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berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

「 クール・ワールド 」(米/1992)

 

「 実写 」と「アニメ」の合成で作られた、ファンタジー映画。

 

先月の「 Amazon配信 」100円枠。

 

( もっと早く紹介できれば いいのだけど、なかなか 観れなくてね… )

 

 

 

1945年、ラスベガス。

 

戦争から帰ってきた フランク・ハリスは さっそく バイクを

購入、母親を乗せて ドライブに出るが、車が突っ込んできた事による事故で 母親が亡くなってしまう。

 

そこに “マンガの世界” で起こった、ヒゲ博士の実験で 生まれた

「 現実と つながる穴 」の影響により フランクは その マンガの世界「 クール・ワールド 」に飛ばされてしまう…。

1992年、ラスベガスの刑務所。

 

出所間近の 漫画家、ジャック・ディーブスは 自身の作品の

ヒロイン、ホリー・ウッドに 誘われるように クール・ワールドへ。

 

そこで ホリーに 出合った ジャックは、出所後も「 夢 」を見るたび クール・ワールド へ飛ばされ、次第に ホリーに 魅了されていく……。

 

 

 

監督の ラルフ・バクシ は、アニメーション作家みたいですね。

 

「 実写と アニメの 合成映画 」といえば、ポップで明るい

『 ロジャー・ラビット 』(88年)が 思い出されますが、

 

こちらは「 ダーク & バイオレンス & エロ 」と 少し アダルトな趣を持つ内容。

 

あと「 フィルム・ノワール 」的な雰囲気も 色濃く 感じます。

 

 

主演は

 

フランク・ハリス 役、ブラッド・ピット

ジャック・ディーブス 役、ガブリエル・バーン

ホリー・ウッド 役、キム・ベイシンガー

 

と、なかなかの 布陣。

 

…なんですが、すぐ忘れちゃう タイトルなんですよね…。

 

 

「 話 」としては、てっきり ジャックが クール・ワールドへ 行ったっきりで 進むんだと 思っていたら、

 

ちゃんと「 現実 」に帰ってくる展開でした。

 

マンガ・キャラの ホリーに 魅了されていくところは イタイ感じですが、

 

ジャックの「 服役の理由 」が「 “寝取られ” による殺人 」なんで 少し同情も 湧きます。

 

フランクの方は クール・ワールドで 刑事をやってるんですが、こちらは すっかり世界に 馴染んでいる様子。

 

暴力的で 騒々しく カオスな、そして「 人間がいない 」

クール・ワールドの何処が そんなに良いのかと思いながら

観ていましたが、

 

この「 サブ・エピソード 」と思えた フランクの「 居残り 」の方が ドラマとしては「 メイン 」っぽかったですね。

 

一方、クール・ワールドの住人、美女ダンサーで 人気者の

ホリーは それとは逆に「 現実世界 」に あこがれを抱いている 設定。

 

「 人間の感覚 」、特に セックスに 興味を覚えていて、

そのためなら 手段を選ばず 自由を求める、少し今っぽい装いもある 悪女キャラ。

 

ですが「 現実世界の 厳しさ 」を知らない 痛々しいキャラでもありましたね。

 

 

終盤は「 マンガ 」が「 現実 」を浸食する、ワクワクする展開でしたけど、こちらは もっと ヘンでも良かったかな。

 

まあ、技術的、予算的には キビシイから しょうがないですが。

 

 

そういう事で「 話 」としては 少々 ひねくれていながらも 内容としては 意外と 切実だったりで 面白かったです。

 

 

それと「 絵・アート 」も まあまあ 好きなので「 話 」とは別に

「 アニメ 」「 作画 」も すごく楽しかったですね。

 

「 絵柄 」は いわゆる「 カートゥーン 」で チョット取っつき

難いんですが、

 

「 ヌルヌル動く ナンセンス・暴力的な アニメーション 」が

「 気持ち悪く 」もあり「 気持ちよく 」もありで、

 

「 キャラ・動き 」の「 情報量の多さ 」も相まって ちょっと

トリップっぽい状態になりましたね。

 

なので 何かヘンな 充足感がありましたよ。

 

 

ちなみに「 ED曲 」は

デヴィッド・ボウイ『 Real Cool World 』です。

 

 

ここから「 画像 」。

 

本来は 売りでもある「 マンガ・キャラたち 」は 泣く泣く

カットしてます。

 

 

〔『 クール・ワールド 』  タイトル 〕

 

〔『 クール・ワールド 』

バイクに乗る フランクブラピ )と 母親

 

1945年、終戦後。

帰郷した フランクは バイクを購入、心配する母親を乗せて

ドライブ。

 

 

〔『 クール・ワールド 』  事故で亡くなった

 

そこに 車が突っ込んできて事故に遭い、フランクは 一時

「 戦場体験 」が フラッシュ・バック。

 

心を取り戻した のもとに向かうと すでに 亡くなっていた。

 

 

〔『 クール・ワールド 』

「 “マンガ世界” に出来た 穴 」と「 消える フランク 」〕

 

自分の行動による「 母の死 」と「 戦争での死生 」に 慟哭する フランクの 悲しみの心?と、

 

“マンガ世界” の実験が 偶然 重なり?、2つの世界をつなぐ

「 穴 」が出現。

 

 

〔『 クール・ワールド 』  「 現実 」から「 マンガ 」へ… 〕

 

気付くと フランクは “マンガ世界”「 クール・ワールド 」に

おり、そのまま この世界の住人に…。

 

 

〔『 クール・ワールド 』

服役中で、出所間近の 漫画家・ジャックG・バーン )〕

 

時は流れ 1992年、ラスベガスの刑務所。

 

明日で出所の 漫画家、ジャックが 自身の漫画

「 クール・ワールド 」 のヒロイン、ホリー・ウッドを 書いていると…

 

 

〔『 クール・ワールド 』

ホリーの誘い( いざない )、消えるジャック

 

ホリーが 話しかけてきて、ジャックの体は徐々に 消失。

 

 

〔『 クール・ワールド 』  クラブに落下した ジャック

 

そして 落下、クール・ワールド へ。

 

そこの クラブで見たのは マンガ・キャラたちと…

 

 

〔『 クール・ワールド 』  ホリージャック

 

ヒロイン・キャラの ホリー・ウッド

 

しかし、しばらくすると「 現実 」に戻っていた…。

 

うっかり「 脱獄 」にならなくて ヨカッタナ。

 

 

〔『 クール・ワールド 』  ハリス刑事 訪問 〕

 

一方、刑事になっていた ハリスは「 人間のウワサ 」を訊く

ため、ホリーを訪問。

 

 

〔『 クール・ワールド 』  「 現実 」に行きたい ホリー

 

「 人間の感覚 」に憧れている ホリー

 

「 現実世界 」への 行き方を探っていた ホリーは 漫画家であるジャックに 目を付けていた。

 

 

ちなみに ジャックが「 クール・ワールド 」を「 漫画化 」してる事に関して 詳しい説明は 無かったハズ。

 

「 創造主 気取り 」みたいな セリフがあったから おそらくは

「 クール・ワールド 」と “繋がっていた” って事かな。

 

 

〔『 クール・ワールド 』

これが……「 世界だ 」……ジャック

 

ジャックは 出所後も クール・ワールド に行き、ホリーに惹かれていくが……

 

というのが 導入( 前半 )。

 

これまた バッサリ端折ったけど、関係ない マンガ・キャラ

わんさか出てきて「 話 」とは関係なく ハチャメチャな事が

起こってます。

 

 

と、ここで「 アートワーク 」「 アニメ場面 」を 少し紹介。

 

 

〔『 クール・ワールド 』  ジャック落下 場面 〕

 

〔『 クール・ワールド 』  チェイス場面1 〕

 

〔『 クール・ワールド 』  チェイス場面2 〕

 

〔『 クール・ワールド 』  デッサンみたいな顔 〕

 

この デッサン顔、クルクル回転して 移動していきます。

 

何回か “デッサンもの” が出てくるんですが、

「場面」と まったく マッチしておらず、すごくシュールです。

 

 

〔『 クール・ワールド 』  街並み 〕

 

〔『 クール・ワールド 』  ホリーのマンション 〕

 

〔『 クール・ワールド 』  バカ騒ぎ 〕

 

ナンセンス過ぎて 気持ちの持って行き場がないけど、

なんか楽しくは ありましたね。

 

ちなみに 銃が出ている、顔に付いている「 お皿 」みたいなのは「 パイ 」です。

 

 

 

で、中盤。

 

ここらへんから 少しずつ「 ネタバレ 」なんで 注意。

 

 

〔『 クール・ワールド 』  フランクの恋人、ロネット

 

クール・ワールド暮らしが長い フランクには ロネットという

恋人がいる。

 

ロネットとしては フランクと セックスがしたいが それは

( 人間とのセックスは )「 世界が壊れる 」らしく ご法度。

 

 

〔『 クール・ワールド 』

ホリー人間化、「 俺は マンガ・キャラをやめるぞ! 」〕

 

その 人間とのセックスが ホリーの狙いだった。

 

難なく ジャックと 関係を持った ホリーは「 人間化 」。

 

 

…やっと キム・ベイシンガー本人登場。

 

 

〔『 クール・ワールド 』

部下・ネイルズへの タレコミ & フランクへの 連絡 〕

 

上のキャラは フランクの部下の ネイルズ

なんで 紹介したかというと、一番 好きな キャラだから。

 

 

〔『 クール・ワールド 』  ホリー、マンガ族と 決別宣言 〕

 

人間になった ホリー、コロッと 宗旨替え。

 

 

〔『 クール・ワールド 』

ホリーの マンガ・キャラらしい「 イニシャル・Tシャツ 」〕

 

 

この後、フランクに気を使い 一人で ホリーを 捕まえに行った ネイルズ

 

だが、ホリーが こっそり盗んだ「 ジャックのペン 」の中に

インクとなって吸い込まれ、再起不能に。

 

 

〔『 クール・ワールド 』

「 現実 」に来た ジャックホリー隣人・母娘( 左 )〕

 

ジャックホリーは「 現実 」へ。

 

だが、しばらくすると…

 

 

〔『 クール・ワールド 』  マンガ化・ジャック

 

ジャックが 時々「 マンガになる 」現象が発生。

 

一方、ホリーを 捕らえるため「 現実 」に 行こうとする

フランクロネットと ひと悶着。

 

 

〔『 クール・ワールド 』

フランクが ここに 残りたい 理由 〕

 

フランクはもう「 現実 」の悲劇や「 死 」に関わりたくない。

 

「 現実 」よりは カオスだが “死の無い”「 マンガ世界 」の方が

イイのだ。

 

 

ここで フランクの「 心の傷 」が深いことが 判明※、

ググっと「 ドラマ性 」を帯びてきます。

 

( ※「 冒頭 」の事故の時の「 戦場のフラッシュ・バック 」が効いてくる )

 

あと この場面、フランクの「 ここで 君といたい 」の セリフもあったりと 結構な ラブ場面なんですよね。

 

 

〔『 クール・ワールド 』  思い出し慟哭 〕

 

フランクは「 現実 」に 戻るため「 悲しみ 」を思い出す。

 

ここで挿入される「 母の死 カット 」( 上 )が 効果抜群で

チョットしんみり。

 

 

〔『 クール・ワールド 』  いきなり マンガ化した ホリー

 

ホリーにも「 時々 マンガ化 」現象が。

 

ホリーは「 完全体 」になるため、

「 火炎電気 」※があるという ホテルを目指す。

 

( ※ ヒゲ博士が作ってたヤツだが、よくわからない。

原語は “SPIKE” らしい )

 

 

〔『 クール・ワールド 』

「 現実 」に帰ってきた フランクと、ジャックと、隣家の娘

 

「 現実 」に来た フランクジャックと共に ホリーを追う事に。

 

 

ここで フランク隣家の娘が 出会う。

何か イヤな予感がするが…

 

 

〔『 クール・ワールド 』

ホリーによる「 ダイバーダウン 潜行 & キック 」〕

 

ホリーは 偶然 出会った ヒゲ博士を バラバラにし、

「 火炎電気 」がある ホテルへ入る。

 

 

〔『 クール・ワールド 』  追い詰める フランク

 

フランクは ついに ホリーを追い詰める。

 

 

「 画像 」が 多すぎるので 結構 削っているが、

この ブラピは カッコイイので 外せない。

 

( でも、ちゃんとした ベイシンガー はない… )

 

 

〔『 クール・ワールド 』  突き落とされる フランク

 

だが、フランクホリーを 助けようとするも 突き落とされて

落下死。

 

この後「 ジャックのペン 」も落下して 壊れ、ネイルズが復活。

 

外で待っていた ジャックは 自身の「 マンガの手 」を利用し

( ゴムゴムの…みたいな感じで )ホリーのもとへ向かう。

 

 

フランクの死 」という、意外性のある 悲しい展開。

 

 

〔『 クール・ワールド 』

「 火炎電気 」を手にした ホリーマンガ化・人間の大騒ぎ 〕

 

 

「 火炎電気 」を手に入れた ホリーの影響で

「 人間が マンガ・キャラになる 」現象が 起こる。

 

だが、( スーパーマン チックな )マンガキャラ・ヒーローになった ジャックが「 火炎電気 」を取り戻した事で 無事、事態は収束。

 

 

最後は

 

「 人間が マンガ・キャラに… 」「 現実を マンガが 浸食 」

という、まるで「 ボヘミアン・ラプソディー 」みたいな 楽しい展開。

 

「 ダークな映像 」も 良くて 見応えがありましたね。

 

 

で、オチ。

 

 

〔『 クール・ワールド 』  フランクの死を 悲しむ ネイルズ

 

ネイルズフランクの死体と共に クール・ワールド に戻る。

 

ヒゲ博士がいたから 彼に頼んだのだろう )

 

 

〔『 クール・ワールド 』  フランク、マンガで復活 〕

 

突如 出てきた クール・ワールドの ルール、

 

「 マンガに 殺されたら マンガに 」に則って フランク

「 マンガ・キャラ 」になって復活。

 

 

〔『 クール・ワールド 』  マンガ・キャラの カップル 〕

 

マンガ・キャラ同士で 結ばれるのでした。

 

 

〔『 クール・ワールド 』  ジャックホリーの マンガ 〕

 

一方、ジャックホリーと共に 意味合いは チョット違うっぽいが「 マンガ 」になっていた。

 

 

〔『 クール・ワールド 』

内容と関係ない?「 魔女・エンド 」カット 〕

 

最後は「 ホリーの 悪態セリフ 」で 終わり。

 

 

 

長くなってしまったのは この結末を紹介したかったから。

 

てっきり フランク隣家の娘と くっつき、

 

悲劇もあるが 楽しさもある「 現実 」に 戻って来る結末かと

思いきや、

 

まさかの「 残酷な現実との 完全な決別 」という結末。

 

もちろん「 現実逃避 」でもあるんですが、これはこれで

「 心の傷の深さ、癒せなさ 」が 浮き彫りになる形になり

 

「 ドラマ 」として より悲劇性が 増すんですよね。

 

 

という事で マンガ・キャラ( アニメ部分 )は かなりクセが

強く、人を選びそうですが、

 

「 話 」自体は 結構イイと思うので 気になった方は チェックしてみてください。