定なのが イイね。

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』  元警官の女装男・ボブ

 

 

ルイージに 思いを寄せる 女装男・ボブルイージと 寝た事で “目覚めた” らしく、後半に ルイージの相棒だった事も判明。

 

さらに「 母親の影響 」(?)もあるっぽかったりと やや込み入った設定。

 

 

と、ここで 一旦、大きく 脱線。( 適宜 飛ばすように )

 

ハリウッド映画での「 同性愛者の 描かれ方 」を 紹介した

歴史系・ドキュメンタリー映画、

 

『 セルロイド・クローゼット 』(95年)※ によると、

 

( ※ 内容から 最近のだと思っていたら 結構 古かった )

 

映画初期の頃から すでに「 笑われ役 」( オカマ・キャラ )として 同性愛者は 出ていたみたいです。

 

これに 気分を害している人がいる 一方、「 無視されるよりは マシ 」みたいな 意見があったのが 興味深かったですね。

 

以外だったのが「 芸能の世界 」だからなのか、その後も それなりに 映画で「 同性愛 」が 表現されていたこと。

 

ですが そこに「 婦人クラブ 」の「 検閲 」※が入った事で

「 自主規制 」の 流れになるんですよね。

 

 

( ※「 ヌード 」の方では「 教会 」が介入していたが、

婦人クラブも 突き詰めれば「 宗教 」絡みだったりする )

 

 

そんな事で「 同性愛の表現がカット 」されたりしたんですが、

 

製作側も「 バレないように 同性愛を表現していた 」りと 結構逞しいんですよね。

 

( しかも「 その場面 」が 評価されたり )

 

なので 昔の映画で「 同性愛っぽい 」描写を見かけた場合、

そのまま「 同性愛 」の意味合いで いいんだと思いましたよ。

 

 

…長くなったけど ここで 本筋に カムバック。

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』

現場の部屋に 男娼・ビリーを連れ込む ルイージ

 

 

「 事件 」の他、ルイージと 男娼・ビリーの「 恋愛模様 」が

もうひとつの軸に。

 

一応、ビリーが「 オム・ファタール 」的な役割なんだけど、

それっぽい活躍が なんか弱い。

 

なんで「 悲劇性 」が無く、最終的にも イイ話に収まっちゃうんですよね。

 

「 ハードボイルド風 」に合わせた「 苦い 」展開や 結末も 観たかったな。

 

まあ、基本「 コメディ 」だから コレでいいんですけど。

 

 

〔『 キラー・コンドーム 

動き出した コンドーム「 こいつ、動くぞ 」〕

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』

オカルン状態( 片玉 )の ルイージと 同僚刑事・サム( 左 )〕

 

 

で、事件のあったホテルにて ルイージが 男娼・ビリーと 部屋で

ヤろうとするも、部屋にあった「 コンドーム 」が動きだし、

 

ルイージは そいつによって「 片方の睾丸 」を食いちぎられてしまう…という導入になります。

 

 

ちなみに 睾丸だけで済んだのは ルイージが デカチンだから。

コレも 後々 ちょっと掛かってきます。

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』

部屋を封鎖しても ホテルでは 事件が続く 〕

 

 

その後は ホテルが「 教会の跡地 」と判明したり「部屋を監視」したりと 流れ的には 悪くないんだけど、

 

「 サスペンス演出 」や キラー・コンドーム(以下:キラコン)の活躍が 弱かったりで ホラーとしては 低調気味。

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』

ウワサの キラー・コンドームキラコン )〕

 

 

ちなみに キラコン( 精巧なヤツ )は こんな感じ。

 

一応、H・R・ギーガー が デザインしたらしいけど、

元が シンプル過ぎるんで あまり ありがたみは ないような…。

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』  切断された 男性器 〕

 

 

ちゃんと「 切断男性器 」が 出てきたのは 好評価ですけどね。

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』

ボブを使った『 サイコ 』オマージュ( ボブサイコ )〕

 

 

そうそう『 サイコ 』オマージュ(「カット割り」そのまんま )もありましたよ。

 

でもね、マネしたい気持ちは わかるんだけど せっかくの

「 独創性のある作品 」(?)なんだから コレは いらなかったですね。

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』  アップ用・キラコン

 

 

キラコン、「 アップ用 」とか 一部のは イイ出来なんですが…

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』  通常・キラコン

 

 

通常のヤツは ショボくて ギャップが大きく「 萎えるぜ 」な

気持ちになるんですよね。

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』

ホースを使った「 キラコン捕獲 作戦 」〕

 

 

「 ボブサイコ 」の後、ガスのホースを男性器に見立てた

「 キラコン捕獲 作戦 」のくだりは「 バカ・サスペンス 」として 結構 良かったですね。

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』

「 創造されたら コンドーム型生物だった件 」〕

 

 

キラコンが「 人の手で 創られた生物 」との設定も 意外性が

あり、ちょっと ワクワクしましたね。

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』  キラコンたち

 

 

クネピョコ動く キラコンたちを観ていると、何となく 可愛く

見えてくる…かも。

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』  襲われる 大統領候補1 〕

 

 

その後の「 大統領候補が襲われる 」くだりも 好きですね。

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』  襲われる 大統領候補2 〕

 

 

こういう( 人が殺される )場面が もう少し見たかったな。

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』

狂・聖書原理主義の女医

 

 

終盤、ロシアの教授キラコンを作らせて 同性愛者や 売春婦と

寝る男たちを 去勢していたのが 病院の女医だったと判明。

 

この女医、狂信的なキリスト教徒で「 聖書の教え 」に反する人( 罪人 )を浄化していた…というのが動機。

 

大統領候補は 愛人がいたからですね )

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』  巨大・キラコン

 

 

終盤には ルイージ仕様の「 巨大・キラコン 」も登場しますよ。

 

まあ、あまり活躍はしませんけど…。

 

 

〔『 キラー・コンドーム 』  ルイージによる「 説教 」。

“後ろの人たち” が 天使っぽく見える演出になってる…? 〕

 

 

最後は 女医に 説教( 人間だもの的なヤツ )をぶちかまし、

なんやかんやで「 ルイージビリーが結ばれて 」一件落着。

 

 

 

とまあ、ザックリ こんな作品です。

 

設定の割りに ちゃんとしてるんですが、裏を返せば 尖ってないとも いえるんですよね。

 

そういう意味では「 下ネタ系 」としては 比較的 観やすい部類になるのかもしれません。

 

個人的には「 エンタメ不足 」が 少々合わず、“まあまあ” くらい

だったかな。