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berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

 

 

 

「 スリープレス 」(イタリア/2001)

 

 

ダリオ・アルジェント 監督、原点回帰の「 ジャーロ 」とも言われている ホラー・ミステリー。

 

元刑事・モレッティ 役に マックス・フォン・シドー

 

「 楽曲 」は ゴブリン

 

 

 

1984年。

閉じ込められた 少年の目の前で 母親が惨殺される事件が発生。

捜査のため現場を訪れた 刑事・モレッティは その少年、ジャコモに 犯人逮捕を誓う…。

現在( 17年後 )。

娼婦の アンジェラは 異常さを見せる 客の男の部屋から出る時に転び、のナイフ・コレクションを発見してしまう。

 

飛び散った私物を バッグにしまい込み 駅へと走った アンジェラは、電車内で の部屋にあった「 青いファイル 」も 持ってきてしまったことに気付く。

 

その「 ファイル 」には 17年前の「 小人殺人鬼の記事 」などが入っていた。

 

すぐに 同業のアマンダに電話し、「 青いケース 」の事を伝えた アンジェラだったが、その後、から電話が掛かってきて…。

駅で起こった 殺人事件の捜査。

刑事は 証言に 17年前の「 小人による 連続殺人事件 」の話が出た事から、当時 事件を担当し、今は引退している モレッティに 話を訊きに行く。

 

その事件は「 被疑者 死亡 」により 捜査が終了していたが…。

 

一方、事件のトラウマを 抱えている ジャコモも 幼馴染の

ロレンツォから 再び事件が起こったこと知らされ 故郷へ……。

 

 

 

D・アルジェントだけど この頃は いろいろあって 観る機会が

なく、そのまま 未見状態だった 作品。

 

この時期に 撮られた『 デス・サイト 』(04年)が イマイチだったこともあり 本作への興味も 薄まっていたんですが、たまたま 見つけたので 観てみる事に。

 

ちなみに 今回も アレでの視聴です。

 

( 現時点で 配信はされてないっぽい )

 

そういう事で あまり期待はしていなかったんですが、以外というか、この時代では 珍しい「 ジャーロ らしい ジャーロ 」で面白かったです。

 

アルジェントらしい「 じっくり サスペンス 」や「 ケレン味のある 残酷描写 」も 好みで 楽しめたし、

 

少々インパクトは 弱く感じたものの ゴブリンの「 楽曲 」も カッコ良かったですね。

 

あと「 乱歩 」(『 一寸法師 』)を想起させる「 小人殺人鬼 」の設定にも テンションが上がったな。

 

 

内容の方も いろいろと「 粗さ 」が 見受けられたけど、

 

( でも、ジャーロって そんなもん じゃーろ? )

 

「 17年前の連続殺人 」( 17年間の空白 )

 

小人殺人鬼の 復活? 模倣犯? 」

 

小人症の被疑者が 書いていた 詩集・小説 」

 

「 少年・ジャコモが 聴いた “音”  」

 

という風に、ミステリー部分も イイ感じなんですよ。

 

 

( まあ「 過去作のツギハギ 」みたいな ところも あるけど )

 

 

という事で 個人的には「 満足度 高め 」( 良作 )でしたが、

 

「 ミステリー + ホラー( ジャーロ )好き 」の視点なんで

 

あまり 当てにはならないかもしれませんね。 

 

「 ジャンル映画 」にしては 上映時間も長めだし…。

 

 

でもまあ「 ミステリー・ホラー 」が 好きなら それなりに 楽しめるのでは ないでしょうか。

 

 

と、ここから「 画像 」だけど、字幕の関係で 理解不足です。

 

「 犯人バレ 」はしてないけど「 被害者 & 軽いバレ 」はしてるんで そこも 注意。

 

あと「 残酷描写 」も 一応。

 

 

 

〔『 スリープレス 』  原題タイトル 〕

 

 

イタリア語 原題は『 NON HO SONNO 』で「 眠くない 」という意味みたい。

 

ちなみに 邦題は 英題『 Sleepless 』を そのまま使用。

 

 

〔『 スリープレス 』  「 17年前の殺人事件 」〕

 

 

1983年、女性が殺される事件が発生。

 

 

〔『 スリープレス 』

被害者の息子・ジャコモと 刑事・モレッティ

 

 

現場を訪れた 刑事・モレッティM・V・シドー ) は 被害者の息子、ジャコモに 犯人逮捕を誓う。

 

 

「 冒頭 死体パターン 」も ジャーロっぽい。

 

 

〔『 スリープレス 』

娼婦・アンジェラ客の男の持っていた「 ナイフ 」〕

 

 

17年後。

 

客の男の「 異常性 」に気付いた 娼婦のアンジェラが寝ている隙に 部屋から逃げ出そうとするが、

 

つまづいて の「 ナイフ・コレクション 」を見つけてしまう。

 

それを見て 焦る アンジェラは ばら撒いてしまった 私物をまとめて 駅へと急ぐ。

 

 

〔『 スリープレス 』

駅へと走る アンジェラを見つめる 客の男の「 視点 」〕

 

 

目を覚ました は 逃げる アンジェラを窓から見つめるのだった…。

 

 

ここは ジャーロ お馴染「 犯人視点 」。

 

 

〔『 スリープレス 』

青いファイルの中身「17年前の事件の記事 」など 〕

 

 

電車に乗り 一息ついた アンジェラ客の男の家から「 青いファイル 」を 持ってきたことに 気付く。

 

その中には 被疑者死亡で 捜査が終了した「17年前の 小人殺人事件 」の記事などが入っていた。

 

アンジェラは すぐ電話で 同業のアマンダに「 真犯人かも 」と連絡を入れ、車掌にも伝えるが…

 

 

〔『 スリープレス 』  アンジェラの指チョンパ 〕

 

 

乗り込んでいた 客の男に 指を切断され…

 

 

〔『 スリープレス 』

「 凶器 & 黒手袋 」と 助けを求める アンジェラ

 

 

殺されてしまう。

 

 

ジャーロといえば「 黒手袋 」。

 

「 凶器 」のアップも 殺人鬼系・ホラーの様式( 様式美 )。

 

ここの「 ガラス越しに助けを求める アンジェラ 」の演出も絶望感があって 実に「 イイ画 」でね。

 

 

〔『 スリープレス 』

「 青いファイル 」を発見する & 殺された アマンダ

 

 

駅に着いた 電車に乗車して アンジェラを捜す アマンダ

そこで 彼女が言っていた「 青いファイル 」を発見して 回収。

 

( あと、金のキャップ?みたいのも 拾ってた )

 

発車時刻になったため 捜索を諦めて 車へと戻った アマンダだったが、彼女もまた 客の男の手にかかり殺害される事に。

 

その時、たまたま 現場に 居合わせたが「 万年筆 」を拾って立ち去っていた…。

 

 

てっきり アマンダが 中心人物になるのかと思ったら こちらも

殺されちゃってね。

 

この流れも チョット以外で 好きだな。

 

 

〔『 スリープレス 』  今は 警察を引退している モレッティ

 

 

アンジェラと話した 車掌の証言から 17年前に起こった「 小人殺人事件 」が浮上、

 

刑事は 当時 事件を担当した 元刑事・モレッティに 話を訊きに行くが 有益な情報は得られず。

 

あの事件は「 被疑者 死亡 」で 終わっていなかったのか、それとも 模倣犯なのか……。

 

 

と、ここまでが 導入部かな。

 

端折ったけど、最初の「 アンジェラのくだり 」は 10分以上と 結構 長め。

 

ですが「 じっくり サスペンス 」が 好きなんで( もちろん 演出ありき )個人的には 飽きずに観れました。 

 

 

〔『 スリープレス 』  犯人の両目 〕

 

 

この後の「 殺人 」場面では 犯人の「 両目アップ 」が。

 

『 サスペリア 』では 謎の人物( 腕が 毛むくじゃら )の、

 

『 わたしは目撃者 』(71年)では 犯人の「 目アップ 」が

あったので、ここらへんからも 原点回帰が 窺えますね。

 

 

〔『 スリープレス 』

「 引っ掻かれた傷 」と「 爪先の切断 」〕

 

 

00年代らしく(?)「 科学捜査 」要素も 取り入れていて、

 

被害者に「 首を 引っ掻かれた 」犯人が DNAを採取されるのを恐れ「 被害者の爪先を切断する 」描写もありましたよ。

 

 

〔『 スリープレス 』  集められた 小人症の人たち 〕

 

 

殺人鬼が「 小人症らしい 」という事で「 小人ギャグ 」もあったり。

 

そういえば、小人&ソフトポルノ・ホラー『 痴漢ドワーフ 』(73年)なんてのも ありましたね( 未見 )。

 

 

〔『 スリープレス 』

「 管楽器で 口内グチャグチャ 」場面 〕

 

 

「 前半 」の終わり頃に トラウマに苦しむ ジャコモが 帰郷して モレッティと コンビを組む展開に。

 

そこで ジャコモが フラッシュバックで見る「 殺される母親 」の描写が 本作で 一番の「 残酷描写 」。

 

 

〔『 スリープレス 』

万年筆・男の最後。 モレッティ君は死なないでね…  〕

 

 

アマンダのところで 万年筆を拾った男犯人を恐喝した事から 殺されたりと「 殺人 」が多いのも 地味に嬉しい。

 

 

あと、個人的な「 見どころ 」として 挙げたいのが、中盤頃の

「 劇場で起こる 殺人 」場面での、約1分半の

 

「 絨毯なめ カメラ移動の1カット( 長回し )」演出。

 

 

〔『 スリープレス 』

ダンサーの「 足 」から始まる「 絨毯 長回し 」1 〕

 

 

こんな感じに「 絨毯を映し 」ながら カメラが しばらく移動した後…

 

 

〔『 スリープレス 』  「 絨毯 長回し 」2 〕

 

 

不意に 向きを変えて 部屋?に入り…

 

 

〔『 スリープレス 』  「 絨毯 長回し 」3 〕

 

 

そこで「 犯人に 首を 締め上げられている 」と思しき ダンサーの「 足 」と「 犯人の足 」を映す…

 

という 一連のカットなんですが、最後に…

 

 

〔『 スリープレス 』

「 絨毯 長回し 」の最後、ゴロンと転がる ダンサーの首 〕

 

 

ダンサーの首が ゴロンと 床に転がる 」という「 残酷映像 」で 締めているんですよ。

 

「 ダンサーの足 」から始まって「 同ダンサーの足 」で 終点を迎える構成も サスペンスフルだし、

 

あと「 犯人の身長 」から「 小人が犯人ではない 」事がわかる「 手掛かり 」になってもいるんですよね。

 

( まあ、他の描写でも 身長は 推測できるけど )

 

 

〔『 スリープレス 』  影に佇む 犯人、その正体とは… 〕

 

 

後半には「 銃を撃たれても 平気な犯人 」の描写があるんですが、それにも ちゃんと理由があったし、

 

「 終盤 」の怒涛の展開、「 こんなもんで いいじゃーろ 」な

「 犯人の動機 」に 呆れたりで、

 

個人的には「 ミステリー 」としても( ジャーロとして )結構

イイ出来だと思いましたよ。

 

まあ「 エンドロール 」に かぶさる形の「 エピローグ 」には

苦笑しましたけど…。

 

( 上映時間が長めだから 押し込んだんだろうな )

 
 

 

という事で、アルジェント好きの方は 観てるかと思いますが、もし未見なら 観ておいた方がいいかもしれません。