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berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

関係ない作品を軽く紹介。

 

 

アスガー・ファルハディ 監督の『 美しい都市 』(04年)

 

心中で 女性を殺した友達の「 死刑 」を止めたい青年

その友達の、 殺された女性の父親と その

 

それぞれの「 想い 」が ギチギチと擦れ合う「 人間ドラマ 」。

 

「 宗教 」、「 因習 」、「 報復 」、「 お金 」「 恋愛 」が

絡む話ですが コレが なかなか 面白いんですよ。

 

「 死刑 」にするには「 賠償金 」が必要※だったり、

 

〔 ※ 女性よりも 男性の方が 価値?があるため、その差額を

殺された 女性側( 父親 )が 払わないといけない…らしい 〕

 

「 薬物 問題 」が 垣間見れたりも※ 興味深かったですね。

 

( ※ イランは 薬物依存者が 多い )

 

今のところ アスガー作品で 一番 好きですね。

 

 

デビュー作の『 砂塵にさまよう 』(03年)

「 離婚の賠償金 」が発端と イランらしい?世知辛い話でした。

 

こちらは、理不尽な目に遭ってるとはいえ、

一方的な主人公に ちょっと ムカついたので “まあまあ” くらい。

 

『 火祭り 』(06年)アスガー版「 家政婦は見た 」。

「 宗教 」があっても 人って あまり変わらないもんだな、

 

と 再々々…… 認識。

 

こちらも “まあまあ”。 (『 美しい都市 』が 面白すぎた )

 

そういえば「 質の高い論文数 」、

日本って イランと どっこいどっこいでしたね…

 

 

打って変わって『 ドリーム・ホース 』(20年)は、

 

イギリスの村に住む 一人の主婦が 発端となり 結成された、

村人たちの「 馬主組合 」と「 競走馬の活躍 」を描いた

「 実話モノ・人間ドラマ 」。

 

主人公の 主婦 役は トニ・コレット

馬に詳しい バーの常連 役は ダミアン・ルイス

 

「 実話モノ 」って事で 安心、安定のドラマになっており、

イギリスらしい ジョークもあって、フツーに 面白かったです。

 

あと、仔馬が 可愛かったですね。( 出番は 数分ですが… )

レースの映像も なかなか迫力がありました。

 

 

 

本題。

 

 

 

「 最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション 」

(カナダ/2012)

 

 

ドキュメンタリー映画。

 

一応「 下ネタ 」注意。( R15+指定 )

 

 

 

アイスランドにある「 哺乳類の男性器 」を展示している

「 ペニス博物館 」。

 

館長:シグルズル・“シッギ”・ヒャールタルソン の夢は

「 ヒトの男性器 」を展示する事だった。

 

「 ペニス 提供者 」として、自国( アイスランド )の名士で

高齢の パウットル・アラソン が名乗りを上げていたが、

 

そこに もうひとり、米国人の トム・ミッチェル も参戦、

ふたりの候補者から 選ぶ事になったのだが……。

 

 

 

先月の「 Amazon配信 」100円枠から。

 

最近 長いので サクッと紹介。

 

 

前から気になっていた作品です。

 

 

十代の頃は「 ドキュメンタリー映画 」に 堅苦しい イメージがあって 興味もありませんでしたが

 

『 ボウリング・フォー・コロンバイン 』(02年)を観てから

ちょくちょく 観るようになったんですよね。

 

( 他にも紹介したいのがあるが 時間がない )

 

 

で 本作ですが、上記通り「 博物館に展示する ペニス 」を巡る話です。

 

こう聞くと ふざけたような、バカバカしい内容っぽいですが、

実際は 至って真面目な話なんですよ。

 

まあ、笑えるところも 多いんですけど。

 

観る前は「 死体 」から適当に選べばいいのでは…と 思っていたんですが、

 

「 展示する 」となると「 本人の承諾 」が必要なんですね。

 

前から 候補者として パウットル・アラソン という人がいたんですが、「 高齢 」という事と「 ある条件 」が 少し心配。

 

そんなところに 米国から トム・ミッチェル が現れて…という

感じで「 話 」が進むんですが、

 

このトム、話が進むにつれて 結構 ヤバめ( 怖面白い人物 )とわかってくるんですよ。

 

個人的には このトムの「 心理・行動 」が 興味深くて 面白かったですね。

 

「 展示 」するとなると、観てるこちらとしても どうせなら

「 立派なブツ 」の方が イイのかな と思ったんですが、

 

あまりにも トムが “好き” 過ぎるために 暴走してしまう姿を

見ると、

 

「 展示ブツ 」としては 適切じゃないな、という気持ちが強くなってきましたよ。

 

個人的には「 第三案 」でも イイと思ったけど、

館長・“シッギ” 的には 釈然としないよな…。

 

 

 

ここから「 画像 」。

 

 

 

〔『最後の1本 ~ ペニス博物館の珍コレクション』タイトル 〕

 

「 邦題 」の方が 情緒があって イイね。

 

ただ「 珍 」は 誤解を招くな。

 

 

〔『 最後の1本 』  館長の “シッギ” と 博物館の看板 〕

 

もともと “シッギ” は 中学校の教師だった。

 

「 ペニス収集 」の始まりは 冗談として 知り合いからもらった

「 牛のペニス 」。

 

 

〔『 最後の1本 』  哺乳類のペニス コレクション 〕

 

ほとんどの 哺乳類のペニスはあるが…

 

 

〔『 最後の1本 』 “シッギ” 収集 未完成 〕

 

ヒトのは まだない。

 

 

〔『 最後の1本 』  ホッとした妻 〕

 

博物館は 1997年 8月23日、“シッギ” の誕生日に 開館。

 

 

〔『 最後の1本 』  知識を広めたい “シッギ”の想い 〕

 

本人としては「 知識 」を広めたいという考えだったが、

最初の頃は 誤解されていた。

 

 

〔『 最後の1本 』  観光局 〕

 

今では 観光地に。

 

 

〔『 最後の1本 』  承諾必要 〕

 

「 ヒトのペニス 」を展示するには「 本人の承諾 」が必須。

 

 

〔『 最後の1本 』  ふたりの候補者 〕

 

1996年、すでに 名士で プレイボーイ だった

パウットル・アラソン から「 死後に寄付する 」話があった。

 

2001年には 米国人の トム・ミッチェル からも 申し出が

あり、候補者が ふたりに。

 

トムの方は「 すぐ切断 」してもいいらしい。

 

 

〔『 最後の1本 』  チン比べ 〕

 

さらに サイズもあり 展示するには よさそう。

 

そのトムの ペニスには “エルモ” という名前がある。

 

元妻が 付けたらしいけど、女性側が付けるかね~。

 

あと、トムの「 表情の乏しさ 」にも 注目。

 

 

〔『 最後の1本 』  ペニスの方的な長さ 〕

 

アイスランドには「 ペニス離婚 」の民話があり、

「 展示 」の条件にも その「 法廷の長さ 」を入れていた。

 

”シッギ” としては 自国のモノを展示したいが、

高齢の アラソンだと「 長さ 」が心配…。

 

 

というのが だいたい前半。

 

 

〔『 最後の1本 』  アイスランド・ホッキョクギツネ 〕

 

ちなみに “シッギ” は「 キツネ友の会 」も 創設していて、

これは そこの「 ホッキョクギツネ 」です。

 

ペニス ばっかりだったから「 カワイイ 」が 心に 沁みるぜ。

 

 

ここから( 結局 )サクッと「 ネタバレ 」。

 

 

〔『 最後の1本 』

“エルモ” の「 専用ケース」、「 保存方法 」〕

 

 

この後は「 トムの暴走っぷり 」が 超・面白いんですよ。

 

ペニスは「 寄付 」( 展示は “シッギ” の領分 )なのに

何故か「 展示 」方法を 勝手に進めたり、

 

自身のペニス “エルモ”の「 亀頭 」に「 星条旗の タトゥー 」※を入れたり、

 

( ※「 入れ墨 」を入れるところ、ボカした「 星条旗・亀頭 」の場面あり )

 

 

“エルモ” に「 コスプレ 」させ※、その写真を “シッギ” に送ったり、

 

( ※ “エルモ” の「 コスプレ 」

 

昔、『 親指スターウォーズ 』『 親指タイタニック 』などの「 親指シリーズ 」があったが、その「 ペニス版 」。

 

アウトだろうな、と思い「 画像 」は撮らなかったが、

ぎりぎりセーフだったかも…?

 

ここが 一番 狂ってて 面白いんで ぜひ 観てほしいですね )

 

 

あと、勝手に「 保存方法 」を考えていたり…

 

と「 “エルモ” への( = 自分だよね )愛 」が 炸裂。

 

ついには「 “エルモ” の コミック化 」(「 エルモの大冒険 」)を 検討し始めるまでに。

 

 

トムの この「 “エルモ” の事以外は何も考えられない 」※状態

には チョット恐怖を覚えましたね。

 

 

( ※ 久しぶりに ミスチル

『 君の事以外は何も考えられない 』を聴いたら コレと繋がってしまった…。

 

映画の顛末を見た後だと 歌詞が しっくり来るんだよな…。

 

あと、そっちと 全然 関係ないんだけど、同じく 久しぶりに

『 Distance 』聴いたら スゲー良かった )

 

 

 

〔『 最後の1本 』  “エルモ” の「 コミック案 」〕

 

 

〔『 最後の1本 』  “シッギ”トム、険悪ムード 〕

 

さすがに “シッギ” も これには 付き合い切れず、

ふたりの関係は 徐々に悪化。

 

 

〔『 最後の1本 』  アラソン

 

一方の アラソンも “縮んで” しまい、気を落としていた。

 

 

〔『 最後の1本 』  自ら提供という「 第三案 」〕

 

「 血栓 」が出来た “シッギ” は 時間がないと考え、

自分のペニスの「 展示 」を視野に入れる。

 

 

〔『 最後の1本 』  アラソン死去 〕

 

そんなところに「 アラソン死去 」の知らせが。

 

アラソンの寄付により「 ヒト・ペニス 」をゲット。

 

 

〔『 最後の1本 』  ペニスの確認 〕

 

「 法的な長さ 」も 十分。

 

 

〔『 最後の1本 』  がっかりトム

 

その知らせを聞いて 落ち込む トム

 

 

〔『 最後の1本 』  ヒト・ペニスの お披露目 〕

 

ついに お披露目。

 

 

〔『 最後の1本 』

「 ヒト・ペニス 」を後ろに エピローグ 〕

 

という事で、無事「 ペニス・コレクション 」完成。

 

 

ちなみに トムは 病院で「 切除の相談 」までしてますが、

結局は「 切除 」してません。

 

個人的には「 “エルモ” について 考える過程 」( 妄想 )が

楽しかったのかな、と思いましたよ。

 

それに、トムの「 無表情 」や「 自分中心的 」な言動をみると

「 サイコパス傾向 」が 強そうな感じも 受けましたね。

 

 

何にしても「 星条旗 ペニス 」じゃなくて 良かった良かった。

 

 

ちなみに、制作の経緯は わかりませんが、「 エンドロール 」で

コミック『 エルモの大冒険 』が映りますよ。